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子どもの時に何を読んでいたか?

この頃、本を読むのが遅くなった。

本を開いて「字が小さい、フォントの色薄い」と独り言。

図書館で借りても、なかなか読み進めず、一度返却してまた借りることもしばしば。年を重ねるって、こういうことか。

ふと、思った。子どもの時、何を読んでいたか。意外と覚えている。何十年も前の幼稚園や小学生低学年の時のこと。絵本じゃなくて、読むということを認識したのは、「偉い人のお話」いわゆる偉人の物語。いろいろな人の話がオムニバスで入っているものだった。

「涙で書いたネズミ」これは、雪舟が悪さをして、お寺の柱に縛られて、涙を流し、足の指でネズミを書いたという物語。その本には、花を摘んで染め物をした人のお話とか、生のコーヒー豆を初めてローストして飲んだというコーヒー初めて物語とか。いろいろと覚えている。帝国ホテルの料理長がパイナップルを食べたいという病気の友人に、リンゴからパイナップルを模して作った話。(これは、後から調べてみるとシベリア抑留時代に栄養失調の友人のために作ったものだった)

「赤毛のアン」に出てくるいちご水やゼリー。小公女セーラに出てくる6つの甘パン。どんな味なんだろうといつも想像していた。こうして覚えているのは、食べ物のことばかり。食べ物は人を幸せにする。子どもながらにいつも思っていた。

さて、冒頭に出てきた図書館で借りた本。それは、新田次郎著『珊瑚』これにまつわるお話もまた書いてみたい。

☆画像は、sagakoさんのイラストです。可愛いので使わせていただきました。ありがとうございます。







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