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【ライブレポ】「ばってん少女隊、秋の緊急入隊式!!」 in愛知 x MAYSON's PARTY@NAGOYA CLUB QUATTRO〜「そんなウチらは、ばっそんずしょーてぃー!」と、希山愛は言った〜

 本日は、愛知・名古屋クラブクワトロにて行われた「ばってん少女隊、秋の緊急入隊式!!」にて、ばってん少女隊 x MAYSON's PARTY(対バン公演)を観てきました。


 さてさて、9月に3回行われる「ばってん少女隊、秋の緊急入隊式!!」
 各会場ごと単独ライブと、対バンライブの2部構成です。
 明日と10日に予定されている対バン相手は、同じスターダストプロモーション所属のアイドルグループ:TEAM SHACHI、そしてAMEFURASSHI
 ただ、今日だけは、対バン相手の「色」が違います。

 本日の対バン相手は、MAYSON’s PARTY
 アイドルグループではなく、スカロックバンドです。
 かつて、ばってん少女隊の「バックバンド」として、2018年末〜2019年夏にかけて、大きなステージで何度も共演した、ばってん少女隊の歴史を語る上で、欠かせないバンドです。

 2020年から、”コロナ禍” というエンタメ業界に大きな逆風が吹いた期間があり、お互いがその期間を乗り越え、より強くなった同士で再会する。
 こんな “エモい” 展開、観に行くしかないでしょうがっ!!!

 そんなわけで、ばってん少女隊は、瀬田さくらさん柳美舞さんの二人が体調不良で残念ながら欠席が発表されており、「4人のばってん少女隊」で本日を迎えるわけですが。。。

 安心しんさい、わしらがついとるけえっ
ばってん少女隊も、MAYSON’s PARTYのステージも、「両方目当て」で、ふんふん! と鼻息荒く、会場の名古屋クラブクワトロを目指すのでありました。


 なお、今回のレポはMAYSON's PARTYのライブ部分が大半ですので、あしからず〜 (ばってん少女隊は、まだツアー途中なのでネタバレ防止の配慮です) 。


■ライブレポ

概要 (セットリスト)

 17:30開始 約1時間45分
 観客約400人
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MAYSON's PARTY
0. Overture
1. ONE
2. Yummy Yummy
3. Tiny Tune
MC 満を持して今日を迎えました!
4. TRY and TRY
5. Let me go
6. BAM BAM BAM BOOM
MC 久しぶりに会ったら、みんな美しくなってた (by SAKIさん)
7. Summer Over Drive
8. Gettin’ int the Mood
9. Ocean
10. Whiskey Boy〜いつもはウイスキーを飲むけど、今日はアルコール禁止なので麦茶です〜
MC 約5年前の「出会い」から「今日」への想い
11. SON OF A BITCH
12. Give me your LOVE
13. Going Home
14. おっしょい!(ばっそんずしょーてぃー)

ばってん少女隊のセトリはツアー終了後、追記したいと思います。
→9.10追記:セトリ更新しました。
1. Number Shot
2. スウィンギタイ
3. 乙女ノ手札
4. YOIMIYA
5. 御祭sawagi
6. BAIKA
7. さがしもの
8. ますとばい!

最後に、ばってん少女隊 x MAYSON's PARTY コラボトーク
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●会場の様子

 感染症対策は、入場時に消毒液あり (使うかは任意) のみでした。

 で、今日の会場がいつもと少し違ったのが、「女性・子ども優先エリア」の位置。
 フロアの後方、段差を設けて高くなってる柵付きエリアに「女性・子ども優先エリア」が設けられていました。

 通常なら、フロア前方の端が「女性・子ども優先エリア」ですが、今日は前方の「湧きエリア」と区別してある感じ。
 なぜ今日は、こんな感じにしてあるのか。
 開演前、隊員さんと話したのですが、ロックバンドのライブなら自然発生するモッシュなど、観客同士の肉弾戦が発生した場合、ライブ慣れしていない女性や子どもが巻き込まれないよう配慮したのではないか。
 そう考えると納得のエリア設定です。フロア後方といっても、段差があり、高くて観やすく、ステージまで「距離」も感じない会場で、ライブ後、女性客の方が「観やすくて良かったね」と話しているのを耳にしました。

 そんなわけで、今日の対バン相手、MAYSON’s PARTYのライブ、全力で盛り上がってください! というメッセージを感じる配置で、いよいよライブスタートです!


