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パンガシウスが好きだ。

パンガシウスが好きだ。

うん、多分大抵の人は「何ソレ?」と思うだろう名前。パンガシウスというのは魚である。魚類に詳しくない私が、Wikipediaを読む限り、パンガシウスというのはつまり【ナマズ】である。

こいつはだいたい(私の知る限りは)「骨取り加工済み白身魚のフィレ」みたいな形でスーパーなどで売っている。
味はザックリ言うとフィレオフィッシュの中の魚をもう少し大味にした感じ、だと思う。(フィレオフィッシュの魚は、パンガシウスではないらしいけど。

私は魚類に全く詳しくないのだが、パンガシウスがなぜ好きかって、以下の条件を備えているためである。

1.骨が無い

これは幼児のためにご飯を作らなければならない宿命を負った「親業」を抱えている人にとっては大変有難い。
骨を抜いても骨が口に刺さったが最後「もうお魚キライっ!たべないっ!」とかそう云う、いや、人生の尺を、そこに、数十分間も使います?!何ならその分数があればオープニングアクトから、各登場人物の背景説明、最初のターニングポイントまで描けそうな尺ですけど?!みたいな、端的に言えば不毛な時間を過ごさなくて良くなる。

同じ尺を使うとして、幼児と私が登場人物だとして、なんとなく、「骨が刺さったぁ!お魚嫌い!」「いいから食べなさいッ!」「おこったぁぁー!今の言い方、怖くてヤだったァァァーー!」「食べないとデザート食べちゃダメだって言ったでしょ!」「やぁだァァーー!」「骨があるから、痛いって言ってるのにーーッ!もうおかぁさんなんかキライっ!」という時間よりも「おさかな美味しぃねぇ」「お箸の使い方上手になったネェ」という時間のほうが、有意義のような気がする。

ちなみに、上記の会話はかなり実録に近い。

2.結構美味しい(と私は思う)

パンガシウスの味については賛否両論あるらしいが、私は割と美味しいと思う。近くのスーパーで売ってるパンガシウスが、調味済み(あとはフライパンで焼くだけ!)で、その味が割と、良い塩梅なせいもあるかもしれない。

フライとか、ガーリック焼きとか、そういうものに使うぶんには割と美味しいと思う。

まぁとにかく、幼児に食べさせる白身魚としては、かなりイケてる選択肢なのだ。ちなみに私も、魚の小骨を抜くのがそんなに得意ではなく、まぁとくに、赤子と幼児の面倒を見ながら小骨を抜けるか、抜きたいか?!と言うと完全にNOなので、骨は無いほうがありがたい。

骨が無いほうがいいものというのもあるのだ。
骨があったほうがいい、モノづくりとかでは骨のある人のほうがいいのは言うまでもないし、自分も骨のあるヒトで居たいと常日頃思ってはいるが、そういう人で在るために人生の尺を使うためには、魚には小骨は無いほうがいい。

骨無き事は、(幼児がいる家の食卓に供される魚にとっては)良いことよ。

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