試作1 単振動

以下の文章は考証が行われていません。筆者はこれが事実だと認識しておりますが、間違いが含まれる場合があります。ご留意ください。

高校物理の話をする。力学である。詳しくは単振動である。

高校物理において、単振動の問題というものはメジャーである。理由は明快で、高校物理の範囲内においてよく見られる現象だからである。例えば、ばね、ベルトディスクサンダー、振り子、水中など。また、これらの物品があれば他の問題と組み合わせることも容易である。

単振動について知られていることとして、円運動の影の動きと対応していることが挙げられる。そのため、単振動の変位の式にsin が含まれる。また、変位の式を二階微分するとsin 内部の変数t の係数が二乗されたものの負倍が掛けられた式が導かれる。一般的に、変数t の係数はω として表される。これは、単振動中の最高速度を単振動の振幅で割って求められる。

今回記した文章については因果が逆転している部分が多々ある。単振動に円運動が付随しているのでなく、三角関数によって表されるものが単振動であるように。しかし、これは私が高校物理で学ぶときに沁みついてしまった順序のため、大目に見てほしい。また、このような誤謬はよく見られる。自然現象を例に挙げて、数学の美しさを論じるものなどがそうだ。しかし、これらに概して言えることは、因果で順序だてているのではなく、一般的なもの、平易なものから専門的なもの、難解なものという順序で記述されるのではないか、と考えた。

物事の記される流れというものは因果の順序ではなく、認識の順序になりがちなのでないだろうか。

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