消えたがりの僕と君②

僕は虐待を受けながらも学校には行かせてもらっていた。小学校の時痣が見られないように真夏でも長袖長ズボンを着続ける僕をクラスの男子はよくからかっていた。

そんな時いつも友達のひであきが救ってくれた。彼はいわゆるヤンキーで学校中から恐れられていたが、本当に優しい。だから僕はそんな彼を尊敬していて、いつか彼と2人で遠くの国へ逃げようと考えていた。

そう、今日までは。