◇今月の隊員さん◇ 第95回:アラバキARCHER野郎さん
【プロフィール】-----------------------
男性、50代、職業:公務員、静岡県在住
ツイッター●https://twitter.com/7KaXMvyRnQ6dHbJ
隊員歴:2015年10月から
主なアイドル遍歴:小泉今日子、真野恵里菜、ももいろクローバーZ
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アラバキARCHER野郎さんは、静岡県在住、58歳の男性隊員。自らを「ライブ大好き人間」と称する、根っからのライブ好きで、還暦を間近に控えているとは思えないほど、パワーに満ち溢れている人物だ。
偏見を持たず、自分の目と耳で色々なライブを体験し、その結果、ばってん少女隊への想いが今1番強いという彼に、推しやライブの思い出など、様々に語ってもらった。
■「推し」が3人もいた、ばってん少女隊
ばってん少女隊を知ったきっかけは、ももいろクローバーZのファンだったことからです。
ももいろクローバーZが全国のZeppを廻る「月刊TAKAHASHI」のZepp FUKUOKA公演 (2015年 10.12) 、私はライブビューイングで観ていたんですが、その最後に、当時結成4ヶ月弱のばってん少女隊が登場し、インタビューを受けている姿を観ました。
生で観たとなると、その約2週間後。やはりももいろクローバーZの「男祭り2015 in 太宰府 」(2015年 10.31) があって、オープニングアクトとしてパフォーマンスしていたばってん少女隊を観ました。
その後も、メジャーデビュー報告会 (2016年 1.17@お台場ヴィーナスフォート教会広場) や、田舎娘1stの名古屋公演 (2017年 3.30@NAGOYA CLUB QUATTRO) 、大阪公演 (2017年 3.31@BIGCAT) など、彼女たちのライブを色々観に行きました。
「推し」については、コロナ禍前まででいうと、3人いました。
美しい瀬田さくらさんから始まり、当時はリーダーとしてがんばっていた上田理子さん、そして最年少の星野蒼良さん。
星野蒼良さんは、2021年3月をもってばってん少女隊、および芸能界を卒業されましたが、彼女も大切な我が「推し」でした。
「ばってん少女。」の最後、ピッピッピッと笛を吹いていた姿や、ライブ終盤、一生懸命がゆえに ”電池切れ(※) ” を起こしかけていた姿など、思い出すと、本当に魅力的なアイドルだった彼女の姿が浮かんできます。
ライブへ行くときは、それぞれのメンバーカラー (紫:瀬田、赤:上田、青:星野) 固定のペンライトを3本振って参戦していましたね。
■推しからの「ごめんなさい」
今は春乃きいなさんが1番の推しです。
きいな推しになるタイミングは、大学受験のための活動休止期間を経て、復帰したときです。
彼女がばってん少女隊としての活動を半年間休んだあの時期、色々あったけど、「またばってん少女隊でがんばりたい」と戻ってきてくれたのが心底うれしくて、あそこで一気にきいな推しになりました。
2020年の春、世の中はコロナ禍に入り、エンタメ業界全体にかつてない逆風が吹いていたあの時期。
きいなさんはアイドル活動と浪人生としての受験生活を両立させ、翌年、見事に第一志望校合格を果たしました。
人生をかけてばってん少女隊に帰ってきた彼女の決断。ばってん少女隊でいてくれることが、うれしくてうれしくて、それ以来私の1番の推しはきいなさんです。
彼女の人柄も大好きです。
今年の春行われた「想定の遥か斜め上ツアー」の北海道公演 (2023年 5.6@Cube garden) で、次のような出来事がありました。
ライブのMCで、ツアーの公式Tシャツの話になり、「ネット販売限定の “ライトベージュのTシャツ” もあるらしいよ」という流れになったんです。で、私はその日、ちょうど “ライトベージュのTシャツ” を着ていたんですよ。
Tシャツの胸をつまんで、ステージに向かって「これ! これ!」と、ジェスチャーで必死にアピールしました。
すると、きいなさんが私に気付き「あっ! あの人が着てる!」と、私を指さしてくれて、みんなが「どこ〜?」って探し始める、ライブ中、メンバーの視線を私が独り占めするという奇跡が起こりました!
