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配信用のビデオカメラとして、デジタルカメラを使用するときに気をつけたい3つのポイント

デジタル一眼レフを配信用のビデオカメラとして使う人はそんなにいないのかな、とも思うのですが、いないわけではないようなので、ポイントをまとめました。
デジタル一眼レフに限らず、デジタルカメラを使う場合は、わりと当てはまると思います。

自分が調べてポイントだった点を3つ上げておきます。

撮影時間の制限はないか

通常、デジタルカメラの動画撮影には、撮影時間の制限があり、29分59秒までしかムービー撮影ができません。

これはビデオ機器との棲み分けのため、そのような制限があると思っていただければいいです。
たしかEU等へ輸出する際に、スチルのカメラかビデオカメラなのかで、関税も違うんじゃないかなと思います。ここは今回関係ないので、割愛します。知りたい人はググってくださいね。

ただしデジタルカメラでも、本体内で録画をせずに、ビデオ映像をスルーしてHDMI接続した機器に流すのであれば、時間制限がない機種もあります。

配信を行う場合は、デジタルカメラのHDMI端子からスイッチャーやビデオキャプチャーボードに映像を流すので、本体内で録画を必要としなければ、時間制限がない機種もある、ということです。

使いたいいカメラについて、この点がどうなっているか、事前に確認しておきましょう。

私はふだん使っているNikonの一眼レフで配信していますが、この点をメーカーに確認したところ、私の使っているD850とD500は制限がなかったので、2時間以上の配信でも問題なく配信できています。

電源をどうするか

デジタルカメラは内蔵バッテリーで撮影しますが、ムービー撮影の場合、ファインダーがある一眼レフでも、映像の確認のために背面の液晶ディスプレイを使用することになるので、電源の消費量が上がります。
通常の写真撮影と比較すると、バッテリーの減りが早いです。

短時間の配信なら問題ないかもしれませんが、長時間の配信では、AC電源を使用できるアダプターを使うと安心です。

こういうものです。

ダミー電池のような、パワーコネクターと組み合わせて使用します。

パワーコネクターをバッテリーボックスにセットして、ACアダプターをつないで使うと、電池切れを気にせずに撮影できます。

電池ボックスにセットして、ボックスの端に切ってある隙間からケーブルを逃がします。

メーカーで純正品があればそれを使うことをおすすめしますが、最近、こういうものがあることを教えてもらいました。

電源カプラーというそうです。
サードパーティー製の場合、万が一、カメラになにかあってもメーカー保証が効かないので、相性や対応機種など、よく確認して使うことをおすすめします。

対応している製品がない場合は、バッテリー運用することになりますが、どれくらいの時間持つのか確認しておいたほうがいいと思います。

パワーコネクターが売り切れで手に入らなかったときは、実際の配信同様に液晶ディスプレイを表示したまま、カメラを放置して時間を計ったりしました。

万が一、電池で運用していて電池切れが心配なときは、配信中に別のカメラやPCからの映像を映しておいて、いったんカメラを切り、電池交換するということもできなくはないですが、配信ソフトやスイッチャー側でカメラからの信号が切れたことで、電源を再投入しても認識されない可能性も捨てきれないので、できるだけ電源はACで確保したほうがいいと思います。

熱に対する耐久性

デジタルカメラで長時間の撮影をすると、カメラ自体が熱を持ちます。

撮影で大量にシャッターを切っていると、グリップのあたりが温かくなってきたりします。

ムービー撮影でも同様に、長時間回しているとカメラが熱を持ちますが、この熱でカメラが熱暴走を起こし、一時的に使用できなくなるケースがあります。

新しいデジタルカメラでは、ムービー使用を前提として対策されているものもありますが、古いデジタルカメラの場合は、長時間の撮影に耐えられないものもあると思います。

リハーサルでチェックしたら、本番まではいったん電源を切っておくなどの対策が必要になることもあるので、この点も、カメラのスペックを確認したり、場合によってはメーカーに問い合わせるとよいと思います。

私もデジタル一眼レフを使っていますが、映像の入り口であるカメラが止まると配信に影響があるので、次にもう一台カメラを追加できるときは、ビデオログ向きのデジタルスチルカメラでムービーに強いものを入れたいと考えています。

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