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🦔🦔が教えてくれたコト。

いやはや、いいものを観ましたよ

男性ブランコさんのコントライブ『ヘッジホッグホッジグッへ』を拝見いたしました。

ほっんとに期待を裏切らない、というか超えてくるんですね。つくづく、もっと早く出逢いたかったと思います。。

1.『探偵小鳥遊』

明転
腰掛けた浦井さんの姿を捉え心躍る
これから何が始まるのか
彼の視線を追った先に美しき女性
釘付けなりましたわ

ちょっと待って綺麗すぎるぞ、
へぇえっ?!

はい、一瞬で完全に世界に連れ込まれました

だってこの画に平井さんは居なかった
小鳥遊さんというお初にお目に掛かる女性は、麗しき祇園の女は、居たけれども。

そんで一語で落とすなんて天才や
「わ」
関西弁を愛しているから思いつく

遅ればせながら、浦井さんの細やかな演技

突然現れた女性に訝しみの視線を送りながら質問には答える様
急かすように探偵を探す様
目の前の彼女が探偵だと知った瞬間の複雑な感情
「わ」に気づいちゃった瞬間の表情
擬音パレードに呑まれそうになりながらやんわり主張する様

依頼人の人相を丁寧に丁寧に表現する
彼は今から始まる世界の案内人
これは序章にすぎない



2.『小うどん』

もうね、おもしろ過ぎ
これで笑わない人いないよずるいよ

完璧でしたね
スケールがジャストサイズですよね
どこがとかじゃなく丸ごと良かった
なんかもう、書けない
書くとしたら、浦井さんの素直野郎な演技と平井さんの鍛錬された喋り技は誰にも真似できないということ。

書かないですけどっ…

楽しい語彙録だけは残させてくださいっ


おかしいでしょぉ↑おかしいよぉ↑
僕はあれか?クレーム魔か?
喜ばしいよぉ
エッグコンディション
小うどんすぎやしないか?

君はやるせあれよ
僕だよぉ↑やるせないのは
差し支えないもないしやるせもないよ
ないない尽くしのカーニバルだよ
なるほどるな
僕も分かってないよカーニバルについては
偽笑いするな

目を逸らすなよ
ちゃんと見ろよ行く末を
こんなんだったよ!ねぇ

まぁ↑まぁ小うどんじゃない?
ほんとにぃ?!
うそ↑でしょぉ?!
えぇぇ?!

3.『スンドゥブ』

「何を、食べようか」

第一声から掴まれました

スンドゥブが食べたいを一生懸命に伝える姿に、なんで伝わらないんだっ!ともどかしく思う我。

「伝わらないっ↑って」

♪ス〜ンドゥブスンドゥブ♪

不思議な音達が誘う

「スンドゥブってねっ」

凛とした澱みのない声


「えええぇっ?!」

世界がひっくり返った時のリアクション
これ以上はない

そぉゆぅことでしょ(ニパッ😙)

「君が望むものすべて、最初からそこにあったんだよ」

そうか、そうだったのか、、


じゃなくて!
なんこれ!😂


小うどんの時の浦井さんに続いて平井さんのガッツポーズ、かぁわいっ😚ガッツポーズって日常であんまやらんよな、、かぁわいぃ、じゃなくてっ



4.『ストーリーテラー』

またもや名作誕生やないですか
やってくれましたね

どんな物語が語られるのだろう、、
という無駄な想像をさせられました。


珍しく序盤に仕掛けてある
「ストーリーテラー!」からの
ゆっっくり向き直る浦井さんが最高😂
もうそこで全オチやん
なのにストーリーテリングは続く

平井さんの、ストーリーテリング待ってる時間ね
お召し物が白地で、テリング中ぼやぁ〜っと映っているのが何とも言い難い
「あ、あのちょっと…」
「ゃやめろぉっ!」
彼が仕事に身を捧げているのを知ってるから躊躇したのかなぁとか

でも、
役名なんて必要ないし
気まぐれに生きたらいいんだよって
優しく包み込んで背中を押してくれる

うん、おにいちゃんだね

おにいちゃんは、素敵なお話を書くんだね

5.『つけ麺屋さん』

「兄者」が再び聞けただけでこのネタは満点です

可愛い兄弟の日常

予備の胸ぐらがスルスル出てきて
思いっきり助走つけて飛びかかって
取ったエプロンぶんぶんして
気にせず胸ぐら量産している
日常

エコ,エゴ,オコにはやられましたね
後付けだとしても天晴
ごちゃっとゆるっとした空間がキュッと締まる

突如楽しそうに奏で始めるふたり
「兄と!」「弟!」がハマりすぎてて愛おしい


個人的に、平井さんが顔ぐっ〜〜っとするのが好きで。ネタとか関係なくやられますよね、一人で勝手に(謎に)追い込まれてる時とかに。葛藤を顔で表現するとアレなんかな、、

6.『親子』

いやぁ良かったよこれは!!