「うぉお〜天国だぁ〜」と思いましたね (笑) 。
そして。。。その後、きいなさんが取ってくれた行動が、彼女の魅力を感じた瞬間でした。
“ライトベージュのTシャツ” の話でひと盛り上がりした後、私に向かって「ごめんなさい」みたいな感じの視線を送ってくれたんです。
「会場中の注目を集めてしまって、もし恥ずかしい思いをさせてしまっていたら、ごめんなさい」
そういうメッセージだと直感で理解しました。
私は笑顔のまま、2本のペンライトで “ばってん” という形を作って「いいえ、大丈夫ですよ」と、お伝えしました。
思い出すたびに幸せな気持ちになれます。本当に、あの体験は奇跡ですね。“ライトベージュのTシャツ” に感謝です (笑) 。
■過去は変わりません。思い出はなくなりません。
学生時代は、ずっと運動部の部活に入っていました。
昭和の体育会系ですから、練習中とにかく声を出すんです。だから今でも人一倍声がでかい (笑) 。
勉強は、まぁできる方だったかと思います。大学は東北大学へ進学し、仙台へ。
都会にある学校なので、ここぞとばかりに色々なライブや演劇を観に行きました。
ライブ中の楽しみ方は、コールをするときは全力でコール! 聴きたいところはしっかりと聴く! です。
アンコール前なんかは、自分が会場を引っ張ってやるぜ、くらいの気持ちで「アンコール! アンコール!」と、腹から出せる限りの声を出します。
で、そこで全部を使い果たしてしまって、肝心のアンコール1曲目で、声が全然出ない (笑) 。
「ペース配分を考えろ」という、もう一人の冷静な自分もいますけど、「現場にいるからこそ、声を届けることができる。だから全力で声を出す」という気持ちが勝ちます。
良いライブに参戦できたこと、その場に立ち会えたことは一生の宝です。過去は変わりません。思い出はなくなりません。
ライブに限らず、観劇、絵画鑑賞、旅行など、全てに言えることだと思っています。
もちろん、静かにするのがふさわしい場面では、マナーを守って大人しく観ます。
大切なのは、幸せな瞬間があること。自分にはこんなにも幸せな瞬間があったんだという思い出は、人生において、かけがえのない財産だと思います。
コールをやって全力で楽しむ。そういうタイプなので、今年の5月、約3年ぶりに「声出し」が解禁された「想定の遥か斜め上ツアー」の東京公演 (2023年 5.13@Zepp Shinjuku (TOKYO)) は、信じられないほど幸せな時間でした。
特に、第二部アンコールの「ばってん少女。」と「ますとばい!」。大大大好きな2曲をあの場面でやってくれました。”一生モノの思い出” を、また1つ増やしてもらった、最高のライブでした。
■「アイドル × 生バンド = 最高のライブ」の原体験
アイドルのライブを観てみたいと思ったのは、小泉今日子さんが最初です。
きっかけは、ハンバーガー屋でアルバイトしてたときの仲間が、小泉今日子さんの「BEAT TICK CAMP TOUR'88」のライブ映像を観せてくれたんですよ。
これがめっちゃくちゃ楽しそうで、そこから小泉今日子さんのライブへ行くようになりました。
バックバンドは怪獣大図鑑バンドといって、このバンドが最高なんです。
スティーブ エトウさんというパーカッションのバンドマスターを筆頭に、腕利きのメンバーで構成され、バンド演奏を聴いてるだけで最高。
そこに、フロントマンとして小泉今日子さんが素晴らしいパフォーマンスで会場を盛り上げてくれる。めちゃくちゃ楽しかったです。
小泉今日子さんの写真集を買ったりはしていませんが、アルバムを買って、ファンクラブに入り、ライブスケジュールをチェックし、チケットを買ってライブへ行く。何よりライブがすごく楽しかった。本当に楽しかった。
思い出に残ってるのは、宮城県民会館で行われたライブで、前から3〜4列目くらいの、かなり良い席で観たときの出来事です。
小泉今日子さんとお客さんとで掛け合いをする場面があって、こんなやり取りがあったんです。
小泉「私が出てる『◾️◾️』ってドラマ、観た〜?」
会場「観た〜!」
小泉「私がパーソナリティーやってる『◻️◻️』ってラジオ、聴いた〜?」
会場「聴いた〜!」
最後の “ラジオ番組を聴いた” と伝える文脈で、私だけ間違って「観た〜!」と言っちゃったんですよ (笑) 。
声がでかいから、小泉今日子さんに気付かれちゃって (笑) 。「今、ラジオなのに “観た” って言った人いたよね?!」と言われ、私は「言った言った〜!」って返事したんです(笑) 。
今の言葉で言えば、”レスをもらった” ということですね。
あれは良い思い出です。そのとき、隣で一緒に観ていた大学の先輩から「お前、この野郎! キョンキョンと会話しやがって!」と興奮気味に小突かれました (笑) 。
ああいうときのファンの姿は、今も昔も変わらないですね (笑) 。