●序盤:「本物の音圧」が奏でる圧倒的ライブ空間

 開演時刻の10分ほど前、暗がりのステージにTSUKASAさん (B) とやのっくさん(Dr) が登場。ベースを一節鳴らすと、客席から拍手と歓声が。すでに「歓迎ムード」は出来上がっていました。

 定刻、ステージへMAYSON’s PARTYの7人が手を振りながら登場。
 私のいた角度から特によく観えたのがMIKIさん (G) 。
 まるでポカリスウェットのCMに登場するアイドルばりの爽やかスマイルで客席に手を振っていた姿に見惚れていると、Overtureの演奏が始まりました。

AYATOMO「Everybody crap your hands! 声出していこう!」
会場「ぅおお〜! (パンパン!) 」
AYATOMO「いいねー!」

 会場中がクラップで一つになる中、披露された一曲目は、「ONE」。

「We are one!  It's okay!  Come togher now!」

 ストレートなメッセージに続き、ホーセクションの気持ちの良い音色が飛び込んで来ました!
 ココに、TSUKASAさんのベースのズンズンお腹に響く重低音と、やのっくさんの超絶ドラムがしっかりと「土台」を作ります。

 本物の音圧。
 MAYSON’s PARTYの圧巻の演奏に心を鷲掴みにされて、わたくし、気付けば会場と一緒に声をあげていました。

 生の音楽はこんなに楽しいんだ!
 そんな興奮と震えで、いつものように取っていたはずのメモの文字がグラグラになるほど、「最高の音楽」が目の前で展開されました。

1. ONE
2. Yummy Yummy
3. Tiny Tune


●中盤①:PARTY FOR YOU 〜 一人ひとりのためにパーティー 〜

AYATOMO名古屋クラブクワトロにお越しの皆さん、ついにこの日を迎えることができました、MAYSON’s PARTYです!」
会場「 (拍手&大歓声)」
AYATOMO「 ”満を持して“ とは、今日のためにあるような言葉です。
 僕らは、ばってん少女隊の「バックバンド」として、2018年末の単独ライブ (2018年12.28@カルッツ川崎) 、2019年3月のZeppツアー ( 3.16@Zepp福岡、3.23@Zepp難波、3.24@Zepp名古屋、3.30@Zepp DiverCity東京) 、そして夏フェス:NUMBER SHOT2019 (2019年 7.21@福岡・海の中道海浜公園) に参加させていただきました。
 あれから、4年。ついに対バンできる日を迎えることができました。
 えー、我々は現在、ツアー中でもありまして、タイトルでもある『PARTY 4 YOU』というのは、MAYSON’s PARTYのスローガンでもあります。
 今日この会場に集まってくれた、一人ひとりのためにパーティーをします! 一人残らず、楽しませたいと思っていますので、最後までよろしくお願いします!」

 ばってん少女隊との共演ステージを一つひとつ、丁寧に説明をしてから、一人残らず楽しませる、という力強いメッセージ。
 「入隊式 (新規さん歓迎) 」という今日のライブコンセプトを理解いただいた上でのメッセージに、すでに会場中がMAYSON’s PARTYの音楽に夢中だったと思いますが、ここからもさらに「最高の音楽」を連打連打!

4. TRY and TRY
5. Let me go
6. BAM BAM BAM BOOM

●中盤②:かっけーバンドマンのアニキ&アネキ

 会場が熱くなる中、一旦MCへ。
SAKI「今日、楽屋で久しぶりにばってん少女隊のみんなと会ったんです。そしたら。。。みんな成長して、美しくなっとったんですよ」
AYATOMO「親戚のおばちゃんみたいだな (笑) 」
SAKI「ホンマに、お正月来てくれたら、お年玉包んであげようかー、て思うくらい。ま、お金ないけど (笑) 」
MIKI「それくらい貯めとけ!」
会場「 (笑) 」
 演奏中は圧倒的な姿を魅せてくれる一方で、MCでは、"かっけーバンドマンのアニキ、アネキ" 感あふれる (←めっちゃ褒めてます!) 軽快なトークもはさみつつ、ライブはさらにボルテージを上げます。

