9/24 2024

今や当たり前のことだが、世界、大地、地球は太陽の周りを回っている。太陽ですら宇宙を回っている。

中心は頭の中にしかなく、周りを回っている数多の、無限に近い夥しい数々の中の一つに過ぎないが、私は中心になりたがる。

観測する私、自分は、中心であることがありえない。それなのに関わらず、このことは忘れがちというよりは、得てして真ん中であるように錯覚してしまうのはどうすればよいだろうか。

天動説は、人間の生命の中に設定されている、自律神経のような、誤謬の中に組み込まれている。それを訂正することに人類は百年費やした。コペルニクス的転回は、そうそう起こるものではなく、起きたとしてもそれを認めたくないのが数多くである。

真理というのは、一つの生涯で必ず辿り着けるものではない。種全体の奇跡が絡み合ってやっと初めて辿り着ける、そういう類いのものである。

忘れがちである、当たり前の真理に気づけることは難しいことである。生きていく、生き延びるだけであるならば、手持ちの知識、近場にある使えるもので間に合うからである。

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