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【エメラルド】 バトルタワー用電磁波砂構築(100連勝)

こんにちは。すいかです。
前回の構築は140連勝まででした。やはりかくとうタイプが一貫していたのがまずかったみたいです。。
そこで今回は前回のパーティーを改良して無事に105連勝できたので記事にしたいと思います。
今回も前回同様「鉢巻トリック軸」になってます。前回の構築記事を読まれてからこの記事を読むと良いかもしれません:

以下常体。

構築経緯

鉢巻トリック軸の欠点と解決策

エメラルドでトリックできるポケモンは9体存在し、いくつかのグループに分けることができる:

  • エスパータイプ群:フーディン、バリヤード、ブーピッグ

  • ノーマルタイプ群:オオタチ、ドーブル、マッスグマ、パッチール、カクレオン

  • その他のタイプ:バルビート

3つのグループで共通しているのは「物理耐久が低い」ということ。つまりこちらが先制で鉢巻トリックを決められたとしても高火力の物理技が飛んできたら何もできずに負けてしまう可能性が大きい。例えばかくとうタイプのわざに対しては、エスパータイプ群とバルビートは半減だが耐久に少し難があって、ノーマルタイプ群は抜群とられてしまう。かくとうタイプに限らず、(一致)すてみタックルなども危険でわざである。したがって、鉢巻トリック軸で組む上で「相手の高火力物理技に対してどう対処するか」ということがどうしても課題になってくる。
初手でトリック要員がそういう技をもっているポケモンと対面したときのために引き先を用意するのがメジャーな解決策だが、物理耐久があるポケモンはそれを弱体化させるためのわざ、つまりAを下げるわざを覚えるポケモンが少ない。そこで私は引き先として求められる性能として

  • かくとう技に対して抜群ではない(むし技に関してもこれが理想)

  • 相手のAを(できるだけ2段階)下げられるわざを覚える

  • Sがある程度早い

が良いだろうと考えた。これに合致するポケモンとして今回はピジョットを採用した。第3世代のピジョットは91族(第6世代から101族)だが、タワーに出てくるポケモンは最速個体が少ないためそれで十分だと判断した。
とはいえピジョットは耐久ポケモンではないため技をまともに受けてるといつか倒されてしまう。なので今回は相手の命中率を下げるわざを軸に取り入れた。

命中率と「わるあがき」

鉢巻トリックを成功させPPを枯らすフェーズに入って、かつ被ダメが抑えられている(=みがわりが耐える)ならばこちらは何もやることがない状態となってしまい、もう下がらないAを下げる技を連打したり、寝てみたりと有効活用できないターンが数ターン続いていた。
前回、タワーに潜っている時にもっとラクに相手のPPを消費させたいなと常々思っていた。相手にかげぶんしんを積まれてなかなか技が当たらないな〜と思ってふとPPを見てみると、技が外れる場合もPPが消費させられていることに気づいた。そこでこちらが相手の命中率を下げることでラクにPPを消費できるのでは?と考えた。
エメラルドの教え技に「どろかけ」というわざがある。このわざはほとんどのポケモンが覚えるため、トリック要員とA下げ要員の技スペが余れば採用した。その2匹でAと命中を下げまくることで安全に受けられるようになった(急所もより低確率になる)。
また第3世代の「わるあがき」は必中ではなく命中100%の物理技。なのでしっかり命中率を下げた影響を受ける。これにより積みアタッカーが積んでる時にわるあがき急所でみがわりを壊されることがなくなった。
そして命中を下げることで余計なダメージを受けなかったり、爪事故を防げたり、急所に当てられる頻度を下げられたりできて安定感が大幅に増した。ただ残念なことに一撃必殺技は命中30固定なのでこれの恩恵を受けることができない。。。。

トリック要員は前回同様カクレオン、ちきゅうなげの枠をどろかけに変更してSを調整した。積みアタッカーはラティアスのままでも良かったがラティオスに変更。主な調整はほぼ変わってないが相手の命中率を下げると被ダメを押さえられたため「じこさいせい」を「めざ炎」に変更した。これによりはがねポケモンに強くなったため最後の最後でやられることが減った。詳細は次の個体紹介にて。

個体紹介

カクレオン

孵化乱数産。個体値は 31-02-31-09-31-31。
Sは一撃必殺持ちのジュゴン(S90)+1。カクレオンに限らず、S調整に関してはこちらのブログを参考にさせていただきました:

残った努力値はHB方面の耐久を上げれるよう調整。前回の個体より物理耐久が減ったため、トリックする前に相手の型をよく見極める必要がある
相手がピジョットより早い場合は上からAを下げられないため、でんじはでSを操作する必要がある。したでなめるでも良いが、序盤は1ターンでも無駄にできないのででんじはを採用。これにより疑似的に命中率を下げることができる。
もともとカクレオンはAの種族値が高く(90)、またどろかけは物理技なので、Aの個体値をできるだけ低くして、なおかつ下降補正をかけてどろかけの与ダメを最小限にした。
トリック後の動きについて、スキスワ→どろかけ→でんじは の順だと麻痺しない点に注意しなければならない。
相手の特性が「プレッシャー」の場合はでんじはの前にスキスワで奪っておくとPP枯らしが効率よくできる(詳しくは下にある動画をご覧ください)。
「へんしょく」という特性があまりにも便利すぎる。特殊技(ほのお・みず・でんき・くさ・こおり・エスパー・ドラゴン・あく)の8タイプのうち、なんとドラゴンタイプ以外は「へんしょく」発動後に半減にすることができる。なので特殊技でこだわれた場合はとても活躍できる。

