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【前編】コーポレートサイトリニューアルの裏側を全公開🪐 〜新しい水星を旅するようなサイトへ〜

こんにちは。プロデュース事業部のプロデューサーの荒木拓也です。
2024年3月12日、水星のコーポレートサイトを大幅にリニューアルしました。今回のnoteでは、そんなコーポレートサイト刷新プロジェクトの、裏側とプロセスを公開したいと思います。

プロジェクトのスタートから完成までのプロセス。そして、コーポレートサイトをつくる過程で考えたアレコレを、包み隠さずお話しできたらと思います。
今回のnoteを通して、あたらしい水星の姿を知っていただきつつ、皆様の今後のプロジェクトなどに活かせることが少しでもあると幸いです!


プロジェクトの目的とはじまり

自己紹介 & チーム体制の紹介

プロジェクトのお話の前に、私自身の自己紹介と、今回のプロジェクトがどのようにスタートしたか?という経緯を少しお話させてください。

荒木拓也 プロフィール
2012年、株式会社サン・アド新卒入社。プロデューサーとして、伊藤忠商事「ひとりの商人、無数の使命」日華化学「DEMI DO」、日本テレビ「金田一少年の事件簿OP映像」、コンバース「オールスター」、ZOZOTOWN 「ZOZOVILLA Holiday」等のプロジェクトを担当。その他、NTTドコモ「TOKYO ARUKI SMARTPHONE COLLECTION」」「15%しか守れないスマホケース」、ハーゲンダッツジャパン「GREEN CRAFT」、ニッスイ企業広告「GOOD FOODS for YOU!」シリーズ等のクリエイティブディレクション、プランニング等を担当。コンセプト策定、TVCM、SNS施策など統合的なプロデュース、プランニングの他、プロジェクトにおける資金調達など手段にとらわれないアプローチによってプロジェクトを推進することに強みを持つ。2024年1月にプロデューサー・ディレクターとして水星に参画。

私は、2023年までサン・アドというクリエイティブエージェンシーに所属しており、プロデューサーやクリエイティブディレクターとして、様々な広告案件やブランディング案件に携わってきました。そして、2024年の1月から水星に移籍し、現在はホテル開発のプロデュース・コンサルティング案件を中心に、ナショナルクライアントの新商品開発やコーポレートブランディングなど、多種多様なプロジェクトに関わっています。

実は、今回のコーポレートサイトリニューアルのプロジェクトは、私が水星に移籍し最初にプロジェクト参画した案件でした。今回、そんな水星に入社して間もない私だからこそ見える、客観的な視点やアイデアを織り交ぜながら、プロジェクトをリードしていきました。

チーム体制は、荒木の他、CEOの龍崎、COOの大籠を加えた3名。また、サイトのアートディレクション・演出面を中心とした領域で外部パートナーのAID-DCC社にもプロジェクト開始当初から参画頂きました。

今回のプロジェクトでは、水星の社内チームと同じ解像度でコーポレートサイトのディレクションをする必要がありました。そこで、阿吽の呼吸でプロジェクトを進めるためにも、別プロジェクトでご一緒し、信頼のおけるAID-DCCプロデューサーの池田慧さんにお声がけしました。

また、水星のもつ独自の空気感を大胆かつ繊細に表現していきたいという希望から、グラフィックデザイン領域をバックグラウンドに持ち、様々なプロジェクトで活躍されているアートディレクターの藤大路季子さんにもチームに加わって頂きました。

その他、サイト全体の構造設計・プロジェクトマネジメント領域で廣島風花さん、サイト演出・開発領域で小林龍海さんなどを中心に、AID-DCC社の総力をあげた素晴らしいチームを組んで頂きました。

WEBサイトに限らない話ではありますが、このチームづくりやチーム参画のタイミングは、プロジェクトのクオリティを上げていくにあたり非常に重要なステップだと思っています。プロジェクト初動段階から密なコミュニケーションを行うことで、AID-DCC社にも深い事業理解と水星らしさを感じてもらいながら、本プロジェクトを進めることができました。(AID-DCCチームの皆様、改めてありがとうございます!)

