見出し画像

◇今月の隊員さん◇ 第84回:Tomo.F@のぼせもん aKindさん

【プロフィール】--------------------------
男性、40代、職業:施工管理技士、佐賀県在住
ツイッター●https://twitter.com/@Tomo_F666
隊員歴●2014年11月から
主なアイドル遍歴●浅香唯、モーニング娘。、板野友美、有安杏果など多数
------------------------------------■■■■

 Tomo.F@のぼせもん aKindさんは、佐賀県在住、49歳の男性隊員。スターダストプロモーション福岡営業所発足時の現場に立ち会い、前身グループ:F-girls (仮) お披露目から現在までばってん少女隊を応援し続けている、自称「ちょくちょく顔を出すおじさん」。
 これまでで、ばってん少女隊の現場に最も通った時期が、実は推しの春乃きいなさんがいない時期だったという彼に、ばってん少女隊や、現場について思うことなど、さまざまに語ってもらった。


■スターダストプロモーション、福岡営業所立ち上げ

 ばってん少女隊のことは、前身グループのF-girls (仮) が結成される前、福岡営業所立ち上げのときから知ってる感じです。2014年3月ですね。
 理事長 (現:スターダストプロモーション社長) のTwitterで「福岡でのたこやきレインボーのリリースイベント (2014年 3.2@タワーレコード福岡店) に、これから始動する福岡営業所の子がくる」という主旨のツイートがあって、僕はそのイベントへ行きました。
 後にばってん少女隊になるメンバーでいうと、愛ちゃん (希山愛) 上田さん (上田理子) の2人がいて。8年以上前のことなので記憶が薄いんですけど、たこやきレインボーの握手会の後に並んで、福岡営業所の子たちのハイタッチでのお見送りがありました。
 何を話したかまでは。。。「はじめまして」ぐらいしか話すことがないというかですね、僕が臨機応変に話題をポンポン出せるタイプじゃないので (笑) 。
 ただ、モノノフ (ももいろクローバーZファンの総称) でしたから、九州にスターダストの事務所ができることが、とても嬉しかったです。

 そして、F-girls (仮) お披露目が、その年の11月ですね。ももクロ (ももいろクローバーZ) のライブヴューイングの福岡会場 (2014年 11.24@宗像ユリックス) のオープニングアクトでした。
 あの日の衝撃は今でも忘れられないですね。ライブ開始前にグッズ販売の列に並んでいたときでした。
 途中で「これから、F-girls (仮) の子たちが物販のお手伝いで入ります」ってアナウンスがあって、いくつか列があったんですけど、それぞれの列にF-girls (仮) メンバーが入って。で、僕が並んでた列に入ってきたのが、ちゃんちゃん (瀬田さくら) でした。
 「え? なに? この可愛い子! ものすごく可愛い子が目の前に来たんやけど!!!」って (笑) 。
 当時中学一年生で。。。年齢は、12歳! 今考えると恐ろしい (笑) 。
 その後、ステージを観て春乃きいな推しになったんですよ。1番パフォーマンスがしっかりしているな、と感じたのがきいなちゃんでした。ちゃんと歌えるし、踊れる。
 最後にF-girls (仮) 全員並んでのお見送り会があったんですけど、まぁ大した話はしてないですね。僕はもう本当に「今日は楽しかったです」くらいのレベルの会話しかできない人間なので。


