10/18

遅刻は半日ぐらい迄なら許せるが、連絡がないと死んだのではないかと、不安になる。

金がないから、カラオケや漫画喫茶に入ること叶わず、時間を潰すために、待つためだけに、仕方なく趣味になった散歩。

今ぐらいの季節はなかなかに快適である。寒くなれば寒いほど、孤独と相待って捗る。

来ない人を待っていたことがある。金を貸していたのだが、本人は返す気さらさらなかった。

仕事があるというので、夜中の一時に駅前に待ち合わせをして、待っていたら朝七時まで来なかった。充電が無くなったので帰って、おきたら

「寝てたぁごめんねえ」

たくさんの殺人事件が起きているが、殺人に至るまでのプロセスを生まれて初めて理解した気分だ。

事は起こしていないが、この殺意は日が経てば薄まるものだ。しかし、強く刻まれているためにふとしたときに思い出し、血が沸騰しそうなぐらい苛立つ。

苛立って怒ったところで、普段怒らないから、怖くない。逆ギレされて終わりだ。情けない。

優しいと言われるのは、このような繰り返しで身についたものなのだ。怒っても、やり返せないから優しくなるしかないのだ。

誤解や勘違いばかりされるのも、もう疲れた。筋トレし終わったあと、速攻でコンビニにビールを買いに行って、今日もまた出そうになる自分の本音を飲み込む。

50ぐらいになったら、レジの店員に怒鳴り散らす、クソおじさんになりそうだ。なんとか、踏み止まれるための、理由が欲しい。

まあならないだろう。期待する。

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