それでは、これからいよいよ、具体的なリニューアルプロジェクトの裏側をお話ししていきたいと思います。

水星の現在と、これからの水星

2023年12月より、水星は創業から10期を迎えました。水星を、ホテルの会社として知っていただいていることも多いのですが、実はホテル事業の他にも、「泊まれる演劇」の運営を行うエンタメ事業、ホテルの魅力を引き出す自社予約エンジン「CHILLNN」を展開するITプラットフォーム事業、ホテルやライフスタイルブランドの企画・開発を行うプロデュース事業など、さまざまな取り組みを展開しています。

今回のリニューアル以前の、旧コーポレートサイトは2020年につくられたものであったため、上記のような現在の水星のビジネス構造や想いと、少しづつ乖離しはじめているタイミングでした。スタートアップ企業でもある水星は、日々成長し、事業構造の変化もあることから、改めて水星の現在とこれからの水星を捉え直し、発信していく必要がありました。

旧サイトで用いていたイメージビジュアル

また、近年はナショナルクライアントや地方自治体などから、プロジェクトのご相談もいただくことも増え、会社としても新しいフェーズに入ったタイミングでもありました。

そのような背景もあり、「新しい水星の姿」を発信して、クライアント様・パートナー様との繋がりの強化や、水星のビジョンや想いに共感していただける方のリクルーティングの強化をしていきたいという考えから、コーポレートサイトをこのタイミングで見直すこととなりました。

コーポレートサイトに求めた「普遍性」と「独自性」

今回のサイトのリニューアルを行うにあたり、前提として意識をしたのが「普遍性」と「独自性」のバランスです。

WEBサイトには、キャンペーンサイトやブランドサイトなど様々な形がありますが、今回のプロジェクトは、水星の“コーポレート”サイトであったため、華美なデザインやトリッキーな演出は控え、水星の誠実さや真摯な眼差しを感じられる、普遍性を重要視しました。

WEBサイトTOPのキービジュアルとステートメント

一方で、ベーシックなコーポレートサイトの枠に収まらず、水星らしさを全面に感じてもらえる独自性も大切だと捉えていました。

このような「普遍性」と「独自性」のバランスを意識しながら、コーポレートサイトのコンセプト開発のステップに進みました。

リニューアルの「コンセプト」

今回のコーポレートサイトの刷新にあたり掲げたコンセプトは、こちら。

コンセプト

CEOの龍崎の考えに、 “ホテルは、ライフスタイルを試着する空間である”というものがあります。アパレル店舗で、お客様が服を試着するような感覚で、ライフスタイルを試着できる。それによって、新しい生活が生まれたり、新しい世界が開けたりするのではないか、というホテル観です。

例えば、水星の運営する「HOTEL SHE, OSAKA」「HOTEL SHE, KYOTO」の場合は、全客室にレコードプレーヤーを設置することで「アナログな音楽体験のあるライフスタイル」を提案しています。このライフスタイルの試着という考えは、水星の中でも重要な考えの1つでもあります。

「HOTEL SHE, OSAKA」「HOTEL SHE, KYOTO」に設置されているレコードプレイヤー

今回のサイトリニューアルでは、“水星スタイルの試着”というコンセプトを掲げ、サイトを通して水星らしさ、水星スタイルを試着・体感してもらうことを狙いました。実際に、水星とプロジェクトをご一緒する前であっても、水星とのプロジェクトを擬似体験できることを意識したいと考えました。

What’s 水星スタイル?

「水星スタイルとは 何か?」を考えていく中で、以下の5つに、収斂されていきました。 

水星スタイルとは 何か?

水星のことを知っている方の中でも「水星=ホテルの会社」「水星=特にZ世代向けの、ホテル会社」のイメージをお持ちの方も多いです。それ自体は間違いではありませんし、メディアでもそのように取り上げていただくこともあるのですが、そうではない本来の水星の姿や独自性、スタイルが伝わるサイトにすることを心がけました。

前編はここまで。後編では、クリエイティブにフォーカスし、リニューアルの裏側をより具体的にお見せします。今回述べたような背景、また、私たちの思いや願いが、どのような方法で、どのような形になって表現されたか…後編もまでぜひ見届けていただけると幸いです。

よろしければ、ぜひサポートをお願いします💘いただいたサポートはホテルのさらなる満足度向上のために活用させていただきます🙇🙇