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リベルタさんで理想の庭香水を作った話

## はじめに ##

コロナ禍になって早2年以上。ご多分に漏れず在宅時間を充実させようと試行錯誤する中でハマったものの一つが「香水」です。

え、香水・・・? と思うかもしれませんが、最近は「他人に印象づける」から「自分で楽しむ」にシフトした香水が増えており、事実コロナ禍でも世界的に売上が伸びているとのことです。
また、最近はジェンダーレスな香水がスタンダードになりつつあるので、女性らしさ/男性らしさを押し付けられるのが苦手だった方も楽しめるようになっています。

そんなこんなで、個人ブログを見て勉強したり、小分けを買ったり、時には意を決してフルボトルを買ったり、細々と香水を楽しんでいましたが、その中である事に気づきました。

  香水は オーダー できる

私はオーダー大好き人間。
ワンピース、ジャケットetc、機会を見つけてはオーダーしてきました。オーダーの良いところは自分の「好き」と真剣に向き合う必要性が出てきてくるところだと思っています。オーダーができるとわかってから、私はどんな香水が欲しいんだろう?コンセプトは?好きな香料は?と真剣に考えました。

その結果わかったことは次の通り。
 ・フローラル系とグリーン系が好き。フローラル系はゼラニウム・ローズ・イランイラン が特に好き。
 ・フローラルが単一で香るよりも、グリーン・フローラル・ウッディ・場合によってはフルーティがバランス良く香る「庭」イメージの香水が好き
 ・後述するリベルタ・パフュームさんで、香水診断は「Fresh Floral」となり、購入したが少し物足りない

ここまでわかったところで、「理想の『庭』香水を作る」と言うゴールが見え、オーダーを申し込みました。

##リベルタフューム ##

今回、私がオーダーをしたのは「リベルタパフューム」さんです。

リベルタパフュームは「自由」という意味の名を持ち、アートとテクノロジーのかけ算で新しい時代を目指すパフューマリーです。 嗅覚は、私たち人間の持つとっても直感的な感覚のひとつ。だからこそ香りを、もっと自由に、もっと身勝手に、楽しんでいいはずなのです。 そんな私たちが目指すのは「香りの民主化」。あなたのことを深く知り、あなたと香りのワードローブを共有できることを楽しみにしています。

https://liberta-perfume.com/shop

とのこと。

「民主化」とは大きく出たな、という感じですが、インスタライブで調香師になる方法をレクチャーする等、本当に日本に香水文化を根付かせたいという心意気を感じさせる、国内メゾンです。

今回、フルオーダーのネタバレに近いレポを書いて良いのかちょっと悩んだのですが、リベルタさんの言う「香りの民主化」は、IT業界の言う「オープン化」に近く、事例紹介を含めた情報公開はむしろリベルタさんの意思に沿うと解釈しました。

肝心の香りですが、どれもナマ感というか、自然な苦味のあるフレッシュさを感じます。私もそうですが、香水っぽい香水が苦手な人、アロマが好きな人に特にオススメしたいです。あと、説明が圧倒的にわかりやすい。「ポエムっぽいのはちょっと・・・」という人にもオススメ。

ここから香水選べます


## フルオーダーの流れ ##

フルオーダーの流れは、リベルタの公式ページや以下の体験ブログに記載されている通りです。

予約した時間にオフィスに伺い、こちらのイメージを伝えた後、14種類のベースノートを嗅ぎます。
イメージとしては、「Fresh Floralを中心に高音域でグリーン・ウッディ・フローラルが香る心地良い庭」とお伝えしました。
調香師さんとイメージをすり合わせ、トッピングの中で使えそうな物を嗅ぎながら、香りを決めていきます。
1回のオーダーで、サンプルを5本まで作れます。

## 1つ目 ##

一つ目の処方はこんな感じで、フローラル中心に
グリーンとウッディをトッピング。

 Fresh Floral:70%
 05_Herbal Green:20%
 17_Warm Woody:10%

第一印象は「グリーン・・?」でした。
トップのグリーンがかなり強く、フローラルどこ?という感じ。
・・・と思ったら、1〜2分後、急にイランイランの花が咲き始めました。え?と思ううちに、徐々にフローラルが花開き、草原の間にポツポツ花が咲いている風景が。
これは面白い!
とは言え、イメージしていたフローラル要素が少ないので却下。

## 2つ目 ##

調香師さんの、フローラルの要素を強めた方が良いとの助言を受けて、トッピングにRomanticRoseを追加。
なお、ベースノートとトッピングには酷似しているものがありますが、トッピングを1つでも香水と成り立つようチューニングしたものがベースノートとのこと。ベースノートは単体購入できます。
RomanticRoseを香水化したFloral Orientalは、清潔感のあるローズで私も愛用してます。非常にオススメ。

 Fresh Floral:70%
 05_Herbal Green:10%
 15_Romantic Rose:5%
 17_Warm Woody:15%

嗅いでみた感想は。。。
うん、かなり好き。
ゼラニウム強めの花畑で、イランイランが後から香ってきます。
あれ、今度はグリーンどこ?と思ったら、グリーンも後ろからゆっくりやってきました。
調香師さんも、「かなりバランスの良い香りですね」とのこと。

うん、わかる。ベストセラーの予感。万人受け。美人香水。相当いい。
でも、今回のテーマはあくまで「庭」。これだと花畑なんですよね。でも好き。悩む。

## 3つ目 ##

悩んだ末、
「やはり庭要素を増やしたい。あとこれだとFreshFloralとRomanticRoseが拮抗しているのでFreshFloralを強くしたい」
とリクエストし、調香師さんも悩まれた結果、以下のように細かい調整をしてもらいました。
なお、口コミを見ていると、1%単位での調香はできないこともあるようですが、今回は時間に余裕があったのと、比較的イメージが細かく固まっていたから受けてもらえたのかと思います。その辺りはケースバイケースかと。

 Fresh Floral:68%
 05_Herbal Green:14%
 15_Romantic Rose:3%
 17_Warm Woody:15%

嗅いでみた感想は。。。

あ、これだ。

ゼラニウム→グリーン→イランイランと変化する、繊細な「庭」。時間の経過とともに少しずつ風景を変えていきます。
作ってみてわかったのですが、私が欲しかったのは、自分自身の個性と共鳴する「繊細さ」「アンバランスさ」だったんだと思います。
2つ目の香り外向けの要素がありましたが、3つ目の香りは、あくまで自分のための香水。今私が欲しているのはこちら。

ということで、3つ目のサンプルの作品をフルボトルで購入しました。
なお、5つまでOKだったので、残りの2つを使ってちょっと挑戦的な香りを作ってもらいました。

## さいごに ##

まだ作った時点で、手元に届いておりませんが、既に大満足です。
イメージを形にするってすごく楽しいですね。
実際にやってみたら、他にもこんなの良いんじゃない?というアイディアが色々湧いてきました。
ドライウッディとアロマティックにアクアをちょっと足して、冬の空のイメージとかね。

届いたらまたレポを書きます。


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