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今週のハニー「野球、そして中日ドラゴンズ」【池山】

この話を書かなければなりません。
愛知県出身、生まれた瞬間中日ドラゴンズファン、池山ユラリです。


4月はなんと引き分け挟んで7連勝。
そして1位。え、夢?!

みたいな日々から
現在セ•リーグ3位の中日ドラゴンズです。
といっても去年までずーっとドベだったので、3位でも御の字かもしれません。

生まれた瞬間「中日ドラゴンズファン」とか言っちゃいましたが、私は本当に浅瀬も浅瀬で(ちょっと表現が難しかったので「浅瀬」という言い方にします。)、選手の話とかは全然わかりません。野球自体も全然詳しくありません。ラジオ放送はぼーっと聞いてても大体ついていけるぐらい。絶対野球中継は見なきゃいけない!確認しなきゃいけない!というわけではないし、アプリで「野球速報」の通知を見て結果に対して少し一喜一憂するぐらい。なんならシーズンの後半は忘れてる。なんなら、中日戦じゃなくても他の球団の試合でも生で観に行ったらめちゃくちゃ嬉しい。楽しい。
それでも私は中日ドラゴンズファンだし、勝ったら嬉しいし、生まれ変わったらダンスの上手い可愛いチアドラになりたいし、ドアラとコミュニケーションをとってみたいなと思います。

私が生まれた時から父親が中日ファンでした。家にいる時テレビがついてたら大抵中日戦の中継。車の中も中日戦のラジオ中継。日曜日はサンデードラゴンズ(サンドラ)という中日ドラゴンズの情報番組を必ず見る週末。この前久しぶりに見ましたが、サンドラのメインパーソナリティの若狭アナウンサー、私が愛知にいて見てた頃から全然雰囲気変わらなくてずっと若々しくてびっくりしちゃったな〜。

あと、これは大阪出てきて私が勝手に思ったことなのですが、中部圏って、その地方特有のエンタメが関西に比べて少ないのです。大阪みたいにお笑いがあるわけじゃないし。劇場がわんさかあるわけじゃないし。あ、あと、野球もオリックスバファローズと阪神タイガースのように2球団あるわけじゃないし。だから、街全体が中日ドラゴンズを応援しよう!!という雰囲気が大阪より強くて、どこにいっても中日の選手やドアラやシャオロンの何かしらのグッズやポスターがある。というわけで、中日ドラゴンズは私にとっての日常です。

選手のことがわかるのは落合監督の時代(1番井端、2番荒木、3番立浪、4番福留〜とか)あたり。大体この時代が私の青春時代。私はアライバコンビが好きでした。

私が多感な時期、泣いてる時も笑ってる時も、世界を恨んだり世界に喜びを感じている時も隣に中日ドラゴンズという存在がいました。私が宝塚受験でドロドロになっている時も、中日ドラゴンズが、勝ったり負けたりしていました。
私にとって勝っても負けても何も変わらないもの。それが中日ドラゴンズ。

先日、祖父の四十九日でした。その日の移動時間、ちょうどradikoで「中日対阪神」の中継が流れていました。私は、移動中それを、ずーっと聴いていました。

実況アナウンサーの澱みない口調、そして解説の方とのスマートなやりとり。応援の音、空気感。私の頭の中の選手たちの冷静だけれど、熱いプレー。今この瞬間も選手たちは勝つために頑張っている。
結局その日の中日は負けてしまいましたが、それでもその野球中継を聞いてるだけで、心は凪でいられました。

そういえば、(ここからは中日ドラゴンズの話ではないですが)私が高校3年生最後の宝塚受験に落ちた日。父親が甲子園に連れていってくれました。3.11の後だったので、ものすごく寂しい球場内でしたが、その時も、誰かがそれでも頑張っている姿をみて、落ち着いていられました。選手がヒットを打ったり、むしろしっかりおさえたり、そんな姿をみる瞬間、自分を取り戻していました。

ちょうど福留選手が中日に入団したころ、私は幼稚園生で同じクラスに福留くんという子が転入してきて、家で大盛り上がりしたこと。その子のことが少し好きになったこと。

子どもの日に名古屋ドーム(当時)に行ったら、お子さま限定でピンバッチをもらい、それはそれは喜んでずっとつけていたこと。

私の将来に対して一切干渉してこなかった父親が、唯一私に対して言った言葉が「結婚するなら浅尾選手みたいな人にしなね」だったこと。たまに思い出して笑ってしまうこと。(浅尾拓也選手はとても素敵な好青年という雰囲気の選手で、当時中日ドラゴンズの王子様的な存在でした。個人的な意見。)

中学校のお友達が、ドラゴンズファンで、名古屋ドーム(当時)で応援したいから、という理由で吹奏楽部に入ったことに少し感動したこと。

サカナクションが好きになって、そうしたらなんとボーカルの山口一郎さんが中日ドラゴンズファンだったこと。ナゴヤ球場に「サカナクション」という広告が入っていること。

福留選手の引退の際のコメントで、家族で「泣けるね〜」と連絡しあったこと。

2年前まだまだ声出し応援がダメな時期にバンテリンドームに行った時、私の前の席に座っていた少年が、選手がヒットを打つたびに、振り向いてメガホンで私にハイタッチしてくれて、心の中でお互いに喜びあえたこと。

野球が、中日ドラゴンズが、日常で、その日常の中でささやかな喜びをくれたことがたくさんあります。私の心をニュートラルにしてくれます。

「野球の話は角が立つ」と言いますが、ありがたいことに私は優しい思いをさせてもらったことが多い人間でした。支えられてきたなぁという実感がたくさんある人間でした。

なので私は、とってもとっても浅瀬ですが、一生野球が好きだし、中日ドラゴンズを応援します。

もちろん、本気の野球ファン!という人はそんなのんびり応援したり野球に対してそんな思いどころの騒ぎではないだろうし、私だって他球団ファンの方から勝負についてのマウント取られるときは「むかっ!」とする時も多いですが!ちなみに私はわざわざ他球団に対してのマウントはしません!中日が頑張ってほしい、中日が勝ってほしい!というだけで他の球団が負ければいい、という思考はまた別の話なので

…と言いつつ、やっぱり今年は是非とも優勝してほしいとと思います。(そうなると結果的に他の球団が負けることにはなりますがその話はやっぱり角が立つので別の思考ということで置いといて。)

特に、立浪監督は私の青春時代の輝かしい選手だったので頑張って…!と切に思います。

あー頑張れ中日ドラゴンズ!
頑張れ全世界の野球選手!
頑張って生きよう全世界の野球を愛する人たち!

(ぶん•いけやまゆらり)

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