児童英語教育における三要素(6日目)

児童英語教育には柱が三つあります。一つは音声教育、二つ目は発話教育、そして3つ目は国際教育です。これらは純粋に英語の実力を伸ばすためには不要な要素も含まれています。英語教育に大切なものです。この3つの柱は児童に対して英語能力とともに身につけていきたいものになります。

音声教育

英語には日本語とは異なるリズムがありそれを聞き取る能力や、ネイティブが話した内容をまねることも音声教育に含まれます。特に10歳以下の子供は耳で聞いたことをそのまま話すことができるため、この貴重な時間でネイティブの英語に触れることは重要になります。

発話教育

発話とは話すために使用する能力のことです。語彙を増やすことや、文法の知識がこれに当たります。また、日本人が苦手とされているプレゼンテーションの能力、発表する力もこれに該当します。さらにはコミュニケーションの力も必要です。コミュニケーションとは1人対1人や1対複数で会話をしながら目的のために会話を進める能力です。

発話の能力を伸ばすには自尊感情が大切になってきます。自分の知り、自分を認め自信を身につけることで他人の違いを認めることができます。お互いに認め合いながら他人に配慮し、必要な情報を伝え、得ることをしなければなりません。

日本人は協調性を重視するあまり発話能力が低いと知られています。ある体験談では、ホームステイ先で買い物に出かけた時、帰ると、すごい剣幕で怒られることがあったそうです。原因は買い物に出かけることを伝え忘れたからでした。英語で「どこに行っていたの」
と捲し立てられて、何をいっているかも聞き取れず怖い思いをしたらしいです。その時、「あなたたちは何を考えているのかがわからない。何かあるなら行ってほしい」と言われたそうだ。日本人は遠慮をして何も言わなかったそうだが、他のホームステイをしていた外国人ははっきりと「飯が同じものを出さないで」と言いました。言ったことで、そのあとさらに怒られると思っていたが、逆にやっとあなたの思っていることがわかった。よかったと言われたそうだ。

はっきりと言わないことは日本人の良いとところでも悪いところでもあるが、はっきりいった方が良い場合もあるのです。

子供に発話教育をする時に気を付けければならないこともあります。あまり文法的な間違いを指摘してはいけません。それよりもその子が話している内容に目をむけ、英語を自発的に話すように促していくのです。

外国の先生が日本に来るとまず驚くそうです。中学校の生徒があまりに発言をしないからです。これは日本の協調性が悪い形で出てしまっているいい例です。協調性が悪いとはいいませんが、発表できる能力はこれからさらに必要となっていくのではないでしょうか。

国際教育

国際教育では個性、国の特色の尊重。協力し課題を解決する力。人権や差別、格差を通してより良い世界を作る力を得るための教育となります。何で英語を使っていくのか、英語を使用する動機となります。

ここでもまずは自分の個性や自国を知り、のちに他の文化や問題について考えいくことが重要になります。

さまざまな解決方法がある中でお互いの答えを認め合い、より良い答えたたどり着ける活動を行います。

児童英語教育でやって良いこと、悪いこと

児童英語教育では注意すべき点がいくつかあります。先の三つの柱に関係していることもあります。ここでの年齢は幼稚園ぐらいを想定しています。

  • 大きな動作や表情、過剰と言えるぐらいに行う。そして何度でも。

  • 笑顔、ユーモア、エネルギーが児童の心を開く鍵となります。

  • ゆっくり話す。

  • できれば教材は実物を用意し、実際の生活で使う英語を教える。児童は実世界に興味を持っているため

  • 集中力がないため同じ目的でも方法を複数(歌、チャンツ、カードなど)用意し、反応を見て切り替える。

  • 知りたい、聞きたい、言いたい。知的好奇心を刺激するような教育を行う。

  • 競争よりも協力をする。

  • 間違いを許せる雰囲気づくりをする。

  • I don't knowも立派な意見として受け取る。答えを否定しない。

  • 文法の説明はしない。耳で覚える。

  • 子供から英語を引き出す工夫をする。うまく話せない子でもYes、Noで答えられる質問をする等。

児童英語教育で

児童英語教育で大切なのはこうした事柄を等して自己を知り、他者を認める優しい人物へ成長させることでしょう。

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