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光が耳に届いてる【勝山】

勝山です。
朗読bar「金魚の夢」にて、ぶじに見届け?聞き届け?て来ました。
米山真理演じる福原黄色による朗読、「光が耳に届いてる」。
去年1月末に行った本公演「釈迦を汲む」のワンシーンを基調にして執筆。

朗らかな初日の光さやけく新春らしからぬ、不穏な不穏な時代のお噺。我が国はここを先途と諸外国に対し獅子奮迅の勢いで躍進するも虚しく敗退し、米、英、仏、露によって分割統治されるに致り、国民は臥薪嘗胆、クチビル噛み締め刻苦勉励の毎日であります。
さてここに御座すは歌手に軍人、記者に軍人、撮影技師に紙芝居屋、絵師に案内人、彫師に落語家、活動弁士!
自由に往来すること叶わぬご時世の中、鹿児島から天下の米国様にご神木を献上するべく特別に発行された通行手形のご利益に縋って目論見を隠し集まった者たち也。各々の思惑が錯綜し、風土に文化に言語の違いに悩まされ、泣いて笑って喧嘩して。それでも続く道中記!篤と、ご覧くださいませ!

劇中の冒頭でも台詞として使用した
「釈迦を汲む」あらすじ

PV

見て!

竜崎さん演じるころり姐さんと、ずっくちゃん演じるののちゃんで書いて欲しいとのオーダーをヨネから賜り(竜崎さんとずっくちゃんが当日の朗読barに出演するから)、ころり姐さんは落語家。ののちゃんは紙芝居師。そこに朗読するものとして書くならこうだ!というシーンを加えてみました。
面白かったと思うんですが。如何なものやったんやろう。
本番では執筆したものに、ヨネが枕として「釈迦を汲む」の軽い説明と、ちょっとした演出を入れていました。

それでは以下、全文です。

光が耳に届いてる


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