7. Summer Over Drive
8. Gettin’ int the Mood
9. Ocean
10. Whiskey Boy

●終盤①:Give me your LOVE〜ばってん少女隊との「出会い」から生まれた曲〜

 そして、個人的に今日一番聴きたいと思っていた曲が終盤にやって来ました。「Give me your LOVE」です。

SAKIさん (Trp) による "振りコピ" 講座があった曲と言えば、会場にいた隊員さんは分かるでしょうか。
SAKI「簡単です。まず右手あげて、次左手あげて、両手で抱きしめて、からの〜、ハートマーク (=LOVE) を作って胸の前へ」
  "振りコピ" の練習をしてから、披露された「Give me your LOVE」は、会場全体で「LOVE」を作った、最高の「Give me your LOVE」でした♪

 で、この曲について、歌詞を読んでみると、私はばってん少女隊との「出会い」があったからこそ生まれた曲である。そんな意味を読み取ってしまいます。

 会場全体で振りコピしてめちゃめちゃ盛り上がった「Give me your LOVE」、MAYSON’s PARTYの皆さんは、どんな歌詞を歌っていたと思いますか?

 全編英語詞で、大意としてはこんな感じです。
<歌詞>
僕らは、ある女の子とチームを組むことになった。
その子は、みんなの「お姫様」のような女の子だった。
君が「Yes」と言ってくれたとき、僕は心の高鳴りを感じた。
みんなが「嫉妬」するのも分かってた。

それから、全てが終わった後、君はどこかへ行ってしまった。
それでも、僕はいつか君と出会える日が来ることを願っている。
君の名前を呼び続ける。僕らがまた一緒になれることを想像して。
<歌詞終わり>

 かなり意訳を含んでいますが、大意として、こんな感じのことを歌っています。
(ちゃんと原典の歌詞を読みたいぷー、という方はこちら)

 この物語、MAYSON’s PARTYばってん少女隊の物語じゃないでスカ ?

 2018年末〜2019年の夏にかけて、ばってん少女隊MAYSON’s PARTYは、何度も同じステージで共演し、「最高の音楽」を魅せてくれました。
 その姿は「アイドル」と「バックバンド」ではなく、13人で一つのチーム:ばっそんずしょーてぃー (by 西垣有彩) でした。
 4年前の夏が終わって以降、同じステージに立つことは無かったけれど、今日という日が来ることを、ずっと願っていた。
「Give me your LOVE」には、そんな「想い」が込められているように思います。
 (実を言うと、AYATOMOさんが、この曲は高校時代の実話を元に作ったと解説してる記事があるけど、それはそれ) 。


 また、この曲はスカロックバンドの曲でありながら、とても ”アイドルらしさ” に満ちた曲でもあり、アイドルが得意とする会場との「一体感」を強めるための “振りコピ” を、スカ曲の中に自然に溶け込ませています。

 誤解を恐れずに言えば、アイドルのバックバンドをやったというだけで「ロックの魂を売った」とか、心無い言葉を浴びせる人は、けっこういると思います。
 しかし、MAYSON’s PARTYは、ばってん少女隊との「出会い」を大切に思ってくれていた。
「Give me your LOVE」は、その証左のような曲だと思います。
ばってん少女隊との「出会い」があったことから生まれた曲であると同時に、音楽をやってたからこそ、生まれる様々な「出会い」への賛歌。
 今日が初めてばってん少女隊の現場だった人、今日が初めてMAYSON's PARTYの現場だった人。
 全ての「出会い」に幸あれ。そんな最高の讃歌に聴こえました。


●終盤②:AYATOMOさんが言葉にしてくれた想い

 時系列は前後しますが、「Give me your LOVE」を披露する前のブロック、AYATOMOさんはこんな熱いメッセージを語ってくれました。
 少々長文ですが、本当に素晴らしいメッセージだったので以下に記載します。

AYATOMO「いつか、こんな日が来てくれたら良いなと、ずっと思ってたんですけど、今日叶いました。まず、ありがとうございます!」
会場「(大拍手!!) 」

AYATOMO「我々は2018年に結成したバンドで、それ以前にもバンドをやってて、スカバンドとして成功したいと思って何度目かのバンド結成が、2018年だったわけなんですけど。。。
 あのとき、ばってん少女隊の演出を務めてらっしゃった本間律子さんが、僕らを見つけてくれました。
 正直、あのときの僕らは "デモバンド" でしかなくて、所属するレーベルもない、自分たちでデモCDを作って、自分たちでやってるだけのバンドでした。
 それが、今では音源を出してくれるレコード会社も見つかって、10/7にファイナルを迎えるツアーで全国を廻っています」
会場「(大拍手!!) 」

