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Darwin『ビーグル号航海記』を読む(1)


2019-09-26 23:19:0
SUJIです。こんにちは。
カリフォルニアは夜です。
土曜日が新月なんですが、
今月は一気に新しい勢いが出てきましたね。

特に14日の満月以降がはっきりいろいろなことが終わったり、
始まったりしたように思います。

先週の金曜日にDarwinの「種の起源」の音読が終わり、(5月下旬からほぼ4ヶ月かかりました。)今日から、それに関連して、「ビーグル号航海記」の音読をはじめました。
ビーグル号航海記はアマゾンのキンドルでオンラインで、音読しています。
一つのPCの前にドクター(夫、アメリカ人)と並んで座って、
ワンパラグラフずつ音読しています。

これは何のためにやっているかというと、
私の新しいドキュメンタリー映画のプリプロダクションです。

私は25年前にアメリカに留学したんですが、その後、20年、カリフォルニアのシリコンバレーに住んでいました。大学院で、ドキュメンタリー映画制作を勉強して、その卒業制作を手伝ってくれた一人が夫のドクター(愛称)です。
その経緯が取り持つ不思議な縁の力で、私たちは去年、結婚したのです。
もともと、私がシナリオを書いて、ドクターに話して、説明して、
想像を膨らまして、映画を仕上げたのですが、今回もせっかく一緒にいるので、何かできるかしらということで、まずはDARWINの種の起源の音読をはじめたのです。

なぜ、DARWINなのか、なぜ種の起源なのかは
またいつかまとめて書きます。

ただ私はヒトゲノムにとても興味があるんです。
そこをかなり独特のやり方で突き詰めると
種の起源を読まないといけなくなるんです。

私自身は日本でもアメリカでも、ずっとプロの家庭教師の仕事もしていましたから、英語を音読することは週に何度も続けてきたことです。
そしてドクターは2年前まで、大学教授だったので、やはり、音読は
マストで、私たち二人にとって、特別なことではありません。

ただ、読み始めてわかったんですが、
「種の起源」は素晴らしい本でした。
ほとんど、何も先入観なく、読んだんですが、
面白かった。毎回、読んで、ドクターと話し合って、復習して、ブログを書いて、の繰り返しで、この4ヶ月があっという間に過ぎてました。
それは二人の人生にとっても特別な時間でしたし、
現在もその読後の余韻に浸って生活しております。

そして、今日、ようやくビーグル号航海記の第一章を6ページ読みました。
ダーウィンは文章が詩的で上手だと
ドクターも喜んでます。
要するに紀行文ですが、自然史や地質学の研究者としての
独特の描写もあって、南米の景色が目に浮かぶようです。
南米というと
ちなみにドクターは昔、メキシコに演奏で行ったことがあります。
私はカンクン君(息子の愛称)とカンクン君のビッグブラザーを尋ねて、
ブラジルに行ったことがあります。

生物(動物、植物)が数種の先祖から、
自然淘汰によって、地球上で、いくつもの種を作り、
その中で、多様な分岐をして、私たちが在る、という種の起源の理屈は
考えても考えても、深遠で、たどり着けない問題を
私に投げかけます。

心理学も結局はここにたどり着かざるをえない。
前世もそう。後世もそう。宗教もここ。
哲学ももちろん、ここに入る。

生物学はもちろん地質学も、気候すら、ここに入ってくる。
大変な領域に踏み込んでしまったものだと

思うことしきり。


この本はイラストが大切なので、図書館から、関係ある図鑑やら、
子供のピクチャーブックに至るまで、
全部、借りてきていて、
折あるごとに確認しています。

ダーウィンはガラパゴス諸島で有名かもしれないですけれども、
ビーグル号で行ったところはガラパゴスだけではないし、
第一、ビーグル号は英国の軍艦で、当時は測量のために出かけたところを
ダーウィンは船長の話し相手として、弱冠20代でありながら、
5年もの月日をこの航海に費やし、しかも、いろいろ採集したり、スケッチしたり、
フィールドワーク三昧。で、、、

いいなあ。

ケンブリッジを出たか出ないかくらいの若造が帰ってきたときには
もう博士待遇、名士待遇。
人生を決めた、航海であったわけです。
1831年の12月27日に英国を出発したとあります。
日本はまだ江戸時代末期で、鎖国状態ですよね。
でも「種の起源」にも日本の記述がありました。

彼の観察力や
発想力やそういうことを押し通す強さには
驚きます。

そういう本を時間のある今、読むことができる
自分の立場を与えてくれているすべての人と時に感謝しつつ、
精一杯、考えて、調査して、
いいドキュメンタリーを構築していこうという気概でいっぱいです。

できあがるまでに一年以上、かかりますし、
第一、着地点(落としどころ)がまだ見えてないので、
不確かなこともいろいろありますが、ただこのプロジェクトは必ずやり遂げます。
私は決めたことは必ず、やってきています。
死なないように気をつけながら、ドクターと最後まで走り抜こうと思います。
(ドクターは今日も、魚になっていました。笑)

いわば、このブログは私の新しいドキュメンタリー映画の制作ノートのようなものです。

私とドクターもいわば、新しい航海に旅立っていくようなものです。


Have a wonderful moment in your life!

感謝を込めて

SUJI ATHERTON

What an amazing choice you made! Thank you very much. Let's fly over the rainbow together!