ピジョット

孵化乱数産。個体値は 31-19-31-27-31-31。
攻撃技を採用してないのでAの個体値は適当。
Sは2番目に早いヘラクロス(S137)+1。1番早いヘラクロス(S150)はかくとうわざを覚えてないためこの調整にした。
ちなみに、そのヘラクロスがかくとうタイプの中でも1番早い。2番目に早いのはS137のヘラクロス。3番目はS134のキノガッサ、となっている。
残りは耐久に振ったが、過信してはいけない。物理方面はフェザーダンスでごまかせるが、特殊方面は全く受けられないため命中率を下げてみがわりを温存するような立ち回りでごまかした。みがわりは4回張れるため、カクレオンが零度で倒された場合はみがわりを4回張ることでPPを枯らすことが可能。
「どろかけ」はひこうタイプやとくせい「ふゆう」ポケモンに対して無効化されるため、ピジョットは「すなかけ」を採用した。これによりほとんど全てのポケモンの命中率を下げることができる。タイトルにある電磁波砂の「砂」は「すなかけ」の「すな」である(初手のポケモンによって電磁波「泥」になることもあるが。。。)。
状態異常にする変化技をこだわった場合は、あえてラムのみを消費させて上からみがわりを張ることで無力化することができた。

ラティオス

みなみのことう固定乱数産。個体値 26-14-31-30-31-30(炎70)
個体値自体は前回のラティアスと変わらない。S調整も前回と変わらない。
他に関しては、Hは16n+1、残りをCといった調整。
麻痺状態かつ命中を6段階下げ切った状態だと、(麻痺が命中100%→75%にダウンと仮定すると)命中100%→25%くらいになっている。体感だと、めいそうを6回してる時にわるあがきが1〜2回しか当たらなかった。なのでたべのこしで十分体力を回復することができた。
それにより、じこさいせいが不要になったため、はがねポケモンに対していち早く倒すためにめざパ炎を採用した。前回はドラクロで強引に突破するしかなく、爪やらなんやらで倒されたこともあったが、今回は1撃で倒すことができて快感であった。

基本的な立ち回り

初手に出てきたポケモンが特殊技しかない場合は初手トリックして様子見すればよい。
しかし物理技しかない場合は、そのポケモンがピジョットより早いかどうかで選択肢が分かれる:

  • ピジョットより早い場合:カクレオンででんじはを入れてピジョットが上からフェザーダンスできるようにする

  • 遅い場合:どろかけをして命中を下げて、ある程度下げてからピジョットに交代して上からフェザーダンス

トリック成功後に零度などでカクレオンが倒された場合はピジョットがみがわり4回張るだけでPPを枯らすことができる。

金リラ戦のみ動画化したので何かの参考にしていただければ幸いです:

個別対策

カクレオンの弱点タイプがかくとうタイプなので、かくとうタイプを覚えているポケモンが初手に出た場合はかくとうわざを使ってくることが多い。その他にも高火力(一致)ノーマル技にも気をつけなければならない。以下に主要なものを列挙していく:

  • レジスチル、レジロック:何よりも先にスキルスワップでクリアボディを奪っておく。どちらも一部個体はきあいパンチを持っているため要注意。レジアイスに関しても同様の立ち回りだがこちらはきあいパンチを覚えていない。もたもたしてると大爆発される危険性があるため、フェザーダンスなどは必要最小限にとどめる。

  • キノガッサ:初手きあいパンチが多い。なのでどろかけで不発にしつつ命中を下げてからピジョットに繋ぐ

  • カイリキーのようなクロスチョップ持ち:初手クロスチョップが多いのと、この技自体命中不安技(80%)で、S157エレブーを除きピジョットが先制できるため、どろかけで命中をさらに下げてからピジョットに繋ぐ

  • 高火力(一致)ノーマル技:安易に鉢巻トリックすると一気にやられる。ピジョットとのS関係よりもまずはどろかけで被弾を抑える。その後ピジョットに交代してAを下げてからトリックする。すてみタックルに関しては命中を下げておくと外してくれるため自傷ダメージを減らすことができる。

  • ケンタロス:S162個体以外はピジョットが先制できるが、あばれる・すてみタックルなどのような高火力ノーマル技を所持している。S162個体を考慮してでんじはでSを下げておく。可能ならへんしょくスキスワでタイプを変えておきたい。

  • いわなだれ、がんせきふうじ:いわ技はピジョットに与える影響が大きすぎる。かくとうタイプのポケモンのサブウェポンとして採用されていることも多い。いわ技自身の命中は100%ではないため、ピジョットとのS関係に注意して適宜技を選択する。

  • アーマルド:上に関連して。どれもピジョットより遅いのでどろかけで命中を下げてピジョットに繋ぐ

  • プテラ:どの個体もピジョットより早いため初手はでんじは。とくせいがプレッシャーの場合はスキスワでそれを手に入れると手軽にPPを減らせる。


とても長くなりましたけど、ここまで読んでいただきありがとうございました!
次はちょっと違う軸で金リラ倒せる構築を組みたいと思います。
何かあれば すいか(Twitter: @suica0218)まで。

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