AYATOMOばってん少女隊と出会ったおかげで、僕ら。。。結成一年目のバンドがZeppツアーに参加するなんて、本当にあり得ない話で、あのステージで色々な力を付けることができたと思います。
 僕らにチャンスを与えてくれた、大人の力だけじゃなくて、ばってん少女隊。『最高のライブをお客さんに届けたい』っていう純粋な心を持った彼女たちに『出会えた』こと。
 そういう大きな経験をさせてもらって、今があると思います。
 今日のステージも、あと3曲で終わりなんですけど。。。」
会場「えぇええええ???!!!」
AYATOMO「いや、終わるでしょ、そりゃ (笑) 。ばってん少女隊の時間が無くなっちゃうから (笑) 。
 皆さんにお伝えしたいのは、今日という日を選んで会場に足を運んでくださった、その選択を『正解』にできるよう、最後まで突っ走っていきましょう!」


●終盤③:4年越しの共演~そんなウチらは、ばっそんずしょーてぃーと、希山愛は言った~

MAYSON’s PARTYの13曲目「Going Home」が終わり。。。

AYATOMO「名古屋!。。。これで終わると思うなよ!」
 今日、会場に集まった隊員さんたちが待ち望んでいた瞬間がやってきました。
 バンドセットのステージに、黒Tシャツ&黒スカートのばってん少女隊が現れ、会場に鳴り響くのは「おっしょい!」(MVはこちら)

上田「さっきまでに負けないくらい、大きな声出して下さい!」
 最高の演奏でパフォーマンスされる極上の「おっしょい!」
 全身で浴びる「最高の音楽」体験が4年ぶりに帰ってきました!

りるあ口上「 (超高音ボイスで) さっきのステージより、もっ〜と大きな声聞かせて〜」

希山愛さんが「そんなウチらはばってん少女隊」と歌うところを、「そんなウチらはばっそんずしょーてぃー」と歌い、SAKIさんと笑顔で目を合わせていた光景が、今日のライブが「最高のもの」であったことを、物語っていました。

「最高の音楽」を披露して、舞台袖に引き上げる4人+7人。
 この後、ばってん少女隊のライブが始まるまで、しばらくの間、会場はザワザワが止まりませんでした。
「すごいものを観た。。。」というザワザワが。


●ばっしょー x MAYSON’s PARTY のコラボトーク

 この後のばってん少女隊のライブ部分はネタバレ防止で割愛しますが、本日のライブの最後、両グループがステージにそろってトークした部分を以下にレポします。

上田「今日一緒にステージを盛り上げてくださいました、MAYSON’s PARTYの皆さん、あらためまして、お久しぶりです!」
AYATOMO「お久しぶりです!」
上田SAKIさんが、『4年前と比べて大きくなったけど、顔は小さいね』って言ってくださって (笑) 」
SAKI「ホントよ。顔を指でつまめるくらいやもん (笑) 」
上田「は〜い (笑) 、いや〜 "エモい" ですね。今日は第一部のリハ終わりからMAYSON’s PARTYの皆さんが、いらっしゃってくださったんですけど、終わって迎えてくださる感じ、懐かしかったです」
AYATOMO「あのとき (→Zeppツアーファイナル、レポはこちら) は、みんな泣いてて、今日はフラッシュバックしちゃいました (笑) 。なんていうか、"青春" でしたね」
上田「また対バンライブできたらと思いますし、フェスとかでご一緒するのも夢なので」
AYATOMO「是非、よろしくお願いします!」

上田「ということで、最後はみんなで、ばっそんずしょーてぃー、だぁあああ、で締めましょうか。
 あ、今日、初めて観た方、ばってん少女隊と、MAYSON’s PARTYを組み合わせて『ばっそんずしょーてぃー』です。
 それでは以上、私たち。。。」
11人「ばっそんずしょーてぃーぃいいい。。。
会場「だぁー!!!」
11人「ありがとうございました〜!!!」


■雑感:アイドル、春乃きいなとMAYSON's PARTY

 4年前、MAYSON's PARTYばってん少女隊の「バックバンド」だった。
 こう書くと、まるでばってん少女隊が「上」みたいに感じますが、当時の彼女たちは決してそう思っていませんでした。

春乃きいなさんが旧公式ブログで以下の通り書いています。

一緒にライブをして下さったMAYSON's PARTYの皆さんには本当に感謝でいっぱいです(><)
演奏はもちろんかっこいいし、音楽の楽しみ方をたくさん学ばせてもらいました!
ずっと13人でライブしてきてたんじゃないかってくらい一緒にステージにおるのが自然で、すごく楽しかった〜(ノ)*´꒳`*(ヾ)
ツアーのリハからずっと、
メイソンズさんにバックバンドって言葉は合わないな〜と思ってたので、絶対に使わない!って決めてたんです*Ü*

