DevOpsの手法

DevOpsの手法

次に、DevOpsを実現するために重要な手法と概念を紹介する。


継続的インテグレーションと継続的デリバリー(CI/CD)

システム開発者が複数いたり、すでに稼働している別々のプログラムを結合したりするとk高い確率でエラーが出てしまう。そのシステムだけでは問題がなくても結合する部分でプログラムがうまく噛み合わない場合に起こるエラー。そうならないように、予め重要なプログラムを統一しておくことで、エラーなどの無駄な時間を短縮できる。これを継続的インテグレーションと言う。
また、継続的インテグレーションを拡張した考えとして、予めシステムコードを変更したらテストから運用までの準備を自動的に行うことを、継続的デリバリーという。


バージョン管理
バージョンコントロールとは、自動的にコードのビルドやテストを実行してくれて、バグなどの問題点を検出してくれる。これにより、複数人でコードを共同編集して何か問題が起きても、改訂番号や変更履歴を追跡できるので簡単にコードを回復することができる。また、問題がなければそのまま本番環境までデプロイさせる。継続的インテグレーションと似ているが、継続的インテグレーションは、リリースの一歩手前の状態で止まっていてデプロイまではされない。


アジャイル開発
アジャイルソフトウェア開発とは、大規模なシステム全体を計画的に作るのとは違い、優先度の高いシステムから作っていく手法。プロジェクトには常に変更や修正が必要とされ、顧客ニーズに対応していく必要がある。従来のやり方で開発をしていると、エラーの発見やリリースするまでかなりの時間は必要になる。しかし、アジャイルなソフトウェア開発では、仕様変更からエラーの発見までが素早く行える。例えば、「顧客情報の管理」「売り上げの管理」「従業員の勤怠管理」の3つのシステムを開発をするとする。
従来ならこの三つの開発が全て完了してからリリースするが、アジャイルの場合は「顧客情報の管理」だけが完成した時点ですぐに実装からテスト、運用までを行う。すぐにテストや運用をすることで、顧客が機能を試したり問題点や修正点を発見したりできる。「顧客情報の管理」のシステムを、細かいところを煮詰めずに簡単に作ってすぐに顧客に試してもらい、変更して欲しい部分や尽かして欲しいプログラムを洗い出す、そうすることで、エラーの発見から顧客の要望までを短時間で見つけて修正することができる。


コードとしてのインフラストラクチャ
インフラストラクチャとは、一度開発したプログラムを他でも使い回しをすることで、新しいシステム開発を行う場合は、ゼロからコードを打ち込むとかなりの時間が必要になる。そこで、一度作成した再利用できるコードを利用すれば作成の期間を短縮できる。また、すでに稼働しているプログラムはヒューマンエラーも無くて使い勝手がいい為、問題も発生しにくいメリットもある。


構成管理(configuration Managemnet)
configuration Managemnetは構成管理と言う意味で、例えばシステムからデータベース、サーバーなど古いシステム開発ツールが旧型になるのを防ぎ、最新の状態にしておくことを言う。古い情婦をもとにして開発をしてしまうとどこかでエラーなどのリスクが発生する恐れがあり、それを防ぐ為に構成管理ツールなどを使用して、システムの構成を望ましい状態に維持できるようにする。


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