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Sui彩の景色 -近景- #03-名のない感情-

『Eggs presents FM802 MINAMI WHEEL』
『HIGHWAY STAR PARTY 2023』
2つの大きなライブを終え、僕は今この原稿を書いている。
 
9月の後半はレコーディングに向けた楽曲制作も佳境に入り、月末になんとか2曲録り終えそこからはリハーサルやラジオの収録等バタバタと日々は過ぎて、気付けばあっという間に大阪行きの新幹線に乗り込んでいた。

そして、大阪心斎橋でライブをし、直ぐに東京に戻って、中1日の休息を経て豊洲PITでのライブ。
ステージに立っている時間よりも移動している時間の方が長いのだから不思議な気分だ。
この怒涛の1〜2週間の時間は圧縮されて、矢の如く過ぎ去ってしまった。
 
大阪から東京に帰る新幹線の中で、或いは豊洲PITのリハや本番の間の膨大な待ち時間の中で。
何度かSui彩の景色を書き始めては消して、また書いては消してを繰り返していた。
 
久しぶりに大阪の地に降り立ったあの感覚。
夜の心斎橋の喧騒。
SUIRENとして初の大阪、初のミナホ。
不安と期待。
「soma」あの日あの時間あの空間にいた人達の表情。

収容人数3000人規模の大箱豊洲PIT。
その広大な空間に音が跳ね返ってくる感覚と重低音の振動。
たった1曲、4分と数十秒に全てを賭けてステージに上がる興奮と会場の熱狂。
帰り道の雨。
 
余りにも感じたことが多すぎた。
その結果僕はまだ、この感情に名前をつけられずにいる。
喜びもあったし、悔しさもあった。
興奮もあったし、反面恐ろしく冷静な自分もいた。
楽しさも感じたし、怒りも感じた。
燃え尽きることも灰になることも腐ることも諦めることも出来ずにいる。
イライラして、でも、信じられないくらい前向きでもある。
もっとやれる。
まだやれる。
そう感じる。
 
音楽は最高だし残酷だ。
だから、こんなに人を惹きつけるのだろう。
 
まだ、光を見てる。
ライブを観に来てくれた貴方達の目に宿るものがそう感じさせてくれる。
僕等も貴方達にとってそうでありたい。
僕らの音楽に宿るものが、皆さんの光となりますように。
 
P.S
10/6 インディーズ時代の作品を集めたフルアルバム「Replica X」がリリースされました。
それに伴いインストアライブ・イベント
 
11/25(土)タワーレコード池袋
12/3(日)ULTRA SHIBUYA
にて開催されます。多分目の前でサインを書いたりもします。
是非会いに来て下さい。
 
そして、11/2の新曲「stella」のリリースが決定しました。
スターオーシャンシリーズ最新作
『STAR OCEAN THE SECOND STORY R』の発売日と同日です。
よろしくお願いします。
 

(2023.10.15)


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