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フィジー留学ふりかえり


日記15編分、もし全て読んでくださった方がいらっしゃったら本当にありがとうございました。
いらっしゃらなければ自分にお礼しようと思います(なんて悲しい奴なんだ)

とまあ、こんな感じで終わった留学でしたが、私は一つ、大事なことを忘れていました。




「なぜ食人文化のあった国がいきなり世界一幸せになったのかを調べる」というこの旅の目的の存在を…




最初、筆者は「伏線回収できてない部分もあります」と但し書きました。


まさか根本がスルーされるとは夢にも思いませんでしたでしょう。

大変申し訳ございません。
これが小説だったら五流以下ですね。


ちゃらんぽらんな私ですが、それでも一応考えはあったんです。
フィジー博物館にはカニバリズムの歴史があるらしいのでそこに行こうと思っていたのですが、場所がスヴァで、私の滞在していたところから往復10時間かかるらしいのです。
2週間のスケジュールじゃ無理だ…

現地の方に直接インタビューするわけにもいかないし。私の英語力だと100パー正しく伝えられず気分を害してしまうでしょう。


途方に暮れている内に、友達も増え生活が楽しくなり、最後は目的など忘れて思いっきり恋愛にうつつを抜かしておりました。
まあ楽しかったからいいでしょう!(よくない)


これを書いたのも、そのときの気持ちを風化させたくなかったっていう気持ちからでもあります。やっぱり恋愛描写をうまく描くには実体験が一番ですから。

多分、人生で一番の恋でした。短かったけど(泣)

今でもたまに、お酒を飲んで感傷的になったときに思い出したりします。もっと酔いが進むとインスタ眺めてたりします。キモくてすみません。


でも恋愛だけでなく、この旅で得たものはいろいろありました。

前より人を好きになった気がします。
内に篭りがちだったので、それをそこまで仲良くない人にも自己開示できるようになった気がします。まだまだコミュ障は治りませんが。

目標もできました。25歳までに世界旅行!
もっといろんな国でいろんな人と喋ってみたいってなりました。お金貯めなきゃ…


一番は、自分は変わらないままでも環境を変えるだけで生活を楽しくできるということです。

楽しくないのは自分だけが悪いわけじゃない、っていうことに気が付きました。
よく考えると当たり前のことですね。でも以前の私には分からなかったんです。

いろんなことを得た留学は、行ってみて良かったと本当に思っています。


ただ本気の英語学習には向かないですよ!
フィジーに興味のある方、オーストラリアの本留学の準備などで行くべき場所です。


カニバリズムの部分は分かりませんでしたが、フィジー人が幸せな理由は何となく、こうかなというのは見えてきました。


一つは、選択肢が少ないこと。
これは一見悪いことのように思えますよね。
でもそれってシンプルに生きることができるってことでもあると思うんです。

ホストファミリーの生活はとてもシンプルでした。
パパは仕事に行き、帰ったら家族で散歩しご飯を食べ映画を見て寝る。日曜日は教会に行き外でご飯を食べる。ルーティーン化されていました。ママもそうです。

あるものの中で楽しんでご飯を食べて、親戚を大事にして運動をする。人間で大事な部分だけを抽出したみたいな生活をしていました。

選択をする煩わしさが無くなった分、そこに入ってくるのは幸せという気持ちなのかなと思いました。


もう一つは、身も蓋もないですが気質です。

やっぱり根本から何か違うんですよね。
誤解のないように言っておくと、全員明るいわけではなかったです。

店員は無愛想だし、街中でカモを見つけたと言わんばかりに睨まれたときは震え上がったし、そもそもフィジー系インド人は根明ってわけじゃなさそうでしたけど、それでもやっぱり雰囲気が違いました。

みんな歌うのが好きでおしゃべりが好きで、あまり落ち込んでいるところを見たことがありませんでした。


同じ料理を出しても美味しいって感じる人と不味いって感じる人といるわけじゃないですか。
フィジー人は比較的どんな料理でも美味しいって感じやすいんだと思います。

気候も関係しているでしょう。
寒い地域の人たちは鬱や自殺率が高く、暖かい国は反対と聞いたことがあります。
私も暖かいフィジーでは気分がいつも開放的でした。


だから、元々そういった気質の人たちだったけれど、酷い家長制のせいでそうなっていったのではないかと思います。
カニバリズムは元々、一番偉いリーダーを決めるため、勝者が敗者を食べたところから始まったそうです。

そこの制度と気質のギャップを調べたかったのですが…なかなかうまくいきませんでした。



ケイ君は旅が好きなのだそうですが、訪れた旅先で目的を全て果たすことは無いそうです。
あえてやり残したことを作り、次に繋げるのだとか。

私もそうしようと思います。
またもう一度、今度はちゃんと調査もするためにフィジーに訪れたいと思います。


世界旅行して最後にフィジーに行って、私は景色がどう見えるのか。

とても楽しみです。
以前はいつ死んでもいいというような後ろ向きな気持ちで生きていましたが、これのために勉強しお金を貯め、前向きに生きようと思えるようになりました。

よーし頑張るぞー!まずは就活やな(白目)


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