そういう体験が学生時代にあったので、アイドルや、アイドルのライブに対する偏見は、一切持っていません。
アイドルだけでなく、邦楽、洋楽と分け隔てなく「好き」と思ったものを聴きます。そして、ライブへ行く。
例えば、Judas Priestという、ヘビーメタルの重鎮バンドのライブも行きましたし、人気絶頂でチケットがなかなか取れなかったレベッカのライブも観に行っています。
今と昔で、私自身の楽しみ方はあまり変わってないけど、今っていうのは、会場全体でノリを合わせて楽しむ、つまり「参加することによる一体感」を感じることがより多くなっている印象です。
昔観たアイドルのライブ、それこそ小泉今日子さんのライブでは 「なんてったってアイドル」や「学園天国」など、一部の曲で、お約束としてコール&レスポンスするものはあったけど、今のアイドルは、ほとんどの曲で会場全体で声をそろえてコールしますよね。
振りコピをしたり、みんな一緒に手を叩いたり。そういう一体感の「超気持ち良さ」っていうのは、今の時代の特徴だと思います。
■1番のリクエスト〜生バンドとの共演復活〜
ばってん少女隊で特に思い出に残っている現場は、スカロックバンド:MAYSON’s PARTYによる生演奏と、演出家の本間律子さんとのコラボを観ることができたライブです。
私が行ったライブだと「12.28 川崎大会」 (2018年 12.28@カルッツ川崎) と「田舎娘4thツアー」です。
当時のばってん少女隊の楽曲は生バンドとの相性が抜群で、正直、あれを超えることはできないんじゃないかと感じるほど素晴らしいライブでした。
ただ、今のばってん少女隊も、透過スクリーンを使った映像や、レーザーライトを駆使した最先端の技術を使った演出で、作り込まれた世界観のライブをやって「進化」を続けている。本当にすごいことだと思います。
そして、「進化」を続けるばってん少女隊を応援しているうちに、新たな「推し」ができています。
先月の8周年記念ライブ (2023年 7.8@キャナルシティ劇場) で、柳美舞さんに魂を持っていかれました (笑) 。「推し増し」です。
実は、「想定の遥か斜め上ツアー」のときから気になってました。とても最年少とは思えない、人を惹きつける圧倒的なパフォーマンス力。
8周年記念ライブの第二部、幸運にも私は最前列で観ていたんですが、柳美舞さんから何度もレスをもらい、完落ちしました (笑) 。
現在の「推し」は、春乃きいなさん、上田理子さん、そして柳美舞さん。
一時的に2人だった「推し」が、また3人になりました。
ただ、ばってん少女隊への想いは、以前よりも強いものになっている確信があります。
私は誕生日が8月11日で、うれしいことに、その日、ばってん少女隊のライブ :「BATTEN 音楽の日〜隊員と作るリクエストライブ〜」in 福岡 (@Zepp FUKUOKA) があるんです。しかも、生バンドとの共演が予定されています。
一つの到達点と感じた4年前と比べても、パフォーマンス力が格段に上がり、楽曲の幅も広がって最強のラインナップの持ち歌を備えた、今のばってん少女隊が、どんなライブを魅せてくれるか。本当に楽しみです。
ちなみに、私は昭和の東京オリンピックが行われた1964年生まれで、59歳になります。
定年を間近に控えていて、その後どう生きていくか。はっきり決めていませんが、65歳までは働くつもりです。でも、働く場所をどうするかという点が問題です。
感銘を受けた「今月の隊員さん」のしば🐾さん (※) の回にあった「生活が変われば推し活も変わる」というのは、本当にその通りだと思うので、どうしようかと考えているところです。
大きな柱と思っているのは、今後も、大好きなばってん少女隊のライブを観続けたい。それが私の1番のリクエストです。
最後に、新規隊員さんにお伝えしたいことは。。。
断定的なことは言えませんが、ももいろクローバーZやばってん少女隊の現場にいる方々は、接してみて気持ちの良い人が多いです。
例えば、ライブ会場で待機列がどこか分からないとき、聞けば隊員さんは優しく教えてくれます。ところが、全然別のアーティストのライブで、「待機列はどこですか?」と、ファンの方に話しかけると、なぜ知らない人に話しかけるの? と怪訝な顔をされることがあります。
そういうとき、同じものが好き同士、気持ちの良い対応をしてくださる、ももいろクローバーZやばってん少女隊の現場の素晴らしさを感じます。
最高の財産を作りに、是非、ライブへ足を運んでみてください。
【隊員さん募集】
当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
ご協力いただける方はhttps://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。
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