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絵本#9 かぜのひ

こんにちは.双子を含む子供3人を育てながら研究者をしている穂(すい)(@suirigaku)です.

子供たちと絵本を楽しむ過程で親目線で感じたことを書いています.今日はサム・アッシャーの「かぜのひ」について書きます.

天気の悪い日は気分が憂鬱になりがちです.保育園とか子供と出かけることを考えると暗澹とした気持ちになります.今日紹介する「かぜのひ」はそんな日でもちょっと楽しくなれるような絵本です.

かぜのひ

あさ、めがさめると
かぜが ふいていた
まどが がたがた いっている。
そとに あそびに いかなくちゃ。

かぜのひ

ではじまり,「えっ?そとでちゃダメでしょ!」という意外性に惹きつけられます.そこから子供らしい発想が展開していき,どこまでが現実でどこからが空想だったのか.ちょっとふしぎな物語展開の本です.登場人物は男の子とおじいちゃん,そして凧がでてきます.強い風のなか凧が舞う絵がすてきです.

天気の悪い日も子供たちと「きょうはかぜのひだね」といいながら絵本を読むと鬱屈とした気持ちが少し楽しくなれる気がします.

じつは「かぜのひ」の原作タイトルは「Storm」で風の日というより嵐の日です.また,「かぜのひ」では風の吹き方がページをめくるにつれてどんどんつよくなり,ビュービューからゴウゴウになります.これらが原作の英語ではどう書かれているのかをみるのもおもしろく,訳者の方のセンスを感じます.同じ作者の「あめのひ」や「ゆきのひ」も一緒に読むとより楽しくなると思います.

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