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フィジー留学体験記②
〜前回のあらすじ〜
英語が喋れないのはもちろん、海外に出たことすらない筆者。フィジーに向かう飛行機で不安の中眠りについたのだった。
9/2【2日目】
どこでも寝れることだけが取り柄なのに良く眠れず、2時に目が覚めてしまった。
絶望でぼーっとしていると朝ごはんが出てきた。
時計を見ると5時だった。
え、早くない?
腹減ってないのだが…
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そうこうしていると着陸のアナウンスが流れてきた。
窓を覗くと海に浮かぶ大陸が見えてきた。
そのときやっと実感が湧いてきて、テンションが上がった。
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飛行機を降りると、「ブラシャツ」と「スル」という民族衣装を着た男の人たちが歌って出迎えてくれた。これぞ想像していたフィジーだ。
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(こんな感じ。通気性がよく快適です。)
集合場所には20人弱の生徒がいた。
友達同士やカップルもいるようだけど、単独参加が多いようだ。
空港のあるナンディから、学校のあるラウトカに向かう。
学校に行き説明が終わると、今度はホームステイ先に向かった。
家族構成の紙を貰う。インド系のご家族で、
父、母、息子 らしい。
名前の綴りが難しくて読めない。
実際着いて挨拶をする。
居たのは
父、母、息子2人、犬
だった。
なんか息子が増えてるんだけど…犬もいるし。
フィジー人は適当って聞いてたけど、どないやねん。
しかしこれから2週間お世話になるんだから、と気を取り直して話してみたが分かったことがある。
全く歓迎されていない。
夫婦は多少話そうとはしてくれたが、息子達は本当に無口無表情のまま一切口を聞いてくれなかった。
そりゃワイの拙い英語じゃ嫌かもやけどさあ…
貧しい家庭では受け入れ金のためにホームステイに協力しているところもあるらしい。
ここもそうなのだろう。寂しいけれど現実を受け入れよう。
とか思っていたら奥の部屋からまた別の女性が出てきた。
驚いて聞くと、家の一室を借りているらしい。後で知ったがフィジーではよくあることだそうだ。
フィジーのノリに気後れしながらもシャワーを貸してもらった。
しかし、髪を乾かそうとしているとき衝撃の事実を伝えられた。
家族を間違えられていたようだ。
本当の家は斜め向かいの家だ、と再びやってきた学校の先生が言う。
慌てて荷物をまとめた。
息子二人がニッコニコの笑顔で手伝ってくれた。
いやそりゃワイも予定外の人間が泊まりに来たらめっちゃ嫌やけど、ピクリとも動かんかった表情筋今動くんかい。
いや、家族情報に食べられへんものはないって書いてたのに母が私達はベジタリアンなのって言ったり、日曜は教会に行くって書いてたから聞いただけのになんかめっちゃ地雷踏んだみたいな顔されたときからおかしいとは思っててん。けどフィジーやし書類が間違ってんのかなって。
なんだよーと思いながら本当の家につくと、インド系の夫婦がいた。
父が硬い握手で、母が満面の笑みとハグで迎えてくれた。
とても英語が聞きやすくてびっくりした。
さっきと全然違う。
さっきの家族は私よりちょっと上くらいのレベルなのだろう。あまり上手くない者同士でスムーズに会話ができるわけがない。
ジャスチャーを交え頑張って喋っても伝わっている気がしなくて半泣きだったのだ。
ほっとして、2人と少し喋ってみると、父は銀行員、母は元教師で現在専業主婦、息子は航空会社の司令官、娘はスカラシップでオーストラリアに留学しているらしい。
バチクソエリートやんけ!
そういえば置いてる家具全部いいやつやわ。テレビなんかも薄型でつべ見れるし。
ごはんを食べたあと、散歩しようと言って車で町を案内してくれた。
え、散歩って車なんやと少しズッコケた。(町まで距離があるから車で正しい)
父のことはパパ、母のことはママ、息子のことはディー(仮名)と呼ぶことになった。
私の名前を伝えると、素晴らしい名前だね、その言葉はフィジーではこんな意味があるんだよと教えてくれた。
とても綺麗で、私は自分の名前を前よりも好きになった。
家に帰ると映画鑑賞が始まり、途中で息子が仕事から帰ってきた。
あんまイケメンじゃなかった(こら)
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疲れていたのですぐ寝付けた。
明日は教会に行くそうなので、7時半に朝食を食べる。ので7時には起きよう。
〇フィジー’sメモ〇
・人口は約83万人。内訳:フィジー系57% インド系37%
・私の居たところではインド系の方が多い印象
・共通言語が英語。都市部ではほとんど全員喋れるが、田舎ではその民族の言葉しか喋れない人もいる。
・フィジー系はキリスト教、インド系はヒンドゥー教徒が多い。(うちの家族は少数派のインド系カトリック)
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