人間の土地

雨上がりの朝は、お庭の草むしり。
ここ数週間の雨と暖かさで、あっという間にジャングルになりました。

カラスノエンドウってやつは、広範囲にフワフワと伸びているけど、実は根っこはひとつ。
その根を探し出して引き抜くと、一気に片付きます。

物事の根本を探して突き止めるって大事。
草取りタイムで、色んなことを考えます。
「農夫だけが、地球の秘密を知っている」とサン=テグジュペリが書いていましたが、本当にそうだな、と思います。
土の中には、いろんな秘密が隠されているように感じます。

ご近所さんは数日前に除草剤を撒いたようで、その部分だけすっかり綺麗になりました。
簡単で便利なんだろうなーと思いつつ、どうしても使う気にはなれない。

以前、2匹の身体が繋がった、奇形のバッタを見つけてしまいました。
除草剤のせいとは言い切れないけど、なんだか怖かった。
何気ないこと、他愛もないことと思っている先に、どんなことが起こるのか。
日々の生活をどう送るのか。草の下から逃げ出す虫たちを眺めながら、考えます。

別に、環境問題を訴えるほど強く思っている訳ではないけど、この「感覚」としての不安は大事にしたい。

芸術に関わる人間って、誰しもそういう部分があるんじゃないかな、と思います。
原動力は、理想と怒り。

とかいって、今じゃ芸術に触れることさえない生活だけど(笑)まあ、よい。

自分の感覚に蓋をせず、
感じたことを大切にしよう。

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