鈴木誠也のモチベーション

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先週金曜日のズムスタ観戦は、いかにも今年のカープらしい惨敗ぶりだったが、昨夜は投打が面白いようにかみ合ったカープらしからぬ(?)快勝。1週間で一喜一憂ジェットコースターを完走したような醍醐味を味わった。

ヒーローインタビューのお立ち台にも仲良く並んだ玉村投手と鈴木誠也が投打の立役者。
玉村投手は7回を投げて1失点。内野二階席から見ていると、それほどの凄みは感じなかったが、阪神の強力打線につけ入る隙を与えなかった。

いっぽうの鈴木誠也は、2回に大量得点の口火を切る特大のホームラン。打順一巡しての二打席目もランナー一掃の二塁打を放って計4打点の活躍だ。

それにしても、このところの鈴木誠也は人が変わったようにというか、元の鈴木にもどりつつあるというか、その猛打ぶりが頼もしい。
体調は万全でないといいながら、それなりの結果は出しているのだから、本人が意識しているかどうかは別にして、V字回復のきっかけはあったはず。

そのタイミングを思えば、東京五輪の代表に選出されたのがそのターニングポイントとなっただろうことは、容易に察しがつく。
その際、稲葉監督から「侍ジャパンの4番を考えている」と内々に伝えられでもしたのか、あの頃から目つきが変わったように思う。

もしそうだとすると、それまでカープの4番打者、あるいは野手キャプテンとしては思うようにモチベーションがあがらなかったことになる。
今の首脳陣のあり様を踏まえればその図式が妙に腑に落ちてしまうのが、今のカープの悲しい現実だろう。

昨夜のホームランの場面で、彼がダッグアウトにもどる様子を注視してみたが、佐々岡監督ほかは眼中にないかのごとく前をスルーして行ったように見えたのは、ひねくれたファンの思い過ごしというものだろうか。


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