冒頭のお芝居で、思わず
うわぁ…と声を出してしまいました
リアルすぎて

父が座ると同時に息子が席を立つシーン
セリフは無い
横向きで表情も見せない
けれども感じられる、ふたりの状態
呼びかけに足を止め振り返る
憤りを乗せて言葉を放つまでの間

絶妙。息が詰まるほどの緊張感が走る。

この冷たさが軸になるのかと思いきや、

「友達がでけんっ!」

そぉ来たかぁ
欲しい、じゃないところがいかにも

父と息子という特殊な関係性を見事に表現していると思いました(娘なので俯瞰的)

そんなことか、と呟きながら
心配でつっこんで訊ねて会話しようとする父

憤慨の内容物を吹き上げながら
「そっちの方が、親が子を御しやすいやろ!」
と変わらぬ優しい根っこを見せる息子

彼は内弁慶で他人を優先するのが玉に瑕のよう
きっと父も分かっている
逃げた先の小説には友情の二文字
卓に投げ叩きつける彼
父は何も言わず見守る(はずだったけど笑っちゃってる、きっと息子がリハよりノってたんや、)

「友達がいない期間も人生の宝なんや」
「友達がいない期間なんてそうそうあらへんで」
「その間に、ひとりの時間を楽しんどけ」

音楽も相まって、本日一番の沁みタイム

いやすごいなぁ
どう育てたら、どう生きたら、この言葉が出てくるんやろか

自らを納得させるように「分かった」と一言。

やれやれ、と思いかけたその時、
な、、えっ、へっ?!


ハッ!

じゃないのよ

いや、皆がうっとりしとる間に矢を仕込むなよっ

無茶苦茶やっ!
おとん、む無茶苦茶ゃしてるぅ!
反射神経で友達できるかぁ!
ハンシャってあんま言うな!浦井さんの口から出るのは怖いってっ!

【エピローグ】

あの短い中に、このライブのすべてが詰まっていましたね

ハリネズミは警戒心が解けると針が柔らかくなる

これだけを軸にこんなに世界が広がりますかね
ため息しか出ませんわ…

6つのコントから私が感じたテーマなるものは

心ひらく時

分かり合えなかった二人が少しずつ歩み寄る

相手の想いを聴いて
自分の想いを伝えて
きちんと向き合う

待っているのは、未だ見たことのない景色
じんわりと胸に広がる温かさ
前に進む勇気
他人と生きる喜び


…でもエピローグの時点では、まだトゲトゲ


こんな大事なことを託してきやがった、くぅ

好きやで、男性ブランコ。



【雑感】

浦井さんボケの平井さんツッコミが今回多い気がしました、結構ツボなんですよね😁
また別の場所で語ろうと思っています。


あと、ボケもツッコミもなかったり、入れ替わったりするのが多かったですね。意外と目新しい?いやでもボトルメールはそうか、、
ふたりの世界を覗き見したかと思えば、オチで壮大に裏切られたりもしました。一本一本に『てんどん記』とはまた違ったお芝居感がありました。まだ進化を遂げようとしているのかと思ってしまいました。


いくつかのワードが『てんどん記』や従来のネタとリンクしているようにも思いました。
特に気になったのは「差し支え」
何かを意味するのか、はたまたお気に入りか、、

あとあと、個人的にネタの並びが好きでした。なので敢えて本稿も番号を振りました。
1.は世界観に惹き込むための分かりやすくも精巧なコント。2.以降はストーリー性の高いかっちりしたコントと、思いついちゃったやりたい事詰め込んだゆるめのコントを交互に。とにかくワクワク感を止めない打順でしたね〜書いていてもまだ楽しいなんて😆


ほんとに最っ高でした!!
ハリネズミさん、幸せをありがとうございました



皆様の明日が、美しく彩りますように。

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