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きっとそれは、星詠みたちの愛と勇気でできている。

「冊子形式にしないともう無理かもしれない」

星街すいせい(すいちゃん)のチャンネル登録者数50万人達成をお祝いするために制作をはじめた寄せ書きボードの編集作業を終えてしばらく経った2020年秋のある日、Discordのボイスチャットで企画陣のみんなが口を揃えてこう言いました。

とてもありがたいことに、サーバー主催の寄せ書き企画の参加者数は回を重ねるごとに増えていき、3回目となるこの50万人記念企画では300名近くもの星詠みさんが参加してくださるようになりました。

けれど、参加者数が増えれば増えるほど、完成した枚数も増えていく訳で、今回だって、色々工夫してようやく8枚に収めることができたのですから、この調子でいくと次は果たして何枚になるか……

よくよく数えたら、すいせいこーどはこれまで計21枚の寄せ書きをすいちゃんに贈ったことになります。一枚当たりの厚さを考えると、流石にそろそろ邪魔なのでは?と不安になってしまいます。

ならばと次からはボード形式ではなく、一冊に沢山のメッセージをのせられる冊子形式にしようという結論に私達は辿り着き、こうして、みんなから「鈍器」と呼ばれている寄せ書き冊子が出来上がったのでした。

自己紹介

はじめまして、プレセぺと申します。アメリカ住まいの台湾人です。

普段は自分の推し事の傍ら、すいせいこーど統括部の一員として業務をこなしずつ、デザイン面でも少しばかりお手伝いをさせていただいています。サーバー企画の宣伝画像だったり、フラスタの名簿だったり、他にも寄せ書きやファンサイトのビジュアルデザインなどを担当いたしました。

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私がすいちゃんに出会ったのは2019年の7月1日で、七夕カラオケ女子会の公式告知を見たのがきっかけでした。正確な数字ははっきり覚えていないのですが、チャンネル登録者数が1万人ちょっとの頃でしょうか。

最初はなんとなく観はじめただけでした。まだVというコンテンツに触れて間もない私にとっては、余暇があったらちょっとだけ配信を覗く程度のものでした。

それなのにいつしか、すいちゃんの存在が自分の中でどんどん大きくなり、気が付いた時にはもうどうしようもなく、大好きになっていました。

私はすいちゃんの夢を応援するために何かしたいと思うようになりました。すいちゃんを支える星詠みたちと一緒に歩みたいと願うようになりました。


そんな中、2020年8月頃、参加させていただいたすいちゃんのDiscordサーバー「すいせいこーど/SuiseiCord」オーナーのミリナノさんよりDMが届き、「Moderatorになってみないか」という旨のお誘いをいただきました。

話を聞けばどうやら、「Moderator」とはサーバーの運営をする人であるらしい。そんな大事な役割を私のような未経験者が務まるのだろうか、と少なからずの躊躇もありましたが、「すいちゃんと星詠みたちのために何かしたい」という欲求が私の中で持ち上がり、引け受けようと決心するのに長い時間はかかりませんでした。

世界でたった一冊を贈るために

すいせいこーど運営に加わってからもうすぐ一年が経ちます、色んな企画をやってきましたが、その中でもつよく印象に残っているのは、すいちゃんの誕生日と三周年をお祝いするために作った寄せ書き冊子です。

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PDF版はこちらです。ご興味のある方はぜひご覧になってください。
https://suiseicord.com/shikishi/3rdannv

この寄せ書き冊子のメッセージ・イラスト募集には、最終的に448名の星詠みさんが参加してくださり、厚さ2.12センチ、総文字数推定14から15万文字もある一冊となりました。

サーバーとしても初の試みで、今まで作ってきた寄せ書きとはまったく違うものを目指してデザインしました。より気持ちよく読んでいただけるように、フォントの選択、色、字間、行間の調整に気を配りながら仕上がりました。

表紙と本文に使う紙にもこだわりました。印刷所から用紙見本をいただいて、どんな紙がいいか制作陣のみんなで最後までぎりぎり悩みました。最終的に本文は白色の風合いが柔らかく優しい「ヴァンヌーボVGスノーホワイト」、表紙は青系統でグロス感のある「OKウルトラアクアサテン」を選びました。

本文はイラストと文章が一緒にのることを考慮して、発色や階調、光沢のバランスを考慮しずつ、目が疲れないように青味系の紙ではなく、気持ち黄色がかった落ち着きのある紙にしました。逆に表紙はブルーイッシュでコントラスト高めな紙で、すいちゃんの青髪やアイドル衣装が綺麗に印刷されるように決めていきました。

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真っ白なページに、想いと物語をのせて

冊子を制作するにあたって一番時間がかかったのは編集作業でした。

すいちゃんに贈るメッセージを事前にGoogle Formで募集したのですが、寄せられたメッセージはそのまま冊子にのせるのではなく、読みやすいように一つ一つ読みながら改行をいれたり、段落を分けながら組んでいきました。

私はこの作業をしている時間がたまらなく好きで、寄せ書きは、たくさんの誰かの想いと物語によってつくられているということを、メッセージを読みながら、つよく実感します。

みんな、すいちゃんにお祝いしたくて、何かを伝えたくて、筆をとりました。

「落ち込んだ時、すいちゃんを歌を聴いたら元気になりました。」
「夢へ向かって頑張っているすいちゃんの姿に、前に進める力を貰いました。」

言葉たちの先には人がいて、一人一人、物語があります。すいちゃんに出会ったきっかけも、応援している理由も、ありがとうとおめでとうに込められた想いも、十人十色に彩られています。

寄せ書きを作るというのは、ただメッセージとイラストを纏めるのではなく、誰かが私たちを信じて託してくださった大切な想いと物語をすいちゃんに届けるための大事なおしごとなのです。

──

寄せ書き冊子が完成してしばらく、Twitterでリプライをいただきました。

「遠くから観ているだけで満足してたのですが、今回、思い切って飛び込んでみて良かったです。すばらしい経験をさせてもらっています。」

その言葉を見た時、心がふわっと暖かくなりました。

きっと、寄せ書きはみんなの愛と勇気でできているのだと思います。みんなが勇気を出してくださったおかげで、想いをすいちゃんに届けたいと思ってくださったおかげで、こんなにも素敵なものを贈ることができました。

次も必ず最高の寄せ書きを作りますので、よろしければまた参加してくださるとうれしいです。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

2021年6月7日
プレセぺ@Praesepe5011

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