ロメインレタス

シーザーサラダ、というものが定着して久しいが、そうは言ってもシーザーサラダがメジャーになってからはまだ20年も経っていないような気がする。

今でこそレタスにシーザードレッシングがかかっていれば人はそれをシーザーサラダと呼ぶけれど、私が初めて食べたのは「ロメインレタスのシーザーサラダ」という名称のものだった。

まだ高校生か大学生くらい、とにかく10代だったと思う。当時田舎のスーパーにはズッキーニもゴーヤもベビーリーフもパクチーもない、誰もが知る定番野菜だけを毎日食べていた田舎の細眉娘にとって「ロメインレタス」という響きは「皇室御用達」と同じくらいの【よくわかんないけどなんかすげぇ】感があった。

味はシーザードレッシングの味しか印象にない。話も膨らまないくらい、本当にない。

今回長男が「弁当サンドイッチがいい」と言ったのでリーフレタスを買いに行ったがアホみたいに高く、横に珍しくロメインレタスを売っていたので買ってみようかという気になった。とりあえず弁当はロメインレタスとサラダチキンのサンドイッチにして、もちろんたくさん余ったので、(ロメインレタスといえばシーザーサラダだろう)と、夕飯のカレーのサイドメニューとしてベーコン、クルトン、温泉卵と一緒にシーザードレッシングをかけた。

旦那は「サラダ美味いな」といい、長男は「弁当のサンドイッチ、最高に美味しかった」と言ってくれ、私はレタスがロメインレタスであることは特に告げなかった。シーザーサラダは美味しいドレッシングの味がした




垂直が長いことを言いたいやつです