■推し色で参戦してきた、ばってん少女隊現場

 ライブ中は、基本的に推ししか観てません。だからなのか、ちゃんちゃんにイタズラ (?) をされたことがあります。田舎娘3rdツアーファイナルの熊本 (2018年 10.14@B.9 V1) でした。
 僕はチケット運が悪いので、いつも悪い番号ばかり引くんですけど、その日も1番後ろの方にいました。で、きいなちゃんが僕に気付いて、レスをくれようとしたんです。
 そしたら、そのレスをふさぐように、ちゃんちゃんが割って入ってきて、その瞬間、僕を見てニヤッと笑ったんです (笑) 。後ろできいなちゃんは苦笑いしているっていう。
 後日、特典会があったとき (2018年 10.21@グランメッセ熊本) 、ちゃんちゃんに聞きに行ったんですよ。
 「田舎娘3rdのファイナルで、きいなちゃんとの間に入ってきたよね?」って言ったら「あぁ〜、わかりました (笑) ? 」って。
 目立っている黄色推しにはイタズラしたくなるみたいなんですよ (笑) 。
 ライブを観るとき、僕はいつも全身まっ黄色なんです。きいなちゃんのメンバーカラーにあわせて、Tシャツ、ズボン、靴まで装備は全部黄色。しかもライブハウスってブルーライトが入るじゃないですか。めっちゃ光るんですよ (笑) 。ステージからよく見えると言われます。
 僕の推測ですけど、きいなちゃんちゃんちゃんは、同い年で、同志でありながら、良い意味でライバル関係なんだろうな、と。
 だから、真っ黄色の僕に「お前も瀬田推しにしてやろうか!」という感じだったのかな? あと「きいなは、私のものです!」みたいなニュアンスも感じました (笑) 。

 今までで、僕が1番ばってん少女隊の現場に通ってた時期って、実はきいなちゃんが大学受験で活動休止してた時期なんですよ。2019年の田舎娘5thツアーのとき。全通しました (笑) 。
 特に、きいなちゃんの出身地である、長崎公演 (2019年 10.20@DRUM Be-7) で、僕は奇跡的に整理番号7番のチケットを引いたんですよ。下手側の最前列に入りました。もちろん全身真っ黄色です (笑) 。
 開演時間になってメンバーが出てくると、僕を見て、ばってん少女隊みんながめっちゃ喜んでくれたんですよ。特にもう、そらちゃん (星野蒼良) がすごく喜んでくれて。あのツアーは、MCの回し役とか、それまできいなちゃんがやってた役割を、全部そらちゃんがやりましたからね。
 レスも信じられんくらい来るんですよ (笑) 。全員からですよ。

 あのツアーって、毎回アンコールの1曲目を、その場のくじ引きで決めていて、それは必ずソロ曲かユニット曲で。
 だけど、長崎公演だけは、そらちゃん後日のブログで書いていますが、きいなちゃんのソロ曲「長崎、雨のロマンチカ」を引くことが決まっていたんですよね。そして、それをそらちゃんが歌うって。

今日はきーなの地元長崎でした
(略)
ライブではきーなきーな!っていっぱい
言ったので私はだんだんステージに
きいなが見えてきました

そして私はきいなのソロ曲
長崎、雨のロマンチカをカバーしました

ひとつしかないくじを引いて、
星野蒼良が歌う
長崎、雨のロマンチカ
(略)
上手く歌えたかしら
きいなに事前に教えて貰ったコツを
意識して歌いました

忙しい中返信してくれてありがとねきーちゃん

ばってん少女隊オフィシャルブログ:星野蒼良/2019年10月20日

 聴いた感想は、もうあの曲はそらちゃんの曲でいいんじゃないかってくらいに良かったですし、よっぽどしっかり練習したんだなと。
 本当に、田舎娘5thでは、あの曲をそらちゃんが歌ってくれたことで、ちゃんと「ばってん少女隊、長崎でやりました」っていう感じになりましたですね。


■木村拓哉世代であり、就職氷河期世代

 僕自身の話をすると、年齢は、木村拓哉さんと同じ49歳。。。であり、マツコ・デラックスさんとも同じ世代の49歳です (笑) 。
 今は佐賀に住んでますけど、もともとは宮崎出身で、10代のころは、今で言う「隠キャ」でした。プラモデルとアニメのヲタクで、特にガンダムが好きです。小学生のときからガンプラを作ってて、いまだに作ってます。
 大学進学のときに東京へ行ってみたいなと思って、合格したのが神奈川の大学でした。現在、技術職をしているんですが、それは合格した大学が工学部だったから、その流れみたいな感じです。
 大学を卒業したのが1995年で、バブルが吹っ飛んだ後なんですよ。「就職氷河期」という言葉が、新語・流行語大賞の授賞語に入ったのが1994年です。
 僕らの1つ上の先輩たちが1番かわいそうで、例えば6月ぐらいに内定が出て、それからみんなで卒業旅行とかしたのに、卒業直前の2月ぐらいで急に「内定取り消し」が出た、なんて人がざらにいました。
 で、僕らの代は、もう4月の時点で「就職はありません」と言われる感じでしたね。本当は関東で就職するつもりだったんですが、田舎の方は1年くらい遅れて「不況」がやってくる感じだったので、まだ九州に帰った方が就職先があったんです。それで九州に戻ることになったんですけど。

