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人×ひと。


ついに第4弾。
男性ブランコさんのコントを観漁って
主観カテゴリ分けしようのコーナーです。
彼らのネタは尽きないものですね。

今回は「唯一無二、出逢い系コント」


変な意味じゃないですよ!お二人の世界観にそんな卑しさはありませんから!!

人と人が"出逢ってしまった"
という場面を切り取ったコントです。

そもそも男ブラさんのコントはその系統が多いのです、日常のココに価値を見いだしているのかなとも思います。

タイトルについて一つ言っておきたいのは、
"人対人"ではない
ということです。

これから紹介するコントの人物と人物は、
ずっとすれ違っているし
ずっと噛み合っていません。

食らいつこうとするのを、
するすると交わしていくのが醍醐味です。

そんな異質な者同士
ある意味必然的に、同じ空間に居てしまった
という見方ができます。

"人とひと"が織りなす
可笑し趣かしな世界をご堪能ください。。


①『転校生』

これは、鬼オモロいですね。

サムネからもう、何かが起きている予感。
でもその予感を裏切って、あさっての方向へと突っ走って行きます。

ありふれた題材であることを活かして、独特な世界観を際立たせます。

可笑しいのは女子学生(平井さん扮す)に間違いないのですが、彼女に関心を持ち食らいつこうとする男子学生(浦井さん扮す)も、よく考えると可笑しいのです。

振り回されてはいないのです。自ら彼女の世界に踏み入れているのです。

想像の範囲内なわけないのに、
理解できるわけないのに、彼女の奇言に毎回
「なんでぇ?!」と問い返す。


"逢う"ことは、他人に関心を持つことから始まるんだなと学べます。

いつも以上にワードセンスを駆使して、
思春期の感覚
同級生という不思議な関係性
学校という異質な空間を
見事に表現されています。

あと、
差し込まれる音楽・音源
全体のテンポ感
素晴らしい👏生で観たいなぁ



②『komainu』

これもいいんですよね。
全く予想のつかない展開が
奥深く、飽きさせない。


本音を言いますと、最初に観た時は、ピンと来ませんでした。

要するに、おもしろさが分からなかった。

笑える箇所はたくさんあるのですが、この作品の良さが理解できませんでした。

そんな私がリピート視聴して解釈した
『komainu』の良さとは、

妙な愛着が湧くこと

ちょっと変わった人(平井さん扮す)に出逢ってしまった男性(浦井さん)

男性は彼に歩み寄ろうとしますが、ことごとくファウルです("彼"的にはアウトのようです)。まさしく、言葉のキャッチボールが出来ません。

なのに、諦めない。見捨てない。
懸命に"彼"との時間を過ごそうとします。


ただただ面倒臭い奴と
ただただ優しい男性を
描いているわけではないと思います。

"彼"は身体から関心と愛嬌を発していて、
男性は惹き寄せられたのです、
聴いていた音楽以上に。

何だろ、、食虫植物?みたいな印象を受けます。

男性も観る者も
"彼"に怒られたり泣かれたりするのに
全然納得いきません。

でも、許せるのです。
さらには、愛おしいのです。

愛犬を一緒に探したいと思えますし、
なかなか巡ってこないシャッターチャンスを
狙ってしまいます。。


平井さんは、いそうで居ない人を魅せるのが本当にお上手だなぁと思います。

一方で浦井さんは、居る人を魅せるのがとてもお上手なのです。
最も難しいとされる、"普通"の演技です。

この作品の良さ"愛着"を湧かせるものは、
浦井さんが観る者に訴える"共感"です。

あくまで初対面の人
あくまで面倒臭い奴への対応
あくまで"彼"を理解できない

でも、
なんかほっとけない
なんか見届けたい
どうにか、どこかだけでも、理解したい

というココロを映し出す
表情、間、目線、動き、、

一周回って、綺麗だ。
これが無償の愛だ、きっと。

もう書けません。観てください🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

皆様の明日が、美しく彩りますように。

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