学生生活を終えて ⑤2018卒ライ Chase the Light!

怪我の功名という諺。
ゆで卵を作ろうとしたら茹で時間を見誤って半熟卵が出来ました、コレのことです。卒業式が終わり、本当に学生生活を終えました。後輩に背中を蹴飛ばされていよいよ社会人になります。それと、今日は新居に早速ちえりちゃん、本庄、ぴかぎん、織田さんが遊びに来てくれました。こんなとこまでありがとう、また来てくれ〜!
感想とかも言ってくれてありがとうございます。スタンスは自分が見返す用であることを忘れずに。

2018卒ライの話、僕が1回生の時の4回の先輩達の卒ライだった。ここまでもよく書いたけど4回の先輩にはかなりお世話になった方だと思う。1と4ってあんまり関わりが無いと思うし、単純に1年間しか深く交流できる期間がない。3年以上の差が開くとハマったものとか、音楽の好みとか流行も同世代とはいえ地味〜に違ってくる。2001年発売のゲームボーイアドバンスと2004年発売のDSの差だ。ポケモンだってルビサファとダイパの差、お兄ちゃんお姉ちゃん感が拭いきれない。今の一回生はBWの方が思い入れが深かったりするのだろうか…話が逸れた、とにかく交流する期間が短かった割には良くしていただいた方ばかりだったので、卒ライには下手くそながらレンさんとオーラルをやらせてもらったのもあって3日間しっかり参加した。卒ライは4回生の自主開催なのでバンド数は無制限(コロナ禍除く)、やりたいバンドを後悔のないようやり尽くすのが目的なので必然、バンド数は多くなる。3日間やったのはこの方達の代くらいなんだそうな、初めて見た卒ライが3days開催だったのでそれが普通で1個上の人達はコロナの煽りを受けて2daysなんだと思っていた。バンドへの熱量がすごい人たちが本当に多かった代なんだなぁと思う。
2018卒ライでの思い出はありすぎて細かく書ききれない。そもそも自分の卒ライでは無いのであまり言及すること自体が無粋かもしれない、観てる側としての遠い記憶を頼りにつらつらと思い出せる限りのことを失礼のない程度に記す。
まず思い出されるのはFear,and loathing in 新町ロイヤルハイツという初日の1発目だったか、OBの先輩も交えたベガスのコピーバンド。相変わらず入ったマンション名(クヤスさんが住んでた年季の入ったマンション、クヤスさんはこのバンドに入っていない)に「イイ波乗ってんね」入場。USJで培われた弦太さんのMC、そしてステージに出るだけの演奏力。色んな意味で衝撃だった。アーカイブに残されてるはずなので後輩達は観てみると良い、サークルライブにおけるイイ波の乗りこなし方を肌で教わった気さえする。弦太さんに付して言えば朝からぐるぐるワンダーランドでサークルモッシュを起こしてもいた。
他に記憶に残ってるバンドは僕の好みの系統ばかりになってしまうがX HADUKASHI、オレンジレンジ、Nothing's Carved In カサヴェール片岡(家賃15000円)などがある。名前のインパクトも含めて。それと、ステージバンド関連。オーディションバンドは前の記事にも書いた通り、全て並々ならぬ熱量で、半端じゃ無い仕上がりで披露されたものばかりだった。それを卒ライでやられては聴いてる側はもちろん、本人達にとっても相当な感慨があるに違いない。本気で何かをやる姿は卒業とは別にいつでも心を打つものがある。意図されたステージパフォーマンスとは何か別物な溢れ出る想いがどの年の卒ライでも感じられるので、少なからず涙が出てくる人がいるんだろうなぁ…つくづくライブは感情だと思う。

2018卒ライで1番印象深かったこと。それは産まれて初めてライブで涙を流したことだった。大好きなアーティストのライブに行き、大好きな曲を生で聴いて、感情を揺さぶられるMCをやられてもこの文を書いてる時点でライブで泣いたのは2018卒ライの「こがねむし」という4回の先輩方で組まれ、ステージにも立ったKANA-BOONのコピーバンドだけ。要因はたくさんあると思う。一つは僕がKANA-BOONがそもそも大好きだったこと。KANA-BOONはアップテンポな盛り上がる曲が多いイメージを持たれることも多いが、とてもしっとりした曲もあり、人との別れや悲しみが歌詞にもメロディーにも上手く取り入れられている。その曲を卒ライでやられてはたまったものでは無い。もう一つは最後のMC。卒業生は最後のバンドで自由に思いの丈を述べる時間が設けられるのだけど、この喋りが関わりの深かった人ほど切なく、寂しく感じられて卒業を実感してしまう。とくにあっちゃんさんにはもらい泣きしてしまった。目標が一人いなくなってしまうのもあって悲しかったなぁ。
卒ライが終わった後の追いコン、僕は駿さんからKANA-BOONのバンドスコアを貰った(今も大切にとってある。本物のKANA-BOONファンの後輩が来れば譲ろうかと思ったけど巡り会わなかった)んだけど、めちゃくちゃに嬉しかった。そのとき横にいたちえりちゃんに言われた一言を今も覚えているが「こうやはもうKANA-BOONファンというより『こがねむし』のファンやな」と言われた。なんだか腑に落ちる表現で、「本当にそうだよ」と返した。メジャーデビューを目指しているわけではなく身内でひっそりとライブをやっているこのサークルで、こんなにも傾倒できるバンドに1回生のうちに巡り会えたのは幸せだったのかもしれない。このバンドに、僕のバンドやライブに対する色々な考え方において大きな影響を与えてもらったと思う。余談だけどThe AmpluggedのTwitterアカウントヘッダー画像は『こがねむし』さんのEVEステージ写真。これは完全に僕の好みで新歓係の時に変更した。もちろん、顔が写っている駿さんとこうさんに許可を取って。観客も演者も楽しそうなのが良い。
もしこの記事を見てくれている後輩に言っておくと、『こがねむし』さんの動画はYouTubeに残っているんだけど観るのは敢えて勧めない。(本当は勧めるべきだし実際すごい完成度なんだけど)あの熱量はあの場で、あの雰囲気で、もっと言えば2018年のバックグラウンドありきで味わってもらわないと何だかなぁという気持ちに僕がなってしまうので…
こんな感じで思い出せる2018卒ライの事をざっと書いた。卒業されて交流を深めた先輩も居るし、もっとあの時話しておけば…!というのはどの代にもある。言及してないバンドも、先輩方もどれも当時の僕は「すげぇなぁ〜…」と思っていた。これは卒ライのなかった2個上にも、1個上の先輩にも言えることなんだけど。

そんな先輩達につきっきりだった僕にも卒ライが終われば新歓が始まって後輩ができる。ぶっちゃけどんな奴らが入ってくるのか不安でしかなかったけど、そんな気持ちになること自体が馬鹿らしい奴らばかりが入ってくる。ようやく、ようやくここから先は14期生の名前がメインで出せる。一人一人の出会いだとか印象だとか思い出を書いて記事の進みが悪くなることが伺えるけど、全員思い入れのある後輩達なのでなるべく丁寧に、なるべく多くの名前を出して記録したい。
遠くから尊敬の眼差しで見ていた背中は一部見えなくなり、今度は後ろから背中を用心深く睨む奴らが出てきた。

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