色褪せない「フィールド・オブ・ドリームス」

FODパンフ

相変わらずの「うっかりさん」です。こんな夢のようなゲームが計画されていたのを知らなかったとは。

ほぼ30年前に公開されアメリカの国民的な映画となった「フィールド・オブ・ドリームス」。その舞台となった米アイオワ州のダイアーズビルで、メジャーリーグが公式戦を予定してたのですね。
それがこのコロナ騒動で来年に延期となったという報道で、初めて知りました。

野球にタラとレバはつきものですが、もし実現していたら、アメリカのみならず世界中の野球ファン、フィールド・オブ・ドリームスのファンにはたまらないプレゼントになったことでしょう。

メジャーリーグの150年に及ぶ歴史のから生まれたような「シューレス・ジョー」(W・P・キンセラ)、そして、それを原作に生まれた奇跡のような映画「フィールド・オブ・ドリームス」。

「神話なきアメリカ」(もちろんネイティブ以後の近代史において)では、ベースボールがそれにとってかわるものと言っても過言ではなく、また、その神話はノスタルジックな個人史と深く関わっている。
そのことをフィールド・オブ・ドリームスは見事に描いていました。
その聖地でメジャーリーグがゲームをすることの意味は、単に興行的な観点からだけで捉えられることではないでしょう。

映画の舞台となった球場は、ファンタジーの世界でしたからメジャーリーグが公式戦をするには小さすぎます。それに完全にオープンでスタンドもなく、いったいどやって興行するのかと調べてみたら、隣接地に8000人収容の特別な球場を作る計画だったのですね。

いかにもアメリカ的な発想と呆れるばかりですが、MLBの関係者もトウモロコシ畑を潰して野球場を作ってしまった主人公、ケビン・コスナー演じるレイ・キンセラにわが身を重ねてみたかったということなのかもしれません。

オリンピックの1年延期は期待もしてませんし、実現は難しいと思ってますが、このフィールド・オブ・ドリームスでのゲームはぜひ来年実現して欲しいもの。


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