飽きるまでとりあえずやってみる

25時の空気を耳に突っ込んで7時の電車に揺られている

深夜ラジオをTFで聴きながら出勤している自分のことを詠んだ1首

日曜日夕方5時半テレビ見て色の名前を覚える子供

笑点でお互いを着物の色で呼び合うくだりがたまにあることを思い出して、それで色の名前を覚える子がいてもおかしくないかもなと思って詠んだ1首

河川敷酒を片手に名も知らぬ少年たちの打順を決めて

錦鯉渡辺さんの売れてない時のことのエピソードをもとに詠んだ1首

子供らがくさいくさいと避けたそれを後ろで親が拾って歩く

銀杏って子供の頃は臭いと忌み嫌う対象だったのに、食べられることを知ってからは食べたいなーという目で見るようになったなと思って詠んだ1首

7番がレフト方向打ち上げた球の行方を勘だけで追う

野球観戦に行った時に、打ち上げられた球をしばしば見失って何となくで目で追ってたことを詠んだ1首

手当り次第色んなことに挑戦し命綱を増やす作業

とにかく興味があることに手を出して依存先を増やすことで何とか生きてる節があるなと思って読んだ1首

マスコミが訃報告げるその熱意で誰かの背中が押されている

某有名人の訃報を色んなところで目にして、ちょっと引っ張られそうになった時に詠んだ1首

嫌やめて｢嫌よ嫌よも好きのうち？｣うるさい黙れさっさとやめろ

｢嫌よ嫌よも好きのうち｣という言葉を見て思った事を詠んだ1首

｢どのように痛みますか？｣と聞かれても私は分からぬ患部に聞いて

｢しくしく痛い｣とか感覚を擬音化出来ないタイプな自分のことを詠んだ1首

おお神よ私は多くは望まない望むは5億と推しの健康

推しがいつまでも元気でいて欲しい、あとお金も欲しい気持ちを詠んだ1首