お迎え
じいちゃんが退院した。
1ヶ月前救急車で運ばれたのだ。
先生からはもう長くないと言われて家族で何日か泣いた。(内緒だが斎場まで見に行ったそうだ)
ばあちゃんが言うには沢山の管が繋がれて可哀想だったそうだ。
今の時期感染症対策もあり面会にも行けず、替の下着を持っていっても担当者の方には会えないため容体も聞けない。下着の袋に手紙を入れ、待ってるよ!とか大丈夫だよ!とかメッセージを送った。数日するとじいちゃんからお返事が返ってきて意識があると言うことに安心した。
最初は淡々と体調の報告。しばらくすると弱音のような文章になり不安になった。
またしばらくすると食事の愚痴になりいつもの調子に戻ったじいちゃんにホッとした。
昔からじいちゃんは強く正しく面白い人だった。
年々痩せて小さくなっていくじいちゃんを見るとやっぱり年は取るんだなあとは思っていたけど、ずっと居てくれるものだと思っていたんだろうなあ。
退院前日、亡くなったお兄さんの後ろを歩く夢を見たそうだ。付いて行こうとしていたのか。
ちなみに私は夢の中でじいちゃんを迎えにいく夢を見ていた。
夢か現実か分からなくて寝坊した。笑
後を追うじいちゃんを迎えに行ったんだろうか。
偶然だろうけど、帰ってきてくれて本当によかった。おかえりなさい!
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