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フィジー留学体験記⑪


〜あらすじ〜
フィジーで過ごす最後の日曜日。
ホストファミリー達と教会やリゾートホテルに行って楽しんだのだった。


9/11(月)【11日目】

今日は夢を見た。なぜか小さい女の子の母親代わりをしていた。6時に起きる。

朝ごはんはロティ2枚、ボラという豆カレー、葉っぱ、目玉焼き、紅茶。ボラは給食のカレーでなんかあったなとぼんやり思う。


学校に行くと、明日帰国する人達のミニパーティが開かれた。
そのとき、ピザを食べることになりそうだったがなんとか回避できた。

パン(ママがくれた美味しいやつ)、チーズ、ナッツ、回ってきたスナック菓子、クッキーを食べた。
油を食べすぎるとなぜかお腹を壊すのだ。
ここに来てからいつも10%くらいお腹が痛い。

帰りにアイちゃんと町に行った。
タパ柄の布を買いたいそうだ。帰ったら巾着やテーブルクロスを作るそうだ。


裁縫好きなんだ。普段はツンツンしているけれど、そういうところが女の子らしくてかわいいなと思った。

誘ってくれたときの様子を見ると最初出会った頃と比べて彼女が心を開いてくれているのを感じた。嬉しかった。


家に帰り洗濯物を取り込んだ。
緑の靴下の片一方が無かった。また出てくることを願おう。



パパが帰ってくると、みんなで海岸沿いのウォーキングに出かけた。

フィジー人のリラックスの仕方はリゾート地並感がある。
その辺の芝生にサングラスをしながら寝転んでいるのだ。
ドブの匂いがする横の芝生で寝ころべるなんて大したものだ。


ストレッチ中のパッパ


歩いているとめちゃくちゃ足の長い人とすれ違った。腰が筆者の胸の位置くらいだった。

度肝を抜かれていると、めちゃくちゃ好みの香水をつけている黒人とすれ違った。
黒人の趣味はいちいち刺さってくるというのは人種差別的だろうか。


往復してからスーパーに寄って帰った。
夜ご飯はたまねぎカレー少し(名前忘れた)、ミントのペースト、きゅうり、ウリみたいなやつ、ごはん、タンドリーチキン。今日はヘルシーかつ豪華な日だ。


食べているときにママが

ディーは彼女がいたことがないから、日本に帰ってフィジーに住みたいと考えている女の子がいたら紹介して

と言った。
そんなこと勝手にバラしていいんかい。


うーん、むしろ私が結婚したいけどな。

航空会社務めだと金持ちだろうし、日本型コミュ障なところも好きだ。

何より義父母がパパとママだったら親戚付き合いウェルカムだ。


言いかけたけれど、そう言ったらトントン拍子で話が進みそうで怖かったから辞めた。


食べている途中で停電が起きた。
LINEでみんなに聞くと、離れた家では停電していないため、この周辺の地区の家で起こっているようだ。
30分ほどで復活した。意外と早かった。




シャワーを浴びて、髪を乾かしながらぼんやりと結婚について考えた。
ケヴィに言われたときも思ったけれど、20歳の私はもうフィジーでは当たり前に結婚している年齢らしい。


今まで本気で考えたことが無かった。 
どんな人がいいのだろう。




そんなことをぼんやり思っていると、ふと3日前に一緒に帰った、ケイ君の顔が浮かんだ。


えっっ、いや、なんで??
普通の会話しかしてないし、話したのも1時間くらいなのに。
しかも特にタイプってわけじゃないし...


だって、私のタイプって、iKONのジュネみたいな、ガサツだけど詩を書く繊細な心を宿した、明るい笑顔が素敵な人だし...
あ、でも、笑顔は素敵だったけど...


いやいやいや、ないない。もー寝よ。

その日は無理やり寝た。




小鳥の声が聞こえる。
時計を見ると朝5時半。アラームがなる前に起きた。
ぼーっとした頭で薄暗い外を見つめる。
一晩寝て、分かったことがある。




私、ケイ君のことが好きだ!!




○フィジー'sメモ○
フィジーのインフラ事情
・停電は2週間に一回ほどの頻度で起こる
・太陽光電池式懐中電灯を玄関前に置いておく
・発展途上国では珍しく、水道水が飲めるが、雨季などで洪水が起きると水道の水も濁ってしまう


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