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230901-07日記

桃を片手に、夏も終わるなーと空を見上げながら帰宅した8月の最終日。

人に見せる文章を書こうとすると難しい言葉を使って背伸びをしたような、よくわからない言い回しになってしまう。自分を少しでも格好良くみせたいのかな。

つらつらと書いてはしっくりこなくて消す、を繰り返す。等身大の私の文章ってなんだろう。

読書のまとめられない感想や日記を記録してみたり、思っていることを書き連ねてみたり、旅先でのことや好きな人間について語ってみたりしようかな。どうしようかな。まず続くかな。

とりあえず桃を剥いて食べる。



日記



◯230901

人と人とが共に暮らす、働く、話す。我慢しすぎてもいけないし、押しつけすぎてもよくない。

相手の言葉に耳を傾けて理解しようとすること、自分の考えを可能な限り正確に伝えること、そしてお互いの中間まで寄せていく努力。

テトリスのようにお互いの譲れない形を尊重しながら積み上げていけたらいい。

鞄に『注文の多い料理店』を入れて出勤。「序」からもう美しい。感性が透き通っている。
宮沢賢治は、『新編 風の又三郎』を去年読んだが、童話に近い世界観や詩のような言葉選び、リズムが楽しい。



◯230902

特定の文字を見るだけで動悸がして苦しくなってしまう事がある。
そのもの自体に罪はないのだがそれに関連した出来事がトラウマになっており、フラッシュバックしてしまうのだと思う。非常に苦しい。

自分の反応は正常なのだ、何も悪く思うことはないのだと思い込んで肯定しているが、その文字列に出会うたび強い衝撃を受けてしまう。

普段の生活の中で可能な限り避ける、という方法で対処しているが克服したい気持ちもある。

しかし生理的に受け付けない存在を否定しないためには、視界に入れないしかないのでは。この世から抹消することはできないし。

今はまだ自分の拒絶反応の様子を伺っている。



◯230903

口座が複数あるためATMでお金を出したり入れたりする。手数料だけで330円も取られて悲しい気持ちになる。私のお金なのに…。

来年転職するつもりなので、あと数ヶ月はこの生活が続きそう。怠惰ゆえの出費。



◯230904

映画館で『ホーンテッドマンション』を観る。

ホラー演出もしっかりあるがコメディ要素も強めで、お茶目な幽霊や癖の強いキャラクターたちが繰り広げるドタバタ劇など愉快な恐怖の世界観に浸かることができた。

伸びる壁や廊下の先に浮かぶ燭台、動く絵画、ヒッチハイクや花嫁の幽霊などパークの中のアトラクション要素があちこちに。
幽霊たち、久しぶりに会えたね…!という懐かしさすら感じた。(ディズニーオタク)

以下、ややネタバレを含む感想。

最も好きだったキャラクターは霊媒師ハリエット。
どこか胡散臭い自由奔放な言動が目立つが、才能はあるようで上手く力を使いこなせないながらもピタリと真実を言い当てる事も。

強気な態度な彼女だが、主人公が深い悲しみに落ちているときは寄り添って彼に響く言葉を投げる。優しいし励まし方の言葉選びがプロ。

物語終盤、ハリエットにマダム・レオタが水晶玉から解放することを求めるシーン。私にはできないと弱気になる彼女に、マダム・レオタかけた言葉が一番刺さったので記憶にある台詞を記録しておく。

「あなたはあなた自身を信じていないかもしれないけれど、私はあなたを信じてる。」

マダム・レオタ


◯230905

百万年書房さんの暮らしレーベルから出ている『せいいっぱいの悪口』を読む。

私はこういうありふれた日常の中にある一般の人の小さな幸せや不満、考えた出来事について見るのが好きだなぁと実感。日記本に夢中であるのも、おそらくそういった理由からだろう。

自分のことと周囲にいて顔を合わせる人、繰り返される日々を生きていく。少しでも息をしやすくなるように、立ち止まりぶつかりながらも歩いていく。

駅前の花が綺麗だったことやお店で食べた魚が美味しかったこと、友人と再来月に会おう旅行しようと話したこととか。

瞬間、瞬間の記憶や思いを忘れてしまっても、また思い出したい。何度でも。



◯230906

誕生日パーティー(第1回)をしてもらう。
いずれも当日ではないのだが、今後も別の人々にお祝いをしてもらう予定がある。幸せなことです。

ホールケーキとプレゼントをいただく、私の好みを的確に把握してもらえていて嬉しい。

嬉しい出来事があった日は脳内が"嬉しい"だけで満たされるので嬉しいね。嬉しいよ。

明日は、ケーキの残りを食べる。



◯230907
残りのケーキを食べる。なくなる。

忙しない毎日を過ごしていると、楽しかったことも悲しかったことも過去のことはどうしても忘れてしまう。覚えていたいのに。

これからどんな人生を歩んでいくとしても、今日や過去に経験したことは私をつくっているわけだから良いか、と思うことにする。

ふとしたきっかけで思い出せたら嬉しいし。

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