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インボイス制度とは

みなさんが気になっているであろうインボイス制度。
来年の10月に導入されるからまだ猶予はあると思っているそこのあなた。

残念ながら申請期限は3月です。そろそろ準備しましょうか😊
(まあ伸びるやろうけど)

「フリーランスが死ぬー」とか言われていますが、結論から言えば全員がかなりダメージを受けます、そして一部の人達は致命傷です

でも死ぬことは無いのでご心配なく(全然フォローになってないですね)
さてさて、あなたはどのくらいのダメージを受けるでしょうかw

💀パターン①致命傷

これはシンプルに事業者さん、フリーランスや個人事業主の方々。
小さい企業さんもそうですね、ただし年間売上が1,000万以下という条件付きです。(作家さんはほぼ全員ですね)

致命傷の正体は、【手間という物理攻撃】【諸費用という重めの物理攻撃】【自己判断という精神攻撃】の3つです。

▼適格請求書…A

請求書は今後、国が指定する請求書(これを適格請求書=インボイスと呼びます)を利用する必要があります。そうでなければ《請求書の金額の一部》を経費として計上できません。

経費計上とは、事業をやっていない方には関係ないので無視して下さい。まあこれを読んでいるほとんどの方は、理解していると思うので続けます。

経費計上できないと困るのはあなた自身もそうですが、あなたと取引している事業者も同じです。

だってあなたに11万払った💰として、その一部を計上できないとなると、別の人、つまり国が指定する請求書をちゃんと使う人に頼もうってなります。

そうです。それが適格請求書発行事業者です。(長っ!)
その登録を3月までにしてねって国が言っています。さあ大変だ。

ちなみに請求書の一部っていくらぐらい?って思った人が数人いると思います。答えは10%、要するに消費税の分ですね。
先程の例で言えば1万円分が計上できないってことです。

※気になるワードが出ましたが、これは後で解説します。

あなたは請求書管理の手続きと手間で30のダメージを受けた

▼電子帳簿保存法…B

今までレシートとか請求書って封筒などにいれてまとめて保存してますよね?でもAmazonや楽天で買ったものはどうしていますか?

購入履歴からPDFを印刷して保存してた人、これからはアウトです。
ちゃんとPDFでPCに保存してた人、これからはアウトです。
専用の会計ソフトを入れて、修正履歴やタイムスタンプを確認できるようにして改ざん防止措置をして保存していた人、ぎりセーフです。

紙でもらったものは紙で保存、電子的なもので受け取ったら改ざんできなくした上で保存するが合格ラインです。紙→電子はOK

ただし、あと数年以内に内容を検索できるようにしなければなりません
そうしないとお忙しい税務署の方が、いざ調べに来た時に時間がかかっちゃうからね。これからは神対応(電子帳簿保存法)が必須の時代です。

そのためにお金と時間をたっぷり使いましょう。

あなたは経費として50のダメージを受けた

▼消費税と免税事業者…C

売上1000万円以下なら免税事業者となり、消費税を払う必要ないですね。ところがどっこい、先程の適格請求書発行事業者になっちまうと課税事業者の仲間入りです。

つまり仕事をもらうか、10%の消費税を払わなければならない
この地獄の2択を迫られている…ように感じてしまいます。

実はこれ当たり前の話で、さっきの11万円もらった人が免税事業者だったとしたら、その人は消費税を収める必要がないと言いました。

するとあれれ?1万円得してませんか?
発注側は消費税分支払っているのに実際はポッケにインしている、これを益税えきぜいって言うのですが、免税事業者は今まで益税をもらっていたことになります。

しかも最悪発注元は益税Getされた上に、消費税分=1万円の経費は計上できないという2重苦を強いられます。(まあそもそも普通払いませんがw)

「だったらお前もインボイス登録しろやー!!」という事業者の言い分もまあ理解できます。つまりあなたは「益税」と「仕事が減るかもしれない可能性」を比較して判断しなければなりません。

あなたは悩んでしまい20のダメージを受けた

⚡パターン②大ダメージ

これは大企業や売上1000万円以上のフリーランスや個人事業主さんたち。

ダメージの内訳は上記のAとBです。
Cはそもそも免税事業者ではないので、登録しないという選択肢はありません。

恐らくすでに税理士さんや会計士さんがいると思うので、そこまで負担にはなりませんが、今までより確実に手間が増えることは確かですね。

あなたは装備がよかったので60ダメージですんだ

🩹パターン③軽症

なんとか軽症ですみそうなのは、消費者と投資家さんです。

消費者とは、自分で事業をしていない人たち、お勤めの方も含まれます。
副業とかしてたら別ですが、簡単に言うと確定申告する必要がない方々。

同じ理由で投資家さんは、基本的に株式などの売買益や配当が収入源であり、それらは一律20%の分離税となっているため消費税とは関係ありません。※ただしパソコンなどの経費を計上するなら関係あり

少しダメージを受ける理由は、事業をしている方への不信感です。

先程の例で言った通り、発注する側は消費税を払いますが免税事業者は消費税を益税として受け取ります。

そしてあなたも事業者から物を買う時、消費税払いますよね。
つまりあなたの消費税もポッケに入れられている可能性があるということ。

「なにー」と思ったかもしれませんが、実はこのことは国も理解しています。その上で、「いちいち免税事業者かどうかなんて消費者は調べないでしょ」って感じでそこは自由でいいっす!と適当にしてます。

だから事業者が悪いのではなく、お国のお偉いさん方に文句言ってください。

あなたはモヤモヤにより10ダメージを受けた

致命傷だが生き残る理由

それは登録しなくてもなんとかやっていけるから

ただしその場合は、かなりの信頼(いくら払ってでも君、またはお店が良い)が必要です。

《具体例》Mより遥かに美味しいハンバーガーを100円で出すお店があるとします。食材は地産地消で知り合いの人から購入し、基本的にはご主人1人で営業。たまに地元の会社からも注文を受けたり、年に数回講演会にも呼ばれたりする。

この地域密着のお店の年間売上が999万だとしてインボイス登録してなくても、だれも文句言わないですよ。

とはいえ国の制度なのでいつかは登録しなくてはいけませんが、そのときは納める消費税より多くの寄付が集まることでしょう。

他にも…あえて免税事業者であることを全面に打ち出し、益税分利益還元します!とか、そもそも10%分商品代金に上乗せするとか、登録してとりあえず経過措置や簡易課税制度を利用するとか…

方法は色々ありますので、死にたくなければ自分考えましょう。

アイデアの魔法でなんとか10回復した

言いたいこと

結論から言えばインボイス制度とは

ペーパーレスの名を借りた、消費税きっちり全員から取る作戦です。

紙はだめだから電子化だな

電子化するなら規格を統一化してよ

統一化したら明確化できるね

明確化すれば消費税の取りこぼしがない

GOOD JOB♪

国の税収が増えてオッケー♪

ってアホか

無駄遣い減らせよ

おしまい


最後まで読んで頂きありがとうございます(*´∀`*)