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ショートショート小説

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愛媛の土地を歩きながら、考えた小説になります。小説を読んだ人の気持ちがざわつくと嬉しいです。
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#短編集

サッカースパイク

E大学の正門前にちょこっと置いてあるサッカースパイク。恐らく、捨てられた物か、忘れ物だろう(忘れ物だとしたらなぜ取りに来ないのか)。しかし、本当に無意味な物なのだろうか。私はこのスパイクにはこんな物語があるのではないかと考える。

このスパイクの持ち主は、プロを目指していた。夢は日本代表。高校生の頃から受けてきたプロの選考も最終までいった。あと少しで夢が叶う。そんな時に悲劇は起きた。

彼は、事故

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