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アートに救われる

無垢な自然が、洗練された人工物に反射されている。

それを勝手にアートとすると、

その瞬間は自分だけの作品に見える。

普通の感覚の中に 非日常が飛び込んでくるだけで ようやく生きている感覚が蘇ってくる。

私は 生きているなあ

と ひたすら感じ入って、

胸が締め付けられるようだ。

何故 そんなシリアスな気持ちになるかは

全く理解できないが、

それがアートというものなのだろう。

ぎゅっと心臓を掴まれた後は、

甘い空気が入ってきて 懐かしいような寂しい様な思いに溢れて解放されてしまう。

自分がいつも 懸命な生き物だという事実を忘れたくない。

穏やかで幸せ過ぎると、苦しみが注がれたタイミングは 人生の最悪に思えて仕方がない。

でも

苦しい時、平等に空が美しく彩る場面が存在すると忘れてしまう。

だから、静かで穏やかな時は、

アートの恩恵を思い切り頂くとする。








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