ばってん少女隊オフィシャルブログ:春乃きいな/2019年3月31日

 で、この雑感では、春乃きいなさんについて書きたい。
 もし、MAYSON's PARTYとの共演がなかったら、彼女はアイドルを辞めていたかもしれない。

MAYSON's PARTYとの再会を果たした今日だから、そんな話をしたいと思います。

●「今日のライブは過去イチでした」と、春乃きいなは言った

 MAYSON's PARTYとの初共演ライブ「12.28 川崎大会 (2018年 12.28@カルッツ川崎)」を終えた3日後、春乃さんは旧公式ブログで以下のように書いています。

昨日はUVERworldさんのライブに行ってきました!
(略)
色んな思いが湧き上がってきたんですけど、
ばっしょーについてとかカルッツのこととかがほとんどで...
自分のこんなに大部分をばっしょーが占めてたんだなあって気づかせてもらいました(
ˊ꒳ˋ )

ばってん少女隊オフィシャルブログ:春乃きいな/2018年12月31日

春乃きいなさんは、後に、二十歳の生誕ソロライブ (2021年 7.24@DRUM LOGOS) で、ロックバンド曲のカバーを中心にセトリを組むほど、アイドル以外のジャンルの音楽も大好きな人でもあります。

 そんな彼女がロックバンドのライブを観に行って、頭の中に巡ってきた思いは、ばってん少女隊のこと、カルッツ川崎でのライブのこと。

春乃さんにとって、当時は高校三年生に進級する時期でもあり、「自分の進路」について考え、決断を迫られる時期でした。
 そして、隊員さんはご存知の通り、春乃さんは大学受験に専念するため、2019年9月から約半年間アイドル活動を休止する、という選択をします。

 重要なのは、このときの決断が「アイドルを辞める」ではなく「休止する (=また戻ってくる) 」だったことです。


 実はあの時期、春乃さんは密かに「アイドルの限界」を感じてたことが、彼女自身の口から語られています。
 以下、MAYSON's PARTYと廻ったZeppツアーファイナルのライブ (2019年 3.30@Zepp DiverCity東京) で、最後に春乃さんが述べた言葉を、当時のレポから引用します。

春乃「 (本当に個人的な考えですけど、と何度も前置きして) アイドルをしてるけど、バンドさんの自由なライブにも憧れていて、そういう壁を (アイドルでは) 超えられないと思ってたんです。でも、MAYSON's PARTYさんと出会って、壁を少しでも超えられた気がして、(略)今日のライブは過去イチのライブでしたが、のびしろ無限大で、これからも成長していきますので、応援よろしくお願いします」

【ライブレポ】ばってん少女隊 田舎娘4thツアー@東京
「また、演奏してもらえませんか?」と所長は言った

春乃きいなさんは「アイドル」に限界を感じていた。
 バンドのライブに、アイドルは勝てないのではないか。

 確かに、例えば今日、MAYSON's PARTYが魅せてくれた圧倒的ライブ空間は、本当にすごいステージでした。
 この後のばってん少女隊のライブが、物足りなく感じてしまうんじゃないか? と不安になるほどに。

 しかし、あの期間、MAYSON's PARTY、そして、演出家本間律子さんと出会って、ライブを重ねていくうちに、壁を超えられた気がした。
 活動休止を経て、大学受験の結果は、残念ながら第一志望校不合格だったので、あのまま辞めてしまう可能性だってあったと思います。


 だけど、そんな辛い時期でも、彼女の心の中には、MAYSON's PARTY、そして演出家本間律子さんと作り上げた「最高の音楽」が、ずっと生き続けていた。
 だから、2020年春、ばってん少女隊に帰ってこれた。
 そして、春乃きいなさんは、アイドル活動と浪人生としての生活を両立させ、2021年春、見事に第一志望校合格を勝ち取ります。

 そうなふうにして、現在につながります。


 あのとき、MAYSON's PARTY、そして、演出家本間律子さんとの「出会い」があったことに感謝。
 コロナ禍という大荒れの時代に、音楽を続けてくれたことに感謝。

 4年ぶり10回目のばっそんずしょーてぃーのライブ、めちゃくちゃ楽しかったです。
 最高の一日でした。
 また、いつか再会の日まで!



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