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帰ってきたあぶない刑事はブルースブラザーズ系の成功例
帰ってきたあぶない刑事を見てきた。
セクシー爺さんとダンディー爺さんが横浜に帰ってきた。
それほど興味無かったが、
私の大学生の娘が「スンゲーオモロいから、見てきなよ」って言うからとりあえず、見てきた。
そしてとりあえずスンゲーオモロかった。
18才の我が娘が、なぜあぶない刑事を観にわざわざ映画館に行ったのは謎だが、
映画としての作りは今までのあぶ刑事と変わらない。
見事なマンネリ。
が、
とにかくテンポと画が無茶苦茶カッコイイ。他の俳優でそこまでやったら、もう白けるよっていうところまで行く。
例えば、
港をバックにちょっと微笑む二人を、突然、大画面で見せられる。
多分、二人も何のシーンか分かってない。
でも痺れる、カッコいい。
そして敵役、早乙女太一。
大正解。
普通の事をあんな悪人面で言えるハートの強さ。
横浜再開発を目論み?様々な利権を自らに賛同する同士には分け隔て無く分配する。と壇上ですごむ。
それもちゃんとした企業パーティーだ。言っている事もちゃんとしているし、聞いて人もちゃんとしている。
なのに極悪早乙女太一は「賛同出来ないならここから出ていって結構!」と咆哮し、なぜか、全部殺すみたいな目で睨みつける。
挙句に自分の計画を自分で台無しにするために強力な爆弾を用意する。
狂気である。
そして、もう最後どうなるか分かってしまう。
でも見ちゃう。
カーチェイスも20年くらい前の方が、ドッカンドッカンやって派手だったし、
ダンディータカのバイク乗って散弾銃ぶっ放してみた。も、昔みたいに一般人のバイク盗んだりしない。
だが、
アクションとか、女口説いたりとか、二人がカッコイイところは必ずアップ、全部アップ、コントみたい。
でもカッコいい。
最後、突然セクシー大下がデッドプールばりに大画面の向こうからイッツショータイムと物語の壁を超えて観客に振ると
もうまさにそれはショータイム。
画面一杯の煙の中からダンディータカが颯爽と現れた時には、客席は笑い包まれた。
これが応援上映なら
俺は言う。
「いよっ!日本一!」
サンキュー、おわり。
PS
ちょっと真面目な話。
この後、さらばあぶない刑事を見返した。
見た時ないと思ってたが、
端々を覚えていた。
全体的にはすっかり忘れていた。
その程度の作品だった。
構成は今回と変わっていない。見事なマンネリ、
ただ、古い。いちいち古い。
いつの作品だ?
2016年である。
1986年くらいのフルさをかんじた。
何でこんなに古臭いのかと思ったら、監督が昔から撮っているおじいちゃん監督だ。おじいちゃん監督の死ぬ前の遺言みたいな作品だった。
これで最後じゃあ、タカとユージもあぶ刑事ファンもトホホだよ。
あぶ刑事の古いファンっていっても俺達52.3歳である。
女も口説くし、気に食わないやつはぶっ飛ばす。
岡田准一はカッコいい。小栗旬もカッコいい。
賀来賢人や鈴木亮平も、カッコいい、
でもね。俺ら世代でないんでやんす。
江口洋介くらいなら感情移入出来る。
でも全然やって来んない。
洋介忍者カッコよかった。
でもアレっきり、
そこからのあぶない刑事。
観て思った。
もう一回やり直そう。
今度は若い監督で!
大正解。
タカとユージがカッコつけてずっと画面に出ている。
後は次いでです。と他の俳優は分かって、出ている。
早乙女太一だけはタカを殺せるなら横浜ぶっ飛ばす勢いで世界観を無茶苦茶にしてくれる。
でもそれは必要。
お話としてね。
まあ、とにかくかっこよかったなあ。
死にたいくらいに憧れた横浜がそこにはあったよ。
ウイスキーはさ、ハイボールでもロックでもないんだよ。
ストーレートを舐めるように飲むんだよ。
PSのPS
あ、ブルースブラザーズの話忘れてた。
デブのジェイクがシャブ食って死ななかったら、こんな感じで10年とか20年とかに1本の映画作ってたのかなあって
じゃあ、またいつか!
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