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リークが食べたい

リーク、リーキ、ポロ葱、ポワロ。
呼び名が定まらないのは、それだけこの国で馴染みが薄いからだと思いますが、いわゆる「西洋葱」です。英語でleek、イタリア語でporro、フランス語でpoireau。エルキュール・ポワロ氏とは綴りが違いますよ!

かほどに極東では馴染みのない野菜ではありますが、リークはウェールズの象徴として旧1ポンド硬貨になっていたり、新硬貨にもアザミやバラ、シャムロック(スコットランド、イングランド、アイルランドの国花)と並んで刻まれているほど。
…取っておかなかったかなーと思って外国通貨入れを見に行きましたがありませんでした。ご興味があればググってください。3/1の聖ディヴィッドの祝日には、リークを飾る風習があるとか。深く愛されている植物なのです。

まあ、蘊蓄はともかく、わたしにとっては忘れられないイギリスの、秋冬の味であるリーク。
薬味のネギ、と思うと刺激が足りませんが、下仁田ネギのように身として食べるものなのです。甘くてジューシーな味わいは、日本で代わりが見つからないため、冬になるとリークがほしい発作を起こします。
カウルケニン(本物は羊か牛を使うらしい)をチキンストックで作ればわたしでも食べられる滋養たっぷりのスープですし、じゃがいもと一緒にポタージュにするフランス風の食べ方(ヴィシソワーズ)も有名。暖かいバージョンはクラシックなリークスープとして親しまれています。(レシピ一例
今日はポタージュを作りましたが美味しくて一瞬で食べてしまい、写真がありません…。

他によく作るのは、鮭とリークのグリル(レシピ一例)かな。めんどくさければフライパン一個で焼いて終了。笑
もちろん乳製品との相性は抜群!グラタンもいいですし温かいサラダやオニグラ代わりのコンソメ煮も。

昨今では国産も出回っており、親指と人差し指を輪にして一周たっぷりあるような立派なリークが売られています。写真は豊洲から送ってもらった岡山のリークです。

本当に美味しいし、食べでもあるし、ビタミンはB6、C、E、Kの他、葉酸やミネラル、鉄分も豊富。
女性に嬉しい成分が詰まってます。

ちょっとお高くない?って思うけど、冬の幸せが詰まってます。見かけたらぜひ!

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