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ハグロトンボ 第六部 第15章

第15章 ママが死んじゃった!

2019年11月29日

あまりにも突然のことで、

周りのだれもがいまだに

うそーとか

マジ卍とかいうしかできないんですが、

日本時間で金曜日の夜、

ママが突然亡くなってしまいました。

いや、年齢から言えば

もうじき90ですから、

大往生なんですけれども、

あっという間になくなってしまって、

私としては帰国する用意も何も

整わないうちに、

本当に

ポンって

亡くなってしまいました。

最初は介護施設のおつきの人から

メールで、ご飯を受け付けなくなって、

3日たって、起き上がれないようだ、

ということでした。

でも前にもそういうことはあったし、

そういう時にはハーゲンダッツのアイスクリームで

栄養補給をしていたという

信じられないような逸話のある母のこと。

ハーゲンダッツでも食べないのかなあとか

私も暢気に構えていました。

それでもそれから丸一日

メールがなく、

いやな予感がしていたんですが、

次のメールでは

今までは食事ができなかったが、

今日は水分も取れない、という話で、

はー?

なんですか、それは。

おつきの人もちょっと信じられないというメールで、

でも急変することも考えられるから

連絡しました。みたいなことに変わってきてました。

それで、さすがに昨日の夜は寝付けなくて、

咳ばっかり出て、ママが何か具合が悪いのかなと思いつつ、

虫の知らせもなく、メールを見ると

ママが亡くなった。残念だと。

あったんですね。

確かに私がアメリカに再び来る前に南伊豆に置き去りにしては

来ましたが、ちゃんとした施設に入れて、

おつきの人も私よりはるかにママとうまくいく人で、

気候もいいし、施設も新しいし、

本当にのんきに幸せに毎日、マイペースで暮らしていたんです。

一年8か月。

10月中旬にはチョコ(イタリアの)を送ったんですが、

そのときも、やっぱりチョコレートはアメリカね。

とかいって、次は何がいいかしらね。

といつものように催促をしてきたりして、

あーやだやだ。と思っていたところだったんです。

そのうえ、定期的に訪問をしている弟には

ケンタッキー・フライド・チキンをねだっていたという話も

伝わっていて、本当にどうしてそんな高齢なのに、

食べ物がハイカロリーのままなのかナゾのようなママでした。

結局、弟はまだ訪問前だったんですが、

施設長が先週、それを聞いていて、

気を利かして、ケンタを買ってきてくださって、

食べたというんですね。

とても今週亡くなる人の食べ物じゃないですよね。

でも、その時、買ってきてくださってよかった。

食べたいなあというままで、亡くなったら、

うちのママの場合は絶対に化けて出てきますから。

なんというか子供のような人でしたねえ。

今年のハロウインも去年から自分で発案して、

施設の人にお菓子を買ってきてもらい(施設の予算で)

仮装して

母がトリック・ア・トリートと言いながら、

お菓子を職員に配って歩くというイベントを

敢行していたというのです。

いつも、自分はコロッと死にたいと

いっていたので、願いが叶ってよかったと思いますが、

一方で、こういうのはあとでジワジワくるんじゃないの?

とか思って、います。

実際、弟などはかなり憂鬱になっているみたいでした。

私はグリーンカードがまだ届いてませんから、

日本には帰れないんですが、この速度では

たとえ、あっても、間に合わなかったと思います。

それに骨折しているから歩けないですからまだ。

要するに日本に今は戻ってくるなということなんだと思います。

この前、東京で母と一緒に暮らしていた時に、

断捨離というか、終活で、ほとんど全部処分しましたから、

弟が施設での後片付けが大変ということもないくらいなんですが、

それでも、余りにも大らかな亡くなり方で、びっくりしました。

と同時にすごいな、と思いました。

R.I.P. よう子さん

私もがんばろー。

Have a wonderful moment in your life!

感謝を込めて

SUJI ATHERTON

What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!