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Sui彩の景色 -近景- #02-主観-

この夏、全国的に猛暑が続いており、7月下旬以降の高い気温について、気象庁の検討会は「太平洋高気圧の本州付近への張り出しが記録的に強まったことが要因で歴代と比較しても圧倒的な高温で異常気象だといえる」と結論づけました。
 
スマートフォンをスクロールしていると、そんなネットニュースの記事が目に飛び込んできた。
なんでも今年の7月は、この125年間で最も暑い7月だったらしい。
ビルの隙間から覗く空の青さはどことなく不気味で、青ければ青いほど太陽の光は針のように肌に突き刺さる気がした。
暑いというよりも痛いくらいだ。

いかに日差しを避けて歩けるか、そして、汗をかかずにいられるか。
そんな事ばかり考えながら街を歩いている。
 
今年の夏は充実した時間を過ごせた。
9〜10月にかけて出演するイベントやフェスの準備、制作、レコーディング、タイアップの発表…
去年末頃から撒いてきた種がようやく芽吹いてきたように思う。
 
コロナ禍の中で結成し活動を始めた僕達にとって対バンライブをしたり、SUIRENの外の人達と交流するのはなんとも新鮮で刺激的だ。
ライブをしたり、観たり、同業のアーティストや関係者と対話する度に気付きや学びがある。
「SUIRENがライブハウスにいるのってなんか不思議ですね。」
ある人にそう言われ、良くも悪くもだなと思った。

気付きといえば、先月のレコーディングを終えて数日経ったある日、僕達SUIRENの2人は10月にリリース予定のアルバム「Replica X」のブックレットライナーノーツ用のインタビューをしたいという事で事務所に呼ばれた。
そこでライナーノーツを執筆して下さるライターさんに言われた言葉が印象的だった。
 
「インタビューをしてみて、このユニットの成り立ちや各々のバックグラウンドを聞いてみると、腑に落ちる事が幾つかある。特に初期の作品からは悩みや葛藤を強く感じる。
『何を描けば良い?』この言葉からSUIRENの物語が始まって、2枚目のEPに収録され表題曲でもる「レプリカ」で存在証明を歌う。ここに2人の人間味やストーリー性を感じる。」
そんな風に自分達を分析されたのは初めてだった。
歌詞に関していえば僕の領域だ。
ともすればこれは僕への分析でもある。
 
初期の作品は確かに手探りだった。
特に歌詞に関して僕は相当に悩んだ。
しかし、それはあくまでSUIRENとしての悩みだと思っていた。
自分の今までとは切り離して、全く新しい自分を作り出そうとしてきた。
しかし、結局のところ良くも悪くもそんなことはできないのだ。
僕の人生の全ては今日の自分に繋がり、それはSUIRENに脈々と受け継がれ反映されている。
 
確かに言われてみれば、ただただ僕の歌だった。
そんな事に気付いた。
 
俯瞰はどこまでいっても見れやしない。
自分の人生は主観だ。
それでも良いじゃないか。
 
P.S
色々お知らせが立て込んでますが
10月6日にSUIRENのデジタルEP「Replica1」と「Replica2」をまとめたアルバム「Replica X」がリリースされます。
ブックレットもかなりボリューミーで満足度高めだと思います。
僕達の原点ともいえる作品がCDとして形になることが本当に嬉しいです。
是非皆さん手に入れてください。
 
そして、10月は初の大阪。
初のフェスに参戦します。
『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL 2023』
我々SUIRENは初日の10月7日に出演します。
 
更に翌々日、10月9日豊洲PITにて開催の所属事務所主催イベント『HIGHWAY STAR PARTY 2023』に出演します。
 
更に更に先日発表がありましたが、11月2日に発売される『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』のメインテーマにSUIREN新曲「stella」の起用が決定しました!
豊洲PITで初生演奏します。
全部のライブに来て下さい。
全部違うものになると思います。
新曲「stella」もアルバム「Replica X」もよろしくお願いします。
 
写真はRen君から遅めの誕生日プレゼント
やっぱ俺達の原点だね。

(2023.09.15)


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