 。。。あー、そういえば、昔、大学生のときに付き合ってた女の子に連れていかれて、当時、大人気だった光GENJIのコンサートに行ったことがあります。僕は19歳くらいだったかな。まだSMAPも駆け出しだったころです。思えばあれが人生初のアイドル現場ですね (笑) 。


■ “モノノフ” から距離を置いた理由

 今みたいに、自分からアイドル現場に行くようになったのはAKB48からです。「ポニーテールとシュシュ」の全国握手会 (2010年 7.18@福岡国際センター)  に、知り合いに誘われて行ったことがきっかけです。
 あ。。。偶然ですけど、きいなちゃんの誕生日ですね (笑) 。
 ミニライブもあって、そのときにテレビでしか観たことのなかった、アイドルライブの基本的なコール (「タイガー!ファイヤー!〜」のMIXなど) を目の前でやってて、現場って面白いな、と。
 そこから現場仲間もできて、翌年だったか「今は、このアイドルが面白いですよ」って貸してもらったのがももクロの「サマーダイブ2011 極楽門からこんにちは」のDVDでした。
 メンバーが特撮戦隊もののヒーローみたいな格好で登場したり、お客さんも、推し色を全面に出した格好の人がたくさんいて、AKB48の現場とはまた違う文化で面白かったですね。
 そこから、妹グループのチームしゃちほこ (現:TEAM SHACHI) やたこやきレインボーなど、色々な現場に行くようになりました。福岡営業所立ち上げ時の現場にいたのも、そんな流れで。

 ただ。。。今はちょっと、モノノフからは距離を置いている感じです。
 最初は、ももクロのライブが好きで行ってたんですけど、ももクロがフェスとかに出たとき、態度の悪いモノノフがどうしても目立つんですよね。
 僕が実際に体験した、具体的な例をあげると、2013年の氣志團万博 (2013年 9.15@千葉・袖ケ浦海浜公園) 。
 ももクロを最前列で観たいモノノフが、ももクロの出番より大分前の時間帯から最前列を陣取ってたんですよ。で、そこに居るだけならまだしも、地面に座ってステージを観もしないで、ケータイをいじってた。それで、あるロックバンドのファンの方々が、リフト (※) で、そういうモノノフたちを全員どかしたんですよ。
 どかされたモノノフは前に戻ろうとして喧嘩になるし、もうわやくちゃでした。
 僕は、リフトでどかされたモノノフたちが置いていかれるあたりにいたんで、「怪我人でーす」とかスタッフさんに連絡する、みたいなことをやってました。

(※) リフト:肩車等で観客をもちあげること。数人がかりで行うこともある。ロックバンドのライブでよく見られるが、アイドルのライブで行われることもある。

 今でもスターダストのグループがみんな集まるイベントで、似たようなことが起こりますよね。喧嘩まではないけど、妹グループに無関心で、ももクロ以外のステージは、全然観ようともしない。
 よく知らないからって、わざわざ「アウェイな状況」を、自分らで作らんでええやん? アイドルがつらい思いをしてるときや、アウェイな状況でこそ、応援するのがヲタクじゃないのか? と思うんですよ。別に曲を知らなくてもいいから、せめて観るだけ観ようやって。
 なので、モノノフからは距離を置くようになりました。ももクロが嫌いとか、そういうことではなくて、マナーの悪い例がどうしても気になったからです。
 むしろ、百田夏菜子さんには感謝すらしています。


