06.アラサー理系オタクが婚活で結婚した話。(目からうろこ編、その4)
こんにちは。写真は少し前に食べた牡蠣。今年まだ牡蠣ぜんぜん食べてないつらい。牡蠣はいいぞ。
さて、早いものでこのコーナー(コーナー???)も今回が最終回である。実際はもっと色んな友人に聞いて回ったのだが、掲載許可をもらえた友人のみに限らせて頂いているので、一旦クローズとさせて頂く。
最後に相談した友人は、DVが原因で離婚し、三児のシングルマザーとなり、その後新しい旦那さんと再婚するというドラマよりドラマやんけ、という人生を生き抜いている人である。マジで人生ほんと何があるか分からねえなと思うばかりだ。
因みに、相談した際に「再婚が決まった頃の話が一番参考になりそうだから、思い出してくれ(笑)」と言われたので(そして確かにそらそうだなと思ったので…笑)そのときのことを記しておく。
「喧嘩をしなくても分かりあえる人って居るんだ〜ってのがまずびっくりだったよね(笑)」
再婚が決まったとき、彼女は安心したような、何かを覚悟したような、そんな顔をしていた。彼女は私とはかれこれ20年以上の付き合いがある友人で、第一子と第二子の出産時、何故か私も立ち会わせてもらう、という貴重な経験をさせてくれた。いま考えてもなんで友人の出産に立ち会ったのだろう。こちとら赤の他人だぞ。まあ母の勤める病院で出産してくれたこともあるのだが。
産まれたばかりのお子様達はあまりにも天使だった。訳も分からず涙が溢れたのを今でも覚えている。
さておき、彼女が離婚したと教えてくれたときは「よかった〜〜〜〜〜!!!!お祝いしよお祝い!!!!」と本気で叫んだ。しかもファミレスの駐車場で。結婚当初はまさかDVなんぞするはずないよなと思っていたが、3人目の子供が産まれた後からモラハラその他諸々のDVが激しくなったと聞かされていた。
実際に見たわけではないし、外部の人間がとやかく口を挟むことでもないのだが、まあ離婚した方がいいとは言うわな、のレベルである。子供のメンタル面が明らかにおかしくなる過程を見たり、ここには書けないようなことまでされていた事実を知っている身としては心の底から嬉しかった。
離婚後、友人は速攻で仕事をゲットし、大変ながらも3人のお子様達と安心して過ごせる生活を過ごしていた矢先、再婚するかもしれない、と聞いたときはなんというか泣いた。友人はもう結婚するつもりはないと宣言していたからだ。
「子供のこともあるし、お付き合いはしても、相手に結婚までは責任を負わせられない。子供が幸せならそれで十分だと思ってる」と笑っていた彼女は、嬉しそうではあってもどこか寂しげだった。無理もないよなと思う。
新しく出会った旦那さんは他県在住(※飛行機使っで片道3時間の距離)にも関わらず、足しげく友人の元に通ってくれ、子供達とも自然と仲良くなったそうだ。そんな折、わりと年頃の1番上のお子様が「(新しい旦那さんに)帰って欲しくない、ずっと一緒にいて欲しい」と泣いたと聞いたときは全私が泣いた。再婚してしばらくして「お父さん、もう何処にも行かない?ずっと一緒?」と友人に尋ねてきたと聞いたときも全私が泣いた。そんなことあるんか、と思った。
「葛藤なんて山ほどある。それでも一緒に生きていきたいと思ったんだよね。だからいまはすごく幸せなんだよな。」
後からそう教えてくれたのは再婚相手の旦那さんである。いや器のデカさよ。当たり前だ。初婚でいきなり3人のパパってぶっちゃけハードモード過ぎない?それでも、お子様の誕生日には朝起きて一番に「誕生日おめでとう」とハグをしてその日は誰よりお祝いをしたり、然るべき時にはきちんと𠮟り、笑うときは一緒にたくさん笑う。スゲー、まごうことなきパパだ。ほんと尊敬しかない。
「お互いが心地よく過ごせるための努力をしてくれる相手が居るってことが、こんなにも嬉しいモノだとは思わなかった。喧嘩しなくても意思の疎通が出来るんだよ(笑)」
言葉の厚みよ。
もうマジで泣くしかねえ。
血の繋がりは確かに重要なファクターかもしれないが、そもそも夫婦って他人だしな。血縁や親子ってなんなんやろな、と漠然と考えるキッカケになったとともに、色んな葛藤を抱えても一緒に生きていきたいという言葉がとても印象に残る出来事だった。
因みに、第一子のお子様はなんと某ドラマでテレビ出演を果たしたりと、マジで人生何があるか分かんねえなと一緒に爆笑した。友人は今も家族と幸せに暮らしている。
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