夜
LINEもInstagramも誰もいなくなった
うるさいサーキュレーターの音が部屋に響く深夜1時。
昼過ぎまで眠っていたせいなのか、全然眠れない
人恋しくなっても、誰かの声が聞きたくても、それは訪れない。
少し前なら嫌になる程見た
馬鹿騒ぎしている奴らのカラオケの動画もクラブのストーリーも
ステイホームだの自粛が浸透しだしてからは暫く目にしていない。
皆大人しく自粛しているのか、
はたまた載せるという行為をしていないだけなのか。
ただ一つ確かなのは私はそう言った遊びは
もう朧げな記憶になるほどしていない。
私はどうしてか楽しい場面にいても俯瞰してしまうと言うか、
どうしても楽しみきれない。苦手ではないし、むしろそう言った雰囲気に
混ざる事は好きなのだから、自分が嫌になる。
誰かに会いたいのに、会いたいと伝えられない。
仲良くしたいのに、言葉に詰まる。
友人は僕のことを人を思いやれる奴だ、と言った
本当なのだろうか、僕は人を思いやれているのだろうか。
ああ、また悪いことを考えてしまうから今日は眠りにつくとする。
カーテンから涼しげな風が入ってきた。もうすぐ夏は終わる、
この暴力的な暑さが終わっても
僕の心は満たされないままなのかもしれない
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