カッティングボード

ニトリで買いものをした。

丸太を薄切りにした、直径15センチ厚さ2センチくらいのもの。食べ物を盛り付ければオシャレになりそうだし、鍋敷きにも使えそう。商品名には【カッティングボード】と書いてあった。

帰って旦那に「ニトリでいいカッティングボードがあったから買ったよ」と見せたら「あぁ、いいじゃん。ちょっとしたもの切るのに便利だし」と言われたので反射的に  「え?!だめだよ」が口をついて出た。

「なんで?まな板でしょ?」                            「まな板じゃないよ。カッティングボード」「何が違うの?」                                                「違…わないけど…そーゆーのはまな板にするんじゃなくて、オシャレなものを乗せる皿みたいなもんなんだよ」                                              「なんだそりゃ。じゃあカッティングボードなんて名乗るんじゃねぇわw」

確かに自分でも何を言ってるのかよく分からなくなってきた。カッティングボードはまな板に決まってるじゃないか。

いや、事実チーズやパンやお菓子を木製のカッティングボードに盛り付けて供するのはインスタや雑誌なんかでもよく見るし、私はそういうのがやりたくて買ったんだ。生肉を切ったりにんにくのみじん切りをするために買ったわけじゃない。

だけど、カッティングボード、という名前がついていながら俺の上でカッティングされるのはオシャレなドイツパンやチーズやパウンドケーキだけ。  魚のウロコを取ってもらうことなんか夢のまた夢。せっかくカッティングボードとして生を受けたのに…とオシャレな写真の中のカッティングボードは思っているかもしれない。

せめてリンゴをむく時くらいは、カッティングボードとして使ってあげてもいいかな、と思った。



垂直が長いことを言いたいやつです