フィジー留学体験記④
〜前回のあらすじ〜
ホストファミリーに教会や親戚の家に連れて行ってもらった。フィジーの田舎はとても綺麗だった。
9/4(月)【4日目】
今日は月曜日だが、なぜか学校が休みなのでゆっくりできる。
8時に目が覚めキッチンに行くと、ママが朝ごはんを出してくれた。
コーンフレーク、牛乳、シリアル、ビスケット、ジャム、紅茶。自分で好きなのをとるスタイルで楽しかった。
食べ終わり、入れ替えたSIMのデータを追加購入するためdigicel store(日本でいうドコモみたいなショップ)に行こうと思った。
しかし、ママに行くことを伝えると、ついて行ってあげる、パパ(仕事中)に電話してタクシー呼んでもらうと言われた。
ありがたいけど申し訳なかった。
完全に一人で行く気だったから直前に言えばいいかと軽く考えていた。迷惑をかけるのなら昨日中に言えばよかった。
1時間後に家の前に到着したタクシーにママと乗り込み、街に向かう。
データ更新はめちゃ簡単だった。3分もかからなかったと思う。そして安い。
その後、服屋に行くことにした。ママおすすめの安い店につれて行ってもらった。
このシャツがいい、と言うと、
と言われ、そっちを買うことになった。
しょぼん。ワンピースも買った。
帰りに乞食を見た。多分身体が悪くて働けない人だ。
彼の人生を思い浮かべ、温室育ちの自分を申し訳なく思ったが、ブラ(こんにちは)の言葉を無視をした。
そう学校で教わったのだ。私は自分が一番大事な冷酷な人間だ。
帰りはパパに呼んでもらったタクシーで帰った。何から何まで申し訳ない。
フィジー人は知り合いが至るところにいるなと感じた。
ほとんどの店に知り合いがいて挨拶や会話をしていた。
フレンドリーとはこういうことか。
家に帰るとご飯を出してくれた。野菜カレー、ロティ、スクランブルエッグ、チキンナゲット。デザートにカスタードパイも食べなさいと言ってくれた。
裏庭にバナナプラントがあるという話になったので、見せてもらうことにした。
バナナ以外にもかぼちゃ、スパイス、ナス、トマトなどが植えてあった。
バナナの木はデカかった。どーんと3本くらい生えていた。
ママは
と言っていた。やっぱり慣れているんだな。
夜ごはんができたらまた呼ぶと言われ部屋に戻った。ちょっと寝てから勉強した。
帰りたくないなと考える。
帰ったら私はまたあの生活に戻る。
寂しさから目を逸らすために、飯を食らい死んだように眠り男と会う。
それはここでの健やかな生活に比べると酷く醜いものだった。
息が詰まるような行為をずっと繰り返す。
その想像はそれだけで私を罰するに十分だった。
〜〜〜
少し暗くなってしまったので、ここで一つ、話題を変えてみようと思います。
ここまで読んでくださった方の中には
とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
違うのです。私は基本相槌しか打っていないのです。
まずフィジー人は基本的におしゃべりです。
社交的でコミュ障というものを知らない。言葉に詰まっていると、こういうことでしょ?とフォローしてくださる方が必ず現れます。
そして、英語は第二言語です。
ホストファミリー達も流暢な英語を操りますが、時々母国語のヒンディー語が混ざります。
なので、発音もネイティブではないし、表現も簡単なものを使ってくれます。
したがって、筆者がたとえ「オー」「ワオ」「ヤー」というアホみたいな相槌しか打っていなかったとしてもコミュニケーションが成立してしまい、英語が使えているかのような錯覚に陥ってしまうのです。
安い、という理由でフィジー留学に興味を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、本気の英語学習には向きません。
(後々出てきますが学校も日本人ばかりです)
メリットデメリットご検討の上、留学するかどうかを決めてみてください。
〜☆本編再開☆〜
夕方頃ママが血相を変えて、
と言ってきた。
何事かと思い急いで準備をし、パパの帰りを待った。
パパの車が家の前に到着し、二人で飛び乗った。
どうしたんだと聞くと
とパパは言った。
なんだそんなことか。てっきりディーに何かあったのかと思った。人騒がせな。でも良かった。
家に帰り、夜ご飯を食べ、映画を見て、歌を歌った。
こんな日がずっと続けばいいのに。
扇風機を消し、ベッドに横になった。
○フィジー'sメモ○
【覚えておきたいフィジー語】
・ブラ こんにちは
・ヴィナカ ありがとう
・モゼ またね
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