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ハンドメイド作家の寿命

久々の更新でなんと重いタイトル…

ですが、これはとっても重要なことだと思うので、心当たりのある方は最後まで読んでほしいです。

読み終わった頃にちょっとだけ気持ちが楽になっていると思うので。。

▼今回の概要

対処しないと作家としての寿命を迎えてしまうかもしれない具体例と対処法をまとめたもの!

▼寿命1「最近なかなか作品が売れないなぁ…」

作家活動をしていると、ある程度売れる時期とあまり売れない時期とが交互にやってきます。

そうするとなんとなく売れない時期に不安を感じるようになり、もっと売らないとという強迫観念にかられます。

あなたがもし始めた当初から、売れに売れ続けていて急にピタッと売れなくなったならわかりますが、そうじゃないならその不安は不必要です。

なぜなら、それまで積み上げて来たものはなくならないから

子供の頃にやった積み木を想像してみて下さい。

最初の1つ2つはもちろん、5つぐらいは簡単に積み上げられますが、6つ目ぐらいから「どの形なら置けるか」、「どの位置に置くか」と少し考えなければなりません。

とはいえ、自ら倒そうとしない限りは失敗しても落ちるのは最後の積み木だけです。

そしてまた、新しいカタチ置き方を考えればいいだけ。

本来あなたが不安に思う要素はその1つ分の積み木はずです。

それをなぜかトランプタワーをやっているかのように、その1つにとてつもない不安を感じているという訳です。

その不安を感じてしまうと、作品作りに迷いが出たり、今までのやり方と全く違う手法をとってしまいどんどんドツボにハマってしまいます。

作家として最初の一歩を踏み出したときに比べたらなんてことありません。

これからも作家として成長したいのであれば、とっとと次のステップに進みましょう!

まとめ
寿命1→全く意味のない不安に押しつぶされてしまうパターン
対処法:1つも売れていない作家さんからすれば贅沢な悩みだということを自覚する。 

▼寿命2「特集に選ばれない…」「悪い評価がついてしまった…」

結論から先に言います。

特集にはある一定の条件をクリアした人しか掲載されません。(ミンネ、クリーマ両方です)

そして悪い評価を付ける人は一定数います。全体から見ると少数です、あくまでその人の主観なので諦めて下さい。

重要なのは現状が納得できる結果になっているかどうか。

再び積み木を想像して下さい。

あなたのとなりにいる子が、あなたが持っていない金ピカの積み木を持っていたとします。

その金ピカの積み木を色んな子が欲しがって集まっています。

この時あなたは、金ピカの積み木を欲しいと思いますか?

確かに”人が集まる”=”売れていること”は羨ましいことかもしれませんが、考え方によっては、アンティークな色合いの趣のある積み木の方がオシャレと感じませんか?

つまり金ピカの積み木という特集掲載にこだわるよりも、自分の好きを詰め込んだ作品で共感できる人を集められる方が絶対にいいです。

先の例は手段(特集掲載)が目的になっているというやつです。

目的は色んな人に自分の作品を届けたいという想いであるべきで、それが叶っているならそもそも考える時間すら無駄です。

もし現状に納得していないなら、それをどう改善するか試行錯誤すればいいだけで、”特集掲載”という謎の目標はとっとと消しましょう。

また悪い評価ですが、積み木で例えるとあなたの積み上げたものにケチをつけてきた人です。

そう考えれば、その人の言葉をいちいち真に受けても仕方ないことは明白です。

なにより、これも手段(いい評価を受け続ける)が目的になっているのと同じですね。

まとめ
寿命2→ランキングや特集掲載という客観的評価を鵜呑みにして、自分で自己評価を下げてしまう。本当の目的を忘れ、やるべきことから目を背けるパターン
対処法:
①簡単だが根本的な解決にはならない方法
特集掲載は運営との癒着が必要、悪いレビューはライバル作家からの嫌がらせと自分に思い込ませる。※実際は多分違うよ!
②大変だが効果的な方法
目標を明確にする(売上を上げたい・レビューやフォロワーを増やすなど)。それが達成できていない現状の分析、そして改善の繰り返し。

▼寿命3「作品作るの疲れた…」「最近寝る時間がない!」

実は売れないことも辛いですが、売れることも辛い場合があります。

もちろん贅沢な悩みというのは重々承知の上で言いますが、キャパオーバーになっている人も一定数いると思います。

とはいえ、注文がくるなら出品を停止するのももったいない、制作や梱包の時間を短縮すればなんとかなる!

