見取りズム。
どの芸人さんも、独自の世界観や笑いの価値観を持っていると思います。
見取り図さんも然り。
自分達の性質を存分に生かして、
自分達の価値観を歪めず、揺らぐことなく、
自分達だけの色を出しています。
見取り図さんの売りと言ったら
「ゆるさ」「仲良さ」ですよね。
これが彼らのスタンスだと思います。
二人の間に流れる和やかな空気。
"仲良し"を体現する絶妙なテンポ感。
見つめ合って笑う。愛おしい。
息をするようにボケる。ツッコむ。
呼び合う。見せ合う。触れ合う。。
貴方が居ないとダメなんです、とお互いに思い合ってそう。実際、この二人にしか出来ないと思う。
ゆるさの中にも規律がある。
一糸乱れぬリズムがある。
のらりくらりと、グダグダと、、
ふざけてるわけではありません。不真面目なわけでもありません。ただ型を作っていないだけ。
彼らはいつも、着地点を見定めていないのです。"思い付いたことをまずカタチにしてみる"
が弊社のモットーです。
自らの感性と相方だけを信頼して、
物怖じせずズンズン進んで行きます。
そして周囲を、観る者を引き込んでいきます。
競争はあんまり得意じゃないみたい。
勝ち負けに興味がないわけではないけれど、
どっちでもいいや、という感じ。あるから決めるだけ。子どもの頃、大人に、ゲームだからね、と言われたことを思い出す。
そういう意味では大人でクールかも。
勝敗にこだわっていないと言うと語弊があるかもしれないが、そのウエイトはそんなに大きくないと思う。それよりも、やりたいことをやる。
お二人とも温厚でおっとりした性格で、勝ち気は弱め。そして内弁慶で内的思考。。
バライティー番組やひな壇のようなお呼ばれした場では、ガツガツ行かない。
求められたことをスマートにこなす。
しつこさを全面に出して来ないのも好印象。
出すにしても品が良い。
面白いけど、あっさりしていて、表面的にはちょっと物足りないくらい。味わい深いというか。
私は好きです。
その反動なのか、テリトリー内では大暴れしておられますが。それもまた良き。味変。
見取り図さんは'"イマ"の人やなぁと思います。
縛られない。当たり前を壊していく。
猫はカブる。社交性を武器にする。
常に一歩引いて見ている。
自分らしく在る。
波の中に太い杭を打つ。ブレない。譲らない。
でもそれをあからさまに見せたりはしない。
熱意は内側に留めておく。
この価値観が認められなくてもいい。広まらなくてもいい。ただ発信し続ける。
ゆるく魅せる。
アホなふりしてかましてくる。
何も考えてないふりして誰よりも考えてる。
計算し尽くされた、入念に練られた構成からなる"作品"だなんて思わせない。
誰かのためとか満足させようなんて思ってない。
自分が一番楽しむ。他人が笑顔になる。
今日も見取りズム。。
皆様の明日が、美しく彩りますように。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?