■「来てくれてありがとう」

 ヲタクをすることについて、悩むことがあります。
 具体的には、推していた有安杏果さんが卒業した、その後のももクロ現場がそうでした。
 当時、”ももいろクローバーZ ジャパンツアー「青春」” という、47都道府県全てを回るライブをやっていて、卒業発表より前に、佐賀 (2018年 11.25@鳥栖市民文化会館 大ホール) のライブチケットを買っていたんですよ。
 しかも、佐賀県民プレミアムで最前 (笑) 。
 推しの有安杏果さんが卒業した後のライブで、「いくらももクロでも ”有安の代わり” なんていないし」と、本当に病んでいたので、こんな状態で行ってもいいのかと。
 僕はももクロのグッズ、緑しか持ってないんです。だから現場に行くにも、何を着て行けばいいのかも分からなかった。
 結局、ばってん少女隊の初代パーカーで行きましたからね。

 そんな状態で最前にいたら、百田夏菜子さんがライブ中の僕を見て、有安推しって分かったんでしょうね。
 だって、プレミアムの席にいるのに、ももクロの公式Tシャツも着てない上に、ペンライトも持ってねぇ (苦笑) 。
 そんな僕の目の前へ来て、これは間違いないんですけど、口パクで「来てくれてありがとう」って、言ってくれたんですよ。
 あのときの百田夏菜子さんには、本当に、本当に感謝ですね。

 そういう、いないメンバーを推していたヲタクにも、すごく優しくしてくれる。スターダストのアイドルは、そういう気持ちをみんな持ってますね。
 だから、ばってん少女隊が長崎でやったとき、黄色推しがいるっていうのを、みんなが喜んでくれたのかと。

 ばってん少女隊の現場での知り合いの数は。。。僕の場合、最初から観てる古参の人が大半で、20人くらいかな。
 昔は来てたけど、いつの間にか見かけなくなった人は、それなりにいますよ。色んな節目がありましたから。
 だから、今のばってん少女隊を支えてるのは、新規さんたちなんじゃないかと。どこからが新規さんなのか、分からないですが (笑) 。ばってん少女隊が「初めて推すアイドル」という人も少なくないだろうし。
 だから、なんというか、ばってん少女隊がフェス等に出るときは、色んなステージを観てほしいです。隊員さんにとって、ばってん少女隊が、かけがえのない存在であるのと同じように、そのグループ、アーティストにもファンの方がいますから。
 あと、色々なグループを観て、好きなものが増えるの、単純に楽しいですよ。僕自身がそんな感じで色んな現場へ行くし、AKBグループスターダストだけじゃなく、九州を中心に色んなアイドルを応援しています。まぁ、そうやって現場を広げた結果、守備範囲が広がりすぎて大変なことになっとるわけですが (笑) 。

 新規さんに伝えたいことは。。。現場未経験であれば、1回現場へ来てみてください。“ゼロ” の状態で来て、少しずつ分かってくる、それで大丈夫です。常識の範囲内で周りの迷惑に気をつければ、基本的に現場は自由です。
 MVを観て「蒼井りるあちゃんって子、可愛いな」と思って来るかもしれないし、「柳美舞ちゃん、色んな表情を持っててすごいな」と思って来るかもしれない。だけど、実際ライブを観たら、希山愛ちゃんのダンスすごいやんっ! ってなるかもしれない。
 答えは全部、現場で自分で作るものなので。





【隊員さん募集】
 当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
 特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
 接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
 DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
 ご協力いただける方は
https://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。


<「今月の隊員さん」について>
 この企画は、タワレコオンラインで連載されていた「アイドルのいる暮らし」へのリスペクトをこめたパクリ企画です。
 福岡県のローカルアイドル・ばってん少女隊のファン (通称:隊員) にはどんな人がいるのか?
 どんなきっかけで隊員になったか、普段はどんな生活をしているのか。
 「風変わりな人」として伝えられがちなアイドルファンの姿を、もっと真っ当に伝えたくて、隊員の方にガチでインタビューしています。


 ここまで読んでいただきありがとうございます。
 よろしければ、♡のボタン(通称スキ・マーク)を押してみてください。
 メッセージがランダムで1つ表示されます。全部で8種類あります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?