このマインドになった時は要注意です。

今はいいかもしれませんが、この先に待っている大きな落とし穴にハマります。

さて、今回は何を想像しましょうか?
そうです。あいも変わらず積み木です。

今の状態はわかりやすく言うと、とにかく早くどんな形でもいいから積み木を積んでいる状態

この時うっかり積み木に手が当たってしまったら…

せっかく高く積み上げたものが、一気に崩れてしまいます。

要するに、積み木も積み方を間違えるとトランプタワーと同じになる

なによりこの失敗はかなり痛いです。

先の2つの例とは比べ物になりません。

具体例としては、アクセサリー作家さんがレジンの完全硬化を待たずに仕上げたり、作品の梱包を雑にしたりする。もしくは、体調を崩してしばらく作品作りができなくなってしまうなど。

後者は単純に休んでいる間に、他の作家さんに流れてしまうというリスク。

一度流れてしまった人はあなたが作品作りを再開したとしても戻ってくるという保証はありません。

もっと怖いのは前者で、何百個と作品作りをしていると陥りやすい思考で、それを受け取る人にとっては大切な1つの作品であることを忘れています。

その結果、悪いレビューがついたり、破損により購入者に迷惑をかけることになってしまえば、そこから一切売れなくなる可能性もあります。

余談
※寿命2の時に「悪いレビューは気にするなと書いていたじゃないか!」というご指摘があると思いますが、この例での悪いレビューとは自分に心当たりのあるものです。さっきのは自分に心当たりがないもの=思っていたより作品が小さかった、色が違っていたなど。これは商品説明や注意事項をきっちり書くことで対処できます。

なぜなら、たくさん売れているということは、それだけ自分の作品への責任が大きくなるからです。

同じ割合でも10人中1人と1000人中100人では全く違う。

仮に1個だけなにかしらの不備があってもその作品は売れるかもしれませんが、100個あればその作品はだれも買わないでしょう。

そして悲しいことに、いい評価より悪い評価の方が広まりやすく指摘されやすいです。

これは匿名性と、店頭販売のように作り手の顔が見えないというネット販売の弱点です。

対処法は下にありますが、これは作品作りを作業と捉えてしまうことが問題です。

ハンドメイド作品はその性質上、想い入れが強いものが多いです。

それは作る人も、買う人も同じ。

あなたはなんのために作品作りをしているのか?

実はその答えこそが、少しでも寿命を長くするためのヒントになります。

まとめ
寿命3→作家から作業家になっている。クオリティ維持のための、体調管理やペース配分を忘れているパターン。
対処法:まずは自分の作品を選んでくれた人に感謝すること。次に、選んでくれている理由を自分なりに理解すること。そして、それを大切に思うこと。

▼寿命を少しでも長くするために

最後に元も子もないことを言うと、実は作家に寿命はありません。

死ぬまで続けられます。

ではなぜ寿命を迎えるようなことが起こるのか?
それは諦めてしまうから

作家とは孤独に活動する方が多いです。

近くにそれを評価してくれたり、応援してくれる人がいればいいのですがそうではないことがほとんど。

すると、なにか辛いことや悩みが生まれると精神的に追い込まれる。そして辛いことを続けるのはしんどいから辞めてしまう。

色んなパターンはありますが、結局このループに入ってしまうことが寿命を縮める原因です。

とするなら、解決する方法は1つ。

「孤独ではないこと知る」

もともと一人でも明るくて、悩み事なんてない、正直作家活動に大満足しているという人からすればナニソレ?というようなことですが、そういう人はこの記事を読んでいないでしょうw

逆に読んでいる人には少なからず感じている人がいると思います。

実際、今回挙げたことは私自身も経験しています。

これで最低でも一人同じ境遇の人がいることになりますね。

そしてそれらを一応乗り越えて今も作家活動している者から2つお伝えできることがあります。

1つは自分を大事に、もう1つは自分に自信をです。

作品作りはモチベーションが全てと言っても過言ではないです。

まずは自身の体調や気持ちを元気にしてから取り掛かり、乗らない時は作らないを徹底しましょう。

そして、自分で作った作品はだれよりも自分が褒めましょう

そこに売れているかどうか関係ないです。

売上はモチベーションを上げる道具にはなりますが、保つ道具にはなりません。

要は一時的な効果で、継続的な効果である気持ちには敵いません

そしてもし仮に売上が心の支えになるという人は、ぶっちゃけ作家には向いていないです。

否定はしませんが、そういう人のせいで一生懸命活動している作家さんのモチベーションが下がるのは正直ムカつきます。

(ちなみにそれを運営に意見として提出したこともあります)

具体的な内容はまた別の記事で紹介するとして…。
メーカーから直で仕入れたのを売っている業者もどきとか、買ってくれた人を自分達の販売サイトに思いっきり流している会社とか…売上が欲しいなら他でやれ

だから色んな個人的な思いも込めて、この記事を書きました。

気に入らない人や、当てはまらない人もいるでしょうが関係ないです。

届く人にだけ届けばそれで構いません。

おや?

作品作りも同じようなものってことですね。

おしまい

最後まで読んで頂きありがとうございます(*´∀`*)