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企画展【1909 現代名家百幅画会】高島屋資料館

高島屋資料館で2月14日までやっている企画展【1909 現代名家百幅画会】を観に行ってきました。
1909年に当時の著名画家100人に同じ大きさで新作画を依頼し、同じ表装の掛け軸を仕立て一堂に展示した高島屋初の展覧会を行ったそうで、その時の掛け軸96幅は所在が明らかになってないらしいのですが(明治42年の個人が購入したものではね~)展示の画板を画集にしたものが翌年発行されていて、それを元にしたパネルの展示会です。
この時に番外展示として【アレ夕立に】も展示されたそうです。
【アレ夕立に】はどこかで見たことあるな〜と思って調べてみると1980年(昭和55)に切手になっているんですね。他にも永楽屋さんが手ぬぐいを作ってたりと、とても有名な作品でした。
会場には本物の掛け軸とその下絵・そしてローズちゃんのアレ夕立にバージョンを見ることができます。
下絵とローズちゃんは帯の柄が違っていて、柄に迷って沢山の帯を高島屋から取り寄せたそうで、試行錯誤されたんだなって実感できます。

【アレ夕立に】の他に4幅(95番・9番・75番・32番)を実物を見ることができます!!と書きながら・・・なのに、32番の春雨図を観た覚えがありません・・・あれ、なんか申し訳なさでいっぱいですm(__)m
絹本尺五〈幅1尺5寸=約45㎝〉に統一されたとの事ですが、結構大きいです。この大きさが100幅も並んで展示されていたら圧巻でしょうね。
見てみたかったですが、今回は縮小されたパネル展示です。でもパネルでもこんなに揃うとも見応えがあります。

まだまだ展示されてます

会場には100幅のどれが好きかの人気投票があり、壁に貼られているのでどれが人気があるのかなんとなくわかります。
私の1番のお気に入りは、迷いましたが『70番 秋番野狐』です

この狐さんは美人さんですよね。美人さんだから余計に哀しく思えるのかも

晩秋の淋しさに狐がまた哀しい感じで好きです。
残念ながらこの作品を選んでいる人を見つける事ができずで・・・
公式で人気投票の結果が発表されるとの事なので、確認しようと思います。

他にも好きな作品は何点もあるのですが、お気に入りとは別で気になる作品がこれ↓

59番 冬に真砂路

朝起きたら夫婦(?)が近づいて来てないか確かめたくなりませんか?
だって本格的に電力供給が始まったのは1887年(明治20)なので電気は普及してただろうけど、今ほど明るくないハズです。薄暗い中見ると、ふと近づいてきてそうじゃありませんか(笑)まぁそれだけリアルだという事ですね。

掛け軸は大きく分けて風景画・人物画・動物画の3種類。流石に現代と違ってアニメや可愛いイラストなんかはありませんが、幽霊画が1枚ぐらいあっても良いんじゃなかと、でも掛け軸で飾る種類のものでは無いかと思い直し
たりしてました(笑)あっ炎天様かな?神様はいらっしゃいましたね。

こちらの95番『小心肥大』の掛け軸には蟻が5匹描かれているんですが、わかりますか?

実物の掛け軸も見れます

私は探せなくて、受付の方に聞きました。ロビーにあるデジタルサイネージで作品を拡大して教えて頂けます。会期は明日までですが、デジタルサイネージはいつでも見れるのではないかと思うので、気になった方は是非現地で拡大確認してみて下さい。

無料で見せていただけるこちらの展示会。常設展示では高島屋さんの歴史を見ることができます。またの機会に常設展の感想レポも書こうと思います。
この企画展は2月14日までですが、次の展示も始まりますので、また伺わせて頂こうと思います。
高島屋資料館の公式で今後もチェックです!!
企画展|高島屋史料館 (takashimaya.co.jp)

そうそう、掛け軸の単位は一幅いっぷく 二幅にふくと数えるという事を今回初めて知りました(^◇^;)「ほん」だと思ってました!!
たまに、展示会などは敷居が高いと言われるんですが、こんな知識が無い私でも見る事はできるので、そんなことは気にせず、今年もいろんな出会いを楽しみに足を運んでいこうと思います

2023.2.9 高島屋資料館

追記
公式様の人気投票発表は
1位 望月金鳳《月下遊狸》 
2位 竹内栖鳳《小心胆大》
3位 上村松園《時雨》 
でした
私のお気に入りはランクインしなかった(笑)

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