#25 1日1映画 『グッドウィルハンティング/旅立ち』 心に傷を負った天才の苦悩

#1日1映画
この企画は今年に入って諸事情で映画をほぼ毎日見ることになった男が、ただ見るだけではもったいないと思いnoteに感想を綴るようにしたものです。ネタバレもありますのでお読みの際はご注意を。今回で第25回です。

グッドウィルハンティング/旅立ちの概要

1997年アメリカにて公開。過去にトラウマを持つ天才青年と妻を亡くし失意の中にいる精神分析医が過去を乗り越え前へと進む話です。
主演はマッド・デイモン、精神分析医にはロビン・ウィリアムズが起用されました。
脚本を書いたのは主演のなんとマッド・デイモンとベン・アフレック。
ベン・アフレックも友人役として登場しています。

それぞれの俳優の他作品
マッド・デイモン:オーシャンシリーズ、ボーンシリーズ
ロビン・ウィリアムズ:『レナードの朝』、『いまを生きる』
ベン・アフレック:『アルゴ』、『ザ・タウン』
などなど・・・

あらすじ

ウィルは天賦の才を持って生まれたが幼い頃に抱えたトラウマに苛まれて非行に走っていた。ある日彼は清掃バイト先であるマサチューセッツ工科大で数学科の生徒用に書かれた超難題をあっさり解いてしまい、これがきっかけで数学科教授のジェラルドから才能に目を付けられてしまう。鑑別所にいたウィルは出所の条件として週一回のカウンセリングと彼の元で数学を共に解くことに。だがウィルを担当したカウンセラーは次々と諦めていく・・・

未来への歩みを妨げるもの

人が前に進む時に必ず邪魔してくるものがあります。それは過去のトラウマです。
ウィルもスラム街で育ち虐待を受けていた過去があり、そのせいで人との信頼をうまく築けずいつも壁を作ってしまっていました。その呪縛を解き放ったのが精神分析医のショーンが言った「君は悪くないんだよ」というセリフ。短い言葉ですが過去を許し、受け入れることでウィルは本当の自分を初めてさらけ出すことができるのでした。ショーンも同様に自分の過去と照らし合わせ抱き合うシーンは特に感慨深かったです。
トラウマは人により千差万別です。何気ない言葉が突き刺さり自分らしく振る舞えなくなることも多いにあります。あなたの周りにトラウマを抱えた方がいる場合は抉るようなことをせず、優しい言葉をかけてあげるとより良い関係になるかと思います。

自分が本当にしたいこと

数学科教員のジェラルドは非行に走り燻っているウィルを正しい方向に導きたいと願いました。その願いとは数学の未来のため学問に携わるというもの。これはジェラルドひいては学問の観点から見ればもちろん正しいことなのですが、これは同時にエゴでもあります。またできることとしたいことはイコールではありません。もし自分の進む道に迷った時は安易にいまできることで考えるのではなく本当にしたいことを基準にして考えてみてください。



記事投稿のモチベーションになります!BASEでオリジナル商品の販売も行っていますので興味がありましたらそちらもよろしくお願いいたします。