【はかせ日記】22/2/24 ロシア侵攻下、BOOKSTAND.TV 大森靖子さん、サヘル・ローズさん、オークラさんと収録。三木くんと美味すぎモツ鍋。怒りのツイキャス。
博士の悪童日記 2022年2月24日(木曜)
7時起床。
日記を書く。
モーニング。
丸皿をやめて、四角い皿に。
相変わらず美味い。
お迎え時間まで、今日のゲストの本を全集中。
大森靖子さん周辺は、ボクがアイドルファンではないこともあり、
知らないことが多い。
この本は随所で撃ち抜かれる。
「美しく生きろ。さもなければ美しい死などない」
鷲掴みにされた。
吉田豪ちゃんとの対談も思い出す。
サヘルさんとは、
MXテレビでボクの企画で、高橋ヨシキさんの
映画番組をやった際のレギュラー。
あの頃、すっかり打ち解けた。
サヘル・ローズさんは戦争孤児になった経緯は、
この本のなかでも初告白されていて、
初めて読んだ時には号泣したものだ。
今、売れている放送作家のオークラさんの本。
クイックジャパンの連載も読んでいた。
芸能史研究家としては、一級の資料本でもある。
オークラくんのおすすめ本が、
井沢元彦さんの『逆説の日本史』だった。
趣味が一致して嬉しい気分。
ボクが最も長い時間をかけて書いた文庫解説は、
「あかんやつら」(春日太一・文春文庫)と、
この本『逆説の世界史』なのだ。
まさか、この文庫の解説を書いていることなど、
誰も知らないのだけれども。
発注しした、藝人春秋の文庫2の帯が届く。
これで、WEB「はかせのみせ」
で販売中の文庫版藝人春秋は、
帯付きで販売できる態勢に。
WEBはかせのみせ
https://hakasenomise.official.ec/
12時にボクが所属するTAPの後輩で、現運転手の
ドルフィンソングの三木くん(25才)がお迎えに。
行きがけも車中も資料の読み込みしていると、
ロシア侵攻開始の報が飛び込む。
心臓の鼓動が早まる。
「三木、お前のヤリチンは平和だけど、
プーチンは本当に殺りやがったよ!」と
「これで3・23の次回『アサヤン』
プーチンのゲスト候補断念だ」
ジョークを言いながらも「気分は戦争」の
暗雲漂う。
原宿BS12-9F スタジオへ。
本番前もモニターに釘付けに。
打ち合わせで、
選書問題でディレクターと軽く交戦に。
むしろ、お互いの気持ちが吐露できて健全。
互いの胸の内の意見を出し合い、
あっという間に和平へ向かう。
一本目。
#324 ゲスト:大森靖子さん。
完全に初対面なのだが、
まるでセッションをしているように、
声が響き合う。
上京論、BLOG論、初期衝動論、作品論、ギター論、
銀杏BOYZ論、ヒロト論、身体性論……。
世代が離れていても共通のテーマだ。
アイドル論。道重さゆみ論も。
ボクの周囲にいる、
道重さゆみさんのもうひとりの熱狂的信者である、
「年表の鬼」こと相沢直くんをご存知であった。
つんく♂さんとボクの交流も。
お勧め本に新井英樹『ワールドイズマイン』。
第3次世界大戦が幕開けしたかもしれない日に、
この本を紹介しているなんて。
新井さんとボクとの交流と、
ここだけの話。
とっておきの話をリップサービス。
とにかく、意気投合するトークで、
思わず3・23のアサヤンの出演依頼を申し上げると
即諾だった!!!
話したいことは山のようにあるが……。
名刺交換して別れる。
2本目。#325 ゲスト:サヘル・ローズ
再び共演ができて嬉しいが、
ロシア侵攻の日で、
サヘルさんの目に本当に哀しみが宿っている。
新刊本の紹介をしながらも、
サヘルさんが戦争孤児となり、
日本へ引き取られ、
孤独に過ごす少女時代の日々を思い返し、
スタジオで感極まる。
ボクは『火垂るの墓』
よりもサヘルさんの少女時代に
涙腺が決壊してしまう。
サヘルさんの孤独を癒やす図書館の話。
美しい……美しすぎる。
ボクも59歳で目覚めた図書館通い。
紙としての本への偏愛を語り尽くす。
戦争の伝え方、ボランティア論。
議論は尽きなかった。
3本目 ♯326 ゲスト:オークラ。
ボクのリクエストでゲスト実現。
初対面ではないという話から。
オークラさんの浅草キッドへのトラウマ話。
……まったく覚えていなかった。
お返しに大学時代の佐久間宣行さんと
ボクと初めての出会いの話。
これは、ご存知ない様子だった。
ボクとは一世代下のお笑いシーンを語るのだが、
ボクはウォッチャーではあるので、
話が噛み合う。
本当に話せて良かった。
推薦本に、井沢元彦と共に、
『煩悩ウォーク』をあげる。
O・Aでは尺的に残らない可能性があるのだが……。
この本とボクの『藝人春秋』2との関わりについて。
もう一本次回作が撮れるほどの内容だった。
三木くんが記念撮影をせがむ。
なにしろ、三木くんはバナナマンチルドレンなのだ。
そして、今、京都へ卒業旅行中のボクの長男は、
佐久間チルドレンだ。
オークラさんがゲストに驚いていた。
オークラさんに随行した、
クイックジャパンの
太田出版の続木編集長と名刺交換。
故・高瀬幸途さんの話も。
次回ゲストの打ち合わせ。
帰途につく。ロシア情勢確かめながら。
帰宅後、散歩へ。
駅前、文禄堂で売上チェック。
散々に歩いて、ツイキャスを開く。
実況しながら、モツ鍋の『くらら』へ。
ママ友が案内してくださる。
仕事の解放感もあるのだが、とにかく美味すぎた。
隣の英語を話すマレーシア出身女性と
日本人通訳女性の会話に聞き惚れて、
思わず話しかける。
嗚呼、英語も習いたい。
大阪市長のTwitterの書き込みを見て、
怒りがこみ上げる。
この若者を戦争へ向かわせる
ことを煽る指導者の薄汚さ。
帰宅後もツイキャス。
そして、
『グッドモーニングベトナム』を思い出す。
うつ病で自死した、
ロビン・ウイリアムズ……。
例えば、
この2本の映画の戦争の描き方を比較して欲しい。
12時頃、就寝。
明日は遅れている原稿